いつかたどり着く

漫画を中心とした感想&レビューサイト。

20代半ばの男性が少年時代に読んでいた懐かしいマンガを考えた

http://www.logkyo.com/entry/2015/05/10/154343www.logkyo.com


最近読んだ、この記事が非常に面白かったです。
5月2日でまさに20代半ばになった(ブログに1件もコメントはつかなかったけれど)私には、ピンポイントの記事でした。


載っていない漫画で、私が懐かしいなと思う漫画を考えてみました。

サイボーグクロちゃん


ボンボンの名作。基本的にギャグ漫画でしたが、長編のシリアスさも好きでした。
子供向けではありましたが、何というか「深さ」のある漫画だったと思います。
言葉に重みがあった、この表現がしっくりくるかな。

デビルチルドレン


アニメやゲームの方が知名度は高いかもしれませんが、私にとってデビチルはボンボンのこれです。
仲間が普通に死んだりするこの作品には、非常にドキドキさせられました。
少年が戦士になっていく。そんな姿を私はこの漫画で知りました。

爆走兄弟レッツ&ゴー!!


私はボンボンもコロコロも買っていたブルジョア(笑)なので、コロコロからはレッツ&ゴーを挙げさせてもらいます。
豪の無鉄砲さが私は大好きでした。男の子って、やっぱりああいう真っ直ぐなバカに憧れるんですよね。
マグナムが壊れて、新たに作りなおすシーンとかが好きです。
漫画やアニメみたいに、あんなに長いコース走らせて見たかったなあ。多分マシンも私も完走できないけど。

超速スピナー


ネット上でハイパーヨーヨーの話をすると、中村名人の話になってしまうことが多いけれど、私は超速スピナーの話をします。
最初に主人公が8の字ループした時の衝撃は大きかった。作中の中村名人と同じくらい驚いてました。
私はループ・ザ・ループすらまともにできなかったというのに(下手くそ)


ちなみに輪刃くんと霧崎マイの恋愛模様が楽しみだったのは、私だけでいい。
輪刃くんが去った時の霧崎マイの悲しそうな表情……素敵でした



封神演義



ジャンプからは封神演義が外せません。狂おしいほど好き。
主人公・太公望のバランス感覚が絶妙というか。終盤まで滅茶苦茶強いというわけではありませんでしたが、敵に警戒される理由が分かるように描かれているのが凄い。
宝貝もまたカッコイイし、設定が面白いものが多いんですよ。その中で主人公が使う打神鞭のシンプルさがまた良い。
悪いヒロインだった妲己ちゃんが、何かいつの間にか違ったポジションに収まったのは驚きました。

地獄先生ぬ~べ~


今やぬ~べ~とあまり変わらない年になってしまいました。あんなに出来た大人には慣れませんでしたね。
バカでちょっとスケベだけど、強くて優しくて、何よりカッコイイ。
あんなに生徒への愛情を隠さない先生は、漫画でさえ珍しいような気がします。
そしてとにかく、怖い話は怖い。今でも夜に読むと、寝付きが悪くなるような怖いシーンが多々あります。
赤いちゃんちゃんことかそういうの。別にHなシーン目的に読んでたわけじゃないから!


スクールランブル


私はスクランが好きなんです(キレ気味)
や、知り合いの漫画好きの中ではあまり評価されないんですが、私は好きなのですよ。
確かにグダグダな展開もありましたが、そういうところも含めて好き。ドロドロしてたって言ったって、別に肉体関係持ったわけじゃないし、むしろ清い部類(という擁護)
やはり少年時代は、バカで真っ直ぐなキャラが好きだったようです。播磨も大好きだったので。
ちなみにヒロイン勢だと八雲好き。ヤクモン可愛いもんね。停電した時に、播磨と手が触れたあたりの話とか今でもニヤリングです。

魁!!クロマティ高校


まさかアニメになるとは思わなかった……というのが正直な感想です。
兄がまた変な漫画を買って来たと思ったら、これが微妙にツボにはまり面白い。
個人的には、メカ沢くんよりほかの面々の話が好きでした。竹之内の話狂おしいほど好き。
主人公の壊れていく感じも好きです。いや実は、最初から壊れていたのかもしれないけど。

GS美神 極楽大作戦


私はこれまで読んだ全ての漫画の中でも、トップクラスにこの作品が好きなので挙げないわけにはいかない。
胸を触る時の擬音が「ぺちょ」だったり、今読むとあまりエロスは感じられないけれど、物語の魅力は衰えません。
横島みたいな男になりたいと本気で思っていました。バカでスケベでどうしようもなくバカだけど、自分に正直で優しい横島が大好きでした。強さも弱さも内包して、たまらなく引きつけられます。
ヒロイン勢もまた、様々な魅力があって良かった。後半目立ってないけど、おキヌちゃん大好きです。
でも幽霊の時の方が好きといえば好きかな(ひどい)

H2


あだち充作品で野球チームを作った時、投手はこの作品の比呂になると思っています。それくらい彼は素晴らしい投手です。
テンポの良いストーリーの中で、随所に用意される各キャラの見せ場。野球漫画のテンポが昨今はどんどん悪くなっていきますが、34巻で過不足なく3年間を描いていることはもっと評価されて良いと思います。
ベタ&ベタで申し訳ありませんが、木根が甲子園で完投するシーンは好き過ぎます。
演出がまた憎い。街角のテレビにガッツポーズする姿を写すという、素晴らしい魅せ方。あだち充の傑作です。

終わりに

途中から文章が長くなり始めたのは、熱が入ってきたからです(笑)
長くなりそうなので無理やりきりましたが、これを書いている間にもアレもあったと思い出してしまうのが悩ましい。
ちなみに、チャンピオンが少ないのは義務教育時代ほとんど読んでいなかったからです。
チャンピオン読者の方、申し訳ない。


修羅の門とかも入れようかと思いましたが、今もやってるし……ということで除外。
少女漫画は今回入れてません。CCさくらや、だぁだぁだぁくらい入れようかなとも考えましたが。
吉田秋生とかだと、夜叉くらいになるんでしょうか。親が買っていたので時期がよく分からず……


ああ、かっとび一斗も入れれば良かった……とか終わりの文章も長くなりそうなのでこの辺で。
有名所が多いけど、共感してもらえそうなラインナップにはできたかなと思います。
打ち切り漫画だったら……P2かな(笑)

5月の「このマンガがすごい!」ランキングに参加しました

タイトルの通りです。

【5月の「このマンガがすごい!」ランキング オトコ編】春爛漫! 新生活への不安やストレスはマンガでふっとばせ!! 今月は人外VSギャグVSバトルVS恋愛の大激戦!?  |  このマンガがすごい!WEB


オトコ編の上位作品は、だいたい読んでるかなあ。オンナ編のは結構知らない作品が多かったです。


私がアンケートで投票した作品が、オトコ編に1作品、オンナ編に1作品入って、コメントも採用されました。
ちょっと嬉しい。

オトコ編2位 だがしかし


gannbarenai.hatenablog.com


コメント
駄菓子への愛に満ちあふれている。このマンガのヒロインは、間違いなく日本一駄菓子をおいしそうに、そして楽しそうに食べるヒロインだ。これほど、読んでいて一緒に楽しい気持ちになれるマンガも珍しい

オンナ編2位 こいいじ


gannbarenai.hatenablog.com


コメント
三十路の女性の一途な想いに、胸が締めつけられる。その相手は、けっして振り向いてくれない。それでも好きという気持ちが止まらないことを、このマンガは教えてくれる


ちなみに


アンケートでは、だがしかしを2位、こいいじを3位にしていました。
では、個人的1位は何だったかというと……


gannbarenai.hatenablog.com



この今年最強の赤面漫画でした。悶えちゃうんだから仕方ない。


ランキングで1位になっている、亜人ちゃんは語りたいも感想記事書いてます。良かったらどうぞ。


gannbarenai.hatenablog.com


6月のランキングは、どんな作品が入ってくるんでしょうかね。



余談
最近更新できてませんが、5月くらいまではこんな感じです。
空の軌跡を久しぶりにプレイしたら、ハマっちゃって……(PC版)


つうがくろ(1) (アクションコミックス(コミックハイ!))

つうがくろ(1) (アクションコミックス(コミックハイ!))

「暁のヨナ」笑って欲しいという気持ちは、どこから来るのだろうか

暁のヨナのアニメは終わってしまいましたが、原作はまだまだ続きます。
というわけで、17巻の感想です。


暁のヨナ 17 (花とゆめCOMICS)

暁のヨナ 17 (花とゆめCOMICS)


暁のヨナは、ヨナの凛々しさと四龍の面々+ユンくんの可愛さを堪能する漫画です。
これが大体合ってる時が多いから困る。
四龍の面々は、幼さとか無邪気さとかそのへんが可愛い。。


が、やはり一番可愛いのはハクといる時のヨナなんだよね。
凛々しさの中にある確かな可愛さ。ヨナってば最強ね!

笑っていて欲しい人

地の部族の土地で出会った少年を親元に送るために、ヨナ一行は隣国・戎帝国を訪れます。
相変わらず、賑やかな一行ですが、ヨナの目に止まったのは、たった一人の笑顔。


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ハクの笑った顔を見て、嬉しそうにしているヨナの姿にキュンとする。
16巻のハクは、憎しみに心を支配されかけていました。
自分が傷ついても、心を痛めても、スウォンへの憎しみが体を前に動かしていて。


今ハクは、ちゃんと笑えている。それがヨナには嬉しい。
旅の中で芽生えた、ハクに笑っていて欲しいというヨナの想い。
それは明確に、他の一行に対する気持ちとは異なるもの。それにヨナがいつ気づくか、楽しみで仕方ない。


さて、お気づきの方もいると思いますが、ヨナは嬉しそうな表情を見せているとは言え、控えめに喜んでいるような印象です。
が、子供ってのはよく見てる。あと読者もよく見てる。


ヨナのわずかな表情の変化を、見逃しませんでした。
「ヨナはあいつのこと好きなのか?」
オブラートに包むことなく、直球ど真ん中の質問を投げかけます。子供凄い。


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この反応は、読者へのご褒美以外の何物でもない。
これぞ赤面という表情。言葉の意味を反芻するかのような「間」がまた良い味を出している。
その後に、ハクがこの会話に加わるあたりが展開的に美味しい。
草凪みずほ先生がわかりすぎていて困る。
読者のニヤニヤを、止める気はさらさらない模様。


ヨナのハクへの気持ちに、そろそろ少女漫画らしい名前が付きそうですが、一方のハクはと言うと相変わらずです。
そう、感情を未だに押し殺しています。


国同士の戦争が始まり、滞在していた村にも戦火が広がって。
四龍たちが戦えない状況で、ハクはヨナたちを守るために一人戦場に向かいます。
心配のあまりヨナが涙を流すと、何かぐっと来たのかふいにヨナの顔に自分の顔を近づけて。
優しく、自分の口でヨナの涙を拭いました。


大胆な行動ではありますが、今から死地に赴く人間だったら、もっと思い切ってもおかしくはありません。


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ああ、この状況でもまだハクは自分の感情を殺すのか。
この感情を自分の中に留めた切なさ溢れる表情を、私達は前にも見たことがあります。

gannbarenai.hatenablog.com


思えばハクが切ない表情を見せた11巻が、ヨナとハクの関係が変わっていくきっかけになりましたね。


自分が死のうとする時でも、ハクはヨナを最優先にします。
実らないから、言わないんじゃなくて。
ここで自分の想いを告げることが、ヨナのためにならないとハクは考えています。


もうね、ハクの見せる切なさの前に、私男だけとキュンとしちゃうわ。

ヨナ一行の関係性


ヨナ一行というと、ヨナ・ハク・ユンに、四龍の面々。あとプキュー。
四龍達はヨナとの関係が良好なのは当然ですが、何というか、この一行の関係性が凄い好きなんですよ。


ハクとキジャは喧嘩しながらも認め合っているし、ジェハはハクとの絡みも多い。
ヨナを中心とした面子ではあるけれども、その中で確かな関係を築いているというのが良い。


gannbarenai.hatenablog.com


14巻でジェハが倒れた時、彼はこの一行が帰る場所になっていたことに気がつきました。
恐らくそれは、他の面々も同じでしょう。


17巻でも、一行の関係の深さが垣間見えるシーンがありました。
四龍が倒れ、寿命かもしれないという話を聞いてしまったユンの反応が、実に良かった。


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ユンの涙が、ユンの言葉が表しています。
それぞれがもう、かけがえの無い仲間だということ。
これをユンくんに言わせるあたりが良い。ツンデレっぷりが見れる(笑)


たまにこの作品のヒロインがユンくんかと錯覚する。
美少年だから仕方ない。




暁のヨナ17巻も、非常に面白い内容でした。
アニメが意外に面白かったので、こうなってくると、ハクを意識し始めたヨナをアニメで見たくなってきたなあ。
そしてこの巻からしばらく、ゼノの時間になります。
ハクより切ない男がいました。早く続きが読みたい。


小説・暁のヨナ 同じ月の下で (花とゆめCOMICSスペシャル花とゆめノベルズ)

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暁のヨナVol.1 [Blu-ray]

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暁

最近ハマっているおすすめのweb漫画を紹介する

面白いweb漫画がたくさん読める、良い時代になったもんです。
タイトル通り、最近ハマったweb漫画を紹介します。
有名どころもあるかもしれませんが、私が最近読みだしたということで(笑)

強くてカッコイイ女子は好きですか?

sai-zen-sen.jp

最近ハマったイチオシの作品。
強くてカッコよくて、それでいて可愛い。オマケにエロい。
言うことないね、もう。テンポよく進み、気になる情報を小出しにしてくるあたりがニクい。
サクっと読めるのが良いところです。
先輩たちのキャラもまた個性的で、バリエーションが豊富で飽きることがありません。

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何より、健康的なエロス。美しい肉体美。この漫画が今面白い!

僕と宇宙人

nobel827.com

宇宙人を交えたちょっと不思議なラブコメディー。
わちゃわちゃした、とにかく楽しめるタイプの群像劇。
思わず、何だこれはとニヤニヤしてしまうような展開も多々あるのが良し。
web漫画屈指のラブコメ漫画です。

癒し姫と癒されない仲間たち


癒し姫と癒されない仲間たち


かわいい絵とゆるいギャグで、つかみどころのない僧侶系少女が主人公のお話。
テンポよく進み、ツッコミも適切。良いギャグ漫画です。

じょしこうせいがあらわれた


http://josikousei.fuma-kotaro.com/

亜人に分類されるであろう、女子高生たちが織りなす日常漫画。
思わずふふっと笑ってしまう要素が詰まっています。
可愛いけど、ミミックって結構怖い。いやそもそも、ミミック系女子高生ってのが凄いんだけど。

俺のプロレスネタ、誰も食いつかないんだが。


http://www.kurage-bunch.com/manga/prowres/

プロレス漫画が2作目。これも非常に面白い。
コアなネタを随所にはさみ、プロレスファンにはそれがたまらないらしい。
私はよく分かっていない人間ですが、そもそもシチュエーションがすでに面白かった。

ヒュールルルーのガーガーガー


電脳マヴォ:小田桐圭介・傑作選 ヒュールルルーのガーガーガー/小田桐圭介

もわっとする短篇漫画。
この漫画の魅力を言葉にするのは難しいけど、胸にチクっとささり、なかなか抜けない刺のような作品というか。
これは本当に、読んで確かめて欲しい。

武蔵くんと村山さんは付き合ってみた。

http://ganma.jp/musamura


微笑ましすぎるラブコメディ。永遠に楽しめるんじゃないかって錯覚すらある。
もうね、主人公もヒロインも可愛すぎて駄目だ。
ニヤニヤが止まらない。一気に読んだ日はきっと幸せ。




終わり。web漫画って面白いね。


強くてカッコイイ女子は好きですか?(1) (星海社COMICS)

強くてカッコイイ女子は好きですか?(1) (星海社COMICS)

中学生の時から、ずっと。30歳女性の片想いを描いた「こいいじ」が面白くて困った

年を取るごとに、恋をすることに疲れてしまう。
漠然とそんなイメージを持っていた私にとって、こいいじは新鮮なマンガでした。

こいいじ(1) (KC KISS)

こいいじ(1) (KC KISS)

あらすじ
下町の銭湯「すずめ湯」の娘・まめは、子供の頃からずっと幼馴染みの聡ちゃんに片思いを続けている。聡ちゃんの妻・春さんが亡くなってから一年、まめの恋心は募るばかり。そこへ突然、まめの姉・ゆめが帰国するとの報が入り、胸騒ぎの予感です。
フラれても、フラれても、
あきらめられない、究極の片思い。


30歳女性。ずっと片想い。報われない片想い。
それでも、諦められない。
ピュアな想いに、胸を打たれました。

何度フラレても、どんなに辛くても、諦められない気持ち


主人公・まめの好きな相手は既婚者です。
いや、物語が始まる時にはそうではなくなっていましたが。


物語は、まめの好きな相手「聡太」の最愛の人の一周忌からスタートします。
好きな相手が、フリーにはなっていて。
聡太の娘からも、お母さんになって欲しいと言われるくらい好かれていて。
条件的には、揃っていました。それでも、想いは届かない。


好きになったのは、中学生の時。
いや、もっと前から好きだったのかもしれませんが、告白したのは13歳の時でした。


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返ってきた言葉は、ありがとう。
しかし翌日に見た光景は、女性と仲良く手をつないでいる聡太の姿でした。


数年後にもう1回告白し、それでも届かなくて。
最後の告白は、言わずに終わってしまいました。
「結婚することにした」


その言葉に、全てを飲み込まれて。


30歳。
1つの節目の年であり、まめの同級生たちも、続々と結婚していきます。
それでも近所のお兄ちゃんに、しつこく片想いしてしまう。


脈がないと、面と向かってはっきり言われても。


呼ばれた結婚式で、涙をこらえてローストビーフを食べたとしても。
それでも、好きという感情は消えてくれません。
諦められない気持ちが、彼女の中には確かにあって。


その切なさに、年甲斐もなくキュンとなってしまいました。

30歳の、ピュアな恋


大人になったら、思春期の頃のようなキラキラした恋ではなく、色々な要素が絡んだ打算的な恋が多くなっていく。
そんなイメージを、この作品は知らないとばかりに壊していきます。


まめの恋は、いじらしいほどピュア過ぎて。


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好きな人のいつもと少し違うおどけた仕草に、どうしようもなく悶えたり。
普段の立ちふるまいは落ち着いているだけに、聡太が絡んだ時に見せる反応が実に乙女過ぎて困る。


聡太の一挙一動に反応し、そのたびにまめから「聡太が好き」という感情が溢れる。
なんていじらしい恋なんだ。


酔った時、聡太に運んでもらい、自然と感じる体温。
忘れられないよね。
だって、ずっとずっと好きな人の体温なんだから。



いや、困った。
30歳の女性の片想いが、こんなにピュアなんて。
それでいて、作品全体の落ち着いた雰囲気と絶妙にマッチしている。
面白くて、困っちゃうなあ。こじらせそうです。


こいいじというタイトルが、実にしっくりくる作品でした。
いじらしい恋の行方を、もう見守るしかない。

淡島百景 1

淡島百景 1

娘の家出 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

娘の家出 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

カードキャプターさくらは、原作もアニメも両方面白かったよね

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なかよし60周年記念盤の、単行本が欲しくてたまらない(挨拶)

なかよし60周年記念版 カードキャプターさくら(1) (KCDX)

なかよし60周年記念版 カードキャプターさくら(1) (KCDX)

小学生の頃、CCさくらのアニメに出会った


ある意味当然ですが、私はCCさくらはアニメから入りました。
このアニメが放送されたのが1998年、1990年に私が生まれた私は小学校2年生でした。私が物心がついた時期が大体このあたりでした。それ以前の記憶はあんまりない(笑)


それもあって、この作品には本当に思い入れがあります。
多分、ちゃんと大部分のストーリーを覚えている最古の作品がCCさくらでしょう。
その前にやっていたあずきちゃんも見てたはずなのですが、いまいち記憶になくて。


CCさくらが始まってから、私は毎週火曜日の6時は必ず居間のテレビの前にいました。夕飯時だったので食事の準備の手伝いをするのが常なのですが、そのときばかりは毎回嫌がっていた記憶があります。見逃したくなかったんだろうな。
もう本当にこの作品が大好きで、夢でCCさくらのキャラクターと遊ぶくらい好きでした。
今思うと、ちょっと恥ずかしいけど。



昔はヒーロー性に惹かれているものだと思っていました。
今にして思えばどことなくまったりとしたのどかな雰囲気を感じさせる日常と、人知れずクロウカードを回収するそのヒーロー性。このギャップに、コロッとやられてしまっていたのかもしれない、

子供向けアニメながら、今見ても素敵だと思わせるストーリー。
登場人物のキャラ設定もしっかりとして、本当に凄いというしかない。

当初はさくらの兄、桃矢が好きだった記憶があります。憎まれ口を叩いても本当は作中トップクラスに優しくて、そして正体を知っていても気づかないふりをする。
もうね、ミラーとのやりとりのシーンとか最高だった。


そしてこのアニメは私が最初に「悶えた」アニメでした。
それは、さくらちゃんのよく言う「ほえ~」や、大丈夫だと根拠がなくても思ってしまう「絶対大丈夫だよ」
……に対してではなく


小狼に悶えてました。
彼が雪兎の魔力に惹かれていた頃は、ふーんくらいでした。
が、彼が段々とさくらに惹かれていく様がもうね、赤面する様がもうね。
思わず見ているこちらが恥ずかしくて、テレビの前からにげ出してしまうくらいでした。


この辺りは、思春期の男の子だったので感情移入してしまっていたのかもしれない。
それくらい、小狼の行動には悶えた記憶があります。その悶え方は成長した今の日ではなく、抑えがたい衝動でコタツに潜ったりもしたなあ(笑)


このアニメでBS加入者が増えただとか、人生を変えたとか色々噂を聞いたりします。
もしかしたら、気づかない間に私の人生も変えられていたのかもしれません。
ただ私としては、カードキャプターを筆頭とするNHKの本気に変えられたという感じの気がします。

衛星アニメ劇場を平日にやっていたころのNHKのアニメは、本当に凄かったと今でも思っている。


小狼がCCさくらの最後のほうで、思いを伝えたとき、いつもなら悶えすぎて見れなくなっていた私もその衝動に打ち勝ち、じっとテレビを見ていたのも良い思い出。
私にとってこの作品は、青春というよりは憧れの世界という感じです。年齢も年齢ですからね。


リアルタイムで見れたのは、幸運だったなあ

オタク予備軍の頃に読んだ、CCさくらのコミック


それから数年後、ある程度自分で漫画を買えるようなお小遣いをもらえるようになってから、CCさくらを買いました。
大まかなストーリーは同じでも、結構アニメは気をつけて放送してたんだなあというのが分かりました。ディープな感じの設定が原作では多々……というほどではