いつかたどり着く

漫画を中心とした感想&レビューサイト。

理想の地を求めて、今日も彼女はマンションを探す。「プリンセスメゾン」が面白い件

マンションを探しをテーマにした漫画を、今まで読んだことはありますか?
私はありませんでした。

プリンセスメゾンでは、お一人様の女性が理想のマンションを探す様を描いています。

プリンセスメゾン 1 (ビッグコミックス)

プリンセスメゾン 1 (ビッグコミックス)

独特の空気感があり、触れていて心地良い。良い漫画に出会ってしまった。


思わず不動産屋に行きたくなる、主人公の姿

主人公とも言うべきポジションの沼越さんは、お一人様の女性です。
彼女の休みの日課は、マンション探し。
理想の地を求めて、たくさんのマンションを見学しています。


マンションを探す彼女の姿を、この漫画では非常に印象的に描いています。


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マンションを見学しに行く道中すらも、彼女は非常に楽しそうで。
足取りも、心も軽やかです。
目的のマンションを見つめる目は、本当にキラキラしている。
いかに彼女の心が踊っているかが、読んできて伝わってきます。


もちろん、実際にマンションの中に入っても彼女は楽しそうです。

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もう可愛いなあ。

頷く仕草は、言葉を発しなくても「良い」ということを表現しています。
お風呂場で足を存分に伸ばせるということは、実に良いことですからね。
それを不動産屋の前で恥ずかしがることなくする姿は、ちょっとカッコ良い。


なにせ彼女は鉄の心の持ち主です。カップル向けの物件だろうが家族向けの物件だろうが、お一人様で乗り込んで存分に見学していくのですから。


鉄の心は、こんなシーンでも読み取れます。

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彼女のマンションを購入する決意は、非常に硬い。
年収が低くたって、関係ない。
マンションを買うという目標に向かって、彼女は真っ直ぐに努力しています。


そこに悲観はない。あるのは、明確な目標だけ。


強い沼越さんですが、不動産の人たちとのやりとりで、嬉しくなってふと見せる照れた笑顔が、最高に可愛かったりします。
こんなに理想のマンションに出会って欲しいと思わせる漫画、他にないでしょ。


派手さはありませんが、浸っていたい心地良い空気を体験できる漫画でした。
ちょっとマンション欲しくなりますね(通帳取り出してそっと閉じたけど)


webで読める作品なので、まずは1話を読んで頂ければと。

yawaspi.com

完全版の情報を知った瞬間はそんなに欲しくないのに、表紙を見たら欲しくなるから困る。

うしおととらの完全版が発売されましたね。
単行本持ってるかな良いかなと思っていたんですが、2巻の表紙見たら……ね。


うしおととら 完全版 2 (少年サンデーコミックススペシャル)

うしおととら 完全版 2 (少年サンデーコミックススペシャル)


欲しくなっちゃうよ、こんなカッコイイの。
完全版1巻には、原型作品のネームまで付いちゃうらしい。もう欲しくてたまらない。


今までも、完全版の表紙に何度誘惑られたことか。


幽☆遊☆白書―完全版 (11) (ジャンプ・コミックス)

幽☆遊☆白書―完全版 (11) (ジャンプ・コミックス)


幽遊白書の完全版も、各巻の表紙が分かる度に欲しくなりました。


封神演義―完全版 (01) (ジャンプ・コミックス)

封神演義―完全版 (01) (ジャンプ・コミックス)


封神演義完全版の表紙は、何かもう綺麗で。購買意欲をダイレクトに掻き立ててくる。


SLAM DUNK 完全版 24 (ジャンプ・コミックスデラックス)

SLAM DUNK 完全版 24 (ジャンプ・コミックスデラックス)


スラムダンクの力強い表紙は、読まずとも表紙からストーリーの熱さを思い出させます。


鋼の錬金術師 完全版(18)(完) (ガンガンコミックスデラックス)

鋼の錬金術師 完全版(18)(完) (ガンガンコミックスデラックス)


ハガレン完全版の表紙。シンプルで、それでいてカッコイイ。欲しくなる(直球)


ドラゴンボール―完全版 (22) (ジャンプ・コミックス)

ドラゴンボール―完全版 (22) (ジャンプ・コミックス)


ドラゴンボールはこの表紙がカッコよすぎて買ってしまった(実家にあるはず)



ちょっと違いますが、最近出たCCさくらのなかよし60周年記念盤は買ってしまった。


なかよし60周年記念版 カードキャプターさくら(1) (KCDX)

なかよし60周年記念版 カードキャプターさくら(1) (KCDX)


欲しすぎて苦しかったんです。買ったら幸せになれました(笑顔)

好きな漫画とどうやって出会ったか、覚えていますか?

好きな漫画とどうやって出会ったか、あなたは覚えていますか?
私はそこそこ漫画を読む方だと思っていますが、本棚の漫画をテキトーに取った時に、その漫画とどうやって出会ったか、すぐには出てきません。


でも少し思い出してみると、その漫画と出会うまでにちょっとした物語がありました。

たまたま本屋で手にとった「謎の彼女X」


謎の彼女X(12)<完> (アフタヌーンKC)

謎の彼女X(12)<完> (アフタヌーンKC)


高校生だった私は、毎日のように本屋によって何か好きな漫画が発売されていないかチェックしていました。
その日は何も無かったので、そのまま帰れば良かったものの、何か漫画を読みたいという気持ちが強くあって、本屋で面白そうな漫画はないか物色していました。


そこで見つけたのが、謎の彼女Xです。よだれを垂らすヒロインというのが当時の私には衝撃的で、主人公とヒロインのこころの、変態的とも言える通わせ方に中毒的にハマりました。


その作品が大好きになって、掲載誌のアフタヌーンを購読し始めるほどに。
あの日私がすぐに帰っていたら、この漫画との出会いはもっと後になっていたんだろうなあ。

漫画感想ブログで紹介されていた「暁のヨナ」

暁のヨナ 16 (花とゆめCOMICS)

暁のヨナ 16 (花とゆめCOMICS)


私の大好きな作品に暁のヨナという作品があります。これは少女漫画なのですが、私は本来少女漫画はあまり読みません。
少女漫画にも面白いのがあるという話を聞いて、ちょっと探してみるかということで、オトコでも読める少女漫画というブログで勉強しました。(最近移転した模様)

oto-yome.blue


ブログ記事を読んで、これなら私にも読めそうだなと思ったら、すぐにハマってしまいました。今もあまり少女漫画を読むわけではありませんが、暁のヨナに関しては、発売日を待ち遠しく思うレベルで好き。

くまみこを買う前にお試しで買った、「イモムシのお嫁さん」


イモムシのおよめさん 吉元ますめ短編集 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

イモムシのおよめさん 吉元ますめ短編集 (MFコミックス フラッパーシリーズ)


くまみこのしまむらの話、ネットで一時期話題になりましたよね。
私は漫画感想を書くブログですが、恥ずかしながら話題になるまで読もうとも思っていませんでした。
読みたいものの、話題になったことで買うのを恥ずかしがってか、とりあえずその作家が出した短篇集を買うことにしました。
それが、「イモムシのお嫁さん」でした。


どういう組み合わせだよと当初思いましたが、甘々ではないものの、思わずニヤリとしてしまうシーンが要所に描かれています。
異なる種類の生物のココロが通じ合う様子に、幸せな読後感を味わうことができました。




他にも「このマンガがすごい!web」が購入のきっかけにゴールデンカムイ、同郷の漫画家ということで興味を持って買った「彼女とカメラと彼女の季節」などなど、作品それぞれに、出会うまでのちょっとした物語がありました。


もちろん思い出せないのも結構あるんですが、自分の好きな漫画とどうやって出会ったかを思いだしてみるのも楽しいと思います。

妹は心配なのです。「ふだつきのキョーコちゃん」がやっぱり面白い。

読め―!の一言で片付けたいくらい好きですが、ふだつきのキョーコちゃん4巻も感想を書きます。

 

ふだつきのキョーコちゃん 4 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)

ふだつきのキョーコちゃん 4 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)

 

 

お兄ちゃんの片想いだったら良かったのに……

 

単行本4巻では、普通に可愛いなあ止まりで余り話題にならなかった、日比野さんが驚きの覚醒を見せる巻となっています。

 

というのも、この巻では日比野さんを揺さぶる展開があったからです。

 

日比野さんは、何となくケンジのことが好きです。恋と呼ぶには余りにも小さな気持ちで、それが大きくなることはこれまでほとんどありませんでした。

 

ケンジは不良として周りから怖がられ、日比野さん以外に話す相手はキョーコばかり。そう、彼女には危機感が欠けている。

 

バトル漫画だったら、敵キャラから「お前もしかして、まだ自分が消えないとでも思ってるんじゃないか?」なんて言われてしまうかもしれません。

 

キョーコは仲が良くてもあくまで妹。ケンジと日比野さんの関係を脅かす存在はいませんでした。それがこの巻で、日比野さんは勘違いとはいえ、脅かしかねないものを見てしまったのです。

 

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ライバルがいるからこそ、ヒロインたちは輝く。はっきり分かるんだね。

 

赤面もさることながら、そそくさと立ち去る後ろ姿まで可愛い。日比野さんが、自身の持つポテンシャルの高さを持て余していたことが読み取れます。これが恋だよ。

 

ちなみに、3巻感想でも書いていますが、山本先生が描く両手を顔に当てた女の子ホント好き。

 

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面積を減らしているはずなのに、赤面の魅力が倍増する不思議。これはもはや魔法かもしれない。恋の魔法にかかったんですね。

 

しかし、ライバルが出現したことで日比野さんが輝き始めた一方で、日比野さんを警戒する動きが見られました。

 

実は(実はでもないけど)お兄ちゃんのことが大好きな、キョーコです。

 

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日比野さんに芽生え始めた恋心に、明らかに動揺を見せています。兄のケンジが日比野さんに好意を持っているのは知っていましたが、まさかその逆があり得るというのは想定外のようでした。

 

どうしよう……と悩むキョーコですが、何がどうしようなのかを詳しく聞きたい。もしかしたら、お兄ちゃん取っちゃやだ以外に何か困ることがあるのかもしれない。あっても1割だろうけど(確信)

 

ケンジが妹のことを心配しすぎているように、妹もまた、お兄ちゃんのことが心配なのです。

 

見つけると微笑まずにはいられない、兄への想い。

 

キョーコはリボンを取ると素直になります。その時は、兄への好意を全面に押し出してきます。逆に言えば、普段は兄への隠しているわけです。

 

でもね、言わなくたって、隠していたって、兄を慕っているというのは、いともたやすく読み取れてしまうのだ。

 

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このお弁当を作っているシーンだけで、兄への気持ちが読み取れてしまう。

これは凄いことですよ。

 

優しげに、どこか楽しげに兄へのお弁当を作るその姿に、思わずニヤリとしてしまう。こんなちょっとしたシーンで、兄への好意が伝わってくるのだから。

 

マーベラスというしかない。感嘆してしまいました。ふだつきのキョーコちゃんは、面白すぎますね。

 

ということで読め―!(今回はこれで締める)

 

 

愛しさが伝わってくる漫画好き。「塩田先生と雨井ちゃん」をおすすめしたい

作中のキャラが持つ、何かを「愛しい」と思う気持ち。これが伝わってくる作品は、本当に素敵だと思います。

 

 

塩田先生と雨井ちゃん

塩田先生と雨井ちゃん

 

 

塩田先生と雨井ちゃんという作品が、まさにそうでした。この漫画は、愛しさに溢れています。心からおすすめしたいから、記事にする。

 

どこが好きなのか。ちょっと不思議な二人の関係

 

塩田さんは高校先生です。雨井ちゃんは女子高生です。二人は教え子と教師という、陳腐な表現をすれば禁断の関係です。

 

雨井ちゃんは可愛い女の子で、塩田先生は身だしなみを整えれば男前ですが、ボサボサ頭でパッとしないタイプの先生です。

 

実は作中で、お互いがどこを好きなのかというのが明らかにされていません。雨井ちゃんは、塩田先生のどこが好きになったのか。

 

とりあえず、外見ではないことは、はっきりと分かります。

 

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塩田先生の髪を抜いてハゲにしようとし、ついでにデブにもしようとしていたくらいですから。

 

雨井ちゃんの恐ろしいのは、実際に行動しているところです。塩田先生の髪の毛、読んでる私が思わずビビるくらいガッツリ抜かれました。あれだけ抜かれると凄い痛いはず。物理的にも精神的にも大ダメージ。

 

食事では脂っこいものを食べさせて、太らせようとしていました。実際5キロ増えていたようです。恐ろしい子。

 

なぜこんな行動をしたかと言うと、先生が醜くなれば、モテなくなるだろうという魂胆らしい。ボサボサ頭でも、女生徒からの人気は高いそうです(雨井ちゃん談)

 

ハゲデブでも愛せるのかという問いに、「むしろ」と目を輝かせる雨井ちゃんは、只者ではないと思いました。ハゲデブが好きなわけではなく、塩田先生が好きとのことでしたが。外見ではなく中身が、雨井ちゃんに取っては塩田なんだということが分かりました。

 

雨井ちゃんがちょっと変わった女の子なのは間違いありませんが、塩田先生もちょっと変わったことを仕掛けたりします。尾行している雨井ちゃんに気づきながら、そのまま放置して散歩しているようで、実は自分だけデートしているように楽しんでいたり。

 

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最初から気づいていて、笑いを抑えながら歩いていたそうな。でもこの一言で、先生と他の女生徒の会話を寂しそうに聞いていた雨井ちゃんが、明らかに嬉しそうになる。

 

見えないけど、ちゃんと雨井ちゃんの気持ちを分かっている。これがたまらなく良いシーンで。

 

デートだと思って読み返してみると、同じものを見たり、嗅いだり、食べするなど、確かにデートらしいことをしています。

 

作中で言及はされてはいませんが、同じものを食べるために粋なことを塩田先生はしていたと思われます。

 

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塩田が買った直後に雨井が同じ店を訪れますが、タダで塩田と同じチェロスをもらいます。雨井ちゃんは「こんなこと初めて…」って言っていますが、そんなに都合よく1万人目にあたるわけがありません。

 

ほぼ間違いなく、塩田が雨井のためにあらかじめ代金を払い、店の人に渡してもらえるようにしたのでしょう。これは間違いなくデートです。だって、こんなに愛しさが伝わってくるんだから。

 

溢れてくる、愛しさ

 

デートのシーンも愛しさが伝わってきますが、塩田先生が風邪を引いた時は、更に伝わってきます。

 

いや、伝わってくるというレベルではない。溢れてくる。

 

風邪を移したくない塩田を強引に言いくるめて、無理やり看病のために部屋に上がる雨井ちゃん。虚ろな意識の中、昔のことを思い出しうわ言で「いかないで」という塩田。

 

それをキスで静かにさせてしまう雨井ちゃん凄いと思ったら、本当に凄いのはその次だった。

 

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好きといったわけではない。愛しているといったわけでもない。

それなのに、このシーンはどうしようもないほど愛しさで溢れている。

 

雨井ちゃんがどれだけ先生を愛おしく想っているか、ここだけで読み取れてしまいます。ため息が出るほど、魅了されてしまった。

 

 

二人のやり取りの端々から、愛しいという気持ちが伝わってきて、私は幸せな気持ちになってしまいます。

 

この漫画はwebで掲載されたものを収録しているようですが、描きおろしのエピローグがまた素晴らしくて。

 

今回はあえて触れていません。実際に読んで、感じてみて欲しい。雨井ちゃんの、そして塩田の、相手に対する愛しさで、溢れているから。

 

素晴らしい作品に、出会ってしまいました。心からおすすめします。

興味がある方は、まずはweb版をどうぞ。

 

www.pixiv.net

 

 

「ふだつきのキョーコちゃん」僕たちは、至高のギャップに出会う旅をしている

読むことは旅をすることという表現を、どこかで聞きました。

そうであるならば、本だけでなく漫画を読むこともまた、旅をしているようなものかもしれません。

 

ふだつきのキョーコちゃんを読む時、私は至高のギャップを味わうための旅をしている気分になります。3巻はまさに、至高のギャップに出会う旅でした。

 

 

ふだつきのキョーコちゃん 3 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)

ふだつきのキョーコちゃん 3 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)

 

 

言えないけど、言わないけど。

 

この漫画のヒロイン、キョーコちゃんはキョンシーです。

普通の人の何倍も力が強く、定期的に血を吸わないと動けなくなってしまいます。

 

キョーコの兄、ケンジはいつもそのフォローをしています。

時にはやりすぎってくらい。

 

その過保護っぷりは学校でも有名で、不良とシスコンというレッテルを貼られています。最も、前者は望んで貼られているもので、後者はやや否定気味ではありますが。

 

キョーコの性格としては、クールに見えますが兄に対しては怒りっぽい。

過保護に辟易している時もあります。

 

しかし、リボンを外した時のキョーコは強制的に素直になってしまうため、自分のために頑張ってくれている兄への想いが溢れてしまいます。

このギャップが、たまらない。

 

キョーコに血を吸わせるため、何とか人目につかないところで落ち合おうとする

ケンジ。リボンを取る前は、「まったく何してたのよ!?」とキョーコちゃんはご立腹でした。

 

 

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それが次のページではこんな素晴らしい展開に。

キョーコが見せるギャップがもうね、読者にはたまらない。

 

この1ページだけで、ギャップ萌えが語れてしまうレベルです。

通常に戻ったキョーコの反応が、可愛すぎます。

赤面天使という造語を作りたくなった。

 

素直に戻った時の自分の言動はしっかりと覚えているので、赤面するのも最もではありますが。

両手を顔に当てる仕草まで可愛い。マーベラスの一言。

 

しかし、ここが旅の終点ではない。

 

友人と兄の関係で悩むキョーコですが、ケンジに対し悩みの中身を隠そうとします。

ケンジは何とかそれを探ろうとしますが、キョーコも譲りません。

やりとりを続けるうちに、いつしか違った悩みがキョーコに生まれていました。

 

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ああ、この旅はこの一言を聞くための旅だったんだ。

 

普段のキョーコなら、間違いなく言わない想い。

この兄妹は、普通の兄妹ではありません。人の目がある場所では、演じなければいけないものがあったりします。

 

 だからこそ、家の中で過ごす、普通の兄弟でいられる休日が、キョーコにとっては大切なんでしょう。

キョーコの性格的に恥ずかしく言えない、本当の気持ち。

リボンを結んだあとも、この発言を否定しなかったことから、これが伝えたかった気持ちであることが読み取れました。

 

素直になったキョーコの言葉に、ハートを撃ち抜かれました。

全国のお兄ちゃんも、きっと撃ちぬかれたことだと思います。

普段とのギャップがある分、その破壊力も絶大でした。

妹のいない読者に、妹が欲しいと思わせるレベル。

 

 

実に素晴らしい内容でした。堪能したね。

 

 

【オマケ】ロッテの右のエースと言えば

 

帯ギュで、生返事をしている麻里に海老塚が上記のように問いかけるシーンがありますが、ふだつきのキョーコちゃんのこのシーンでちょっとそれを思い出した。

 

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多分この状態、何を問いかけてもそっかになると思います。上手い問いかけが思いつかないけど、そんなやり取りがちょっと見たかった(笑)

夢中で愛でているキョーコの可愛さを堪能できただけで、充分ではあるけど。

 

しかしポエムっぽい記事に定評のある私ですが、その中でもトップクラスにポエミーだなこの記事。

 

 

 

からかい上手の高木さん(1) (少年サンデーコミックススペシャル)

からかい上手の高木さん(1) (少年サンデーコミックススペシャル)

 

 

 

「強くてカッコイイ女子は好きですか?」はい、大好きです

強さ、カッコよさに性別なんて関係ありません。

両方併せ持った女子?

大好きに決まってるじゃないか!

 

そんな勝利が約束された(私個人がそう思っているだけですが)タイトルの漫画、

「強くてカッコイイ女子は好きですか」が発売されました。

 

 

強くてカッコイイ女子は好きですか?(1) (星海社COMICS)

強くてカッコイイ女子は好きですか?(1) (星海社COMICS)

 

 

タイトルはこんな感じですが、主人公が絶望的に可愛い外見しています。

これが段々とたくましくなる過程が、また良いのですよ。

 

 

(偽)女子高生レスラー誕生

 

主人公、つかさの容姿はアイドルのように可愛い。

新人教育担当の部長に、(アイドルとして)10年に一人の逸材と言われる

レベルです。

しかしこの漫画は……女子プロレス漫画だった。

 

アイドル事務所の紹介を断り、プロレス練習生となったつかさ。

強くてカッコイイ女子を目指しますが、それより先に可愛いという印象がどうしても浮かんでしまう。

 

部長いわく、カッコイイ女子はメイド服姿でもカッコイイそうですが……

 

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うん、どう見ても「可愛い」ですね。

ふくれっ面まで可愛いのだからどうしようもない。

 

そんなつかさですが、厳しい練習を重ね、段々とたくましくなっていきます。

華奢な腕に少し筋肉がつき、腹筋にはうっすらと割れ目が見えるようになって。

順調に、強くてカッコイイ女子への道を歩んでいます。

 

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うん、まだまだだったね。

他の女性陣がジャージやTシャツなどのラフな姿で練習している中、女子力の高さを見せてしまいました。

ちなみに格好が恥ずかしいわけではなく、自分一人が気合入っていたのが恥ずかしいらしい。分かる。

 

ちなみに、可愛いつかさちゃんですが、ナチュラルボーンヘッドと呼ばれる

大馬鹿です。

プロレスに打ち込むために思い切って高校を辞めたものの、黙っていても売れる

であろう「女子高生レスラー」の肩書を捨てたことを、後から指摘される始末。

 

その覚悟をかって、部長がつかさにつけた肩書があります。

 

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女子高生レスラー(という態)

嘘じゃねーかよ!と思わず突っ込んでしまった。レスラーのプロフィールは面白ければ良いらしい。宇宙人レスラーもいるらしいからね。

(偽)女子高生レスラーくらい許されるよ全然。

 

 

これがプロレス、これが……レスラー……

 

私は正直、プロレスに疎いです。1・2の三四郎を読んだ以外では、何回かテレビで

見たことがある程度のレベル。

なので、この漫画でプロレスとは何かを学びました。

 

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タフな体だけではなく、マイクパフォーマンスも重要な能力でした。

選手自ら客を呼び込む姿勢に、たくましさを感じました。

重要な仕事だということが、伝わってきます。

団体が一体となって営業する、そんなプロレスの姿が垣間見えました。

 

 

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また、お客さんの期待に応えるのがプロ。

むしろ、観客の期待の上を行くのがレスラーだと、淡々と語る先輩レスラーが

印象的です。

コスプレプロレス?上等じゃないか!という姿がカッコイイ。

 

 

凄い格好をしていますが、平然としています。

確かに、こんな女性たちならメイド服来てもカッコイイかもしれない。

ゴツいメイドさんという印象にはなるだろうけど。

 

そして全員の心が1つになる。それがプロレス。

 

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これは一体にならざるを得ない。会場での試合だったら、思わず立ち上がって応援してしまうでしょう。

そうか、これがプロレスか(ちょっと違うかもしれない)

 

「強くてカッコイイ女子は好きですか?」

この問に私は自信をもってこう応える。

「はい、大好きです」……と。

 

webで読める作品なので、ぜひどうぞ!

 

sai-zen-sen.jp

 

 

大日本さむらいがーる劇場 (星海社COMICS)

大日本さむらいがーる劇場 (星海社COMICS)

 

 

 

 

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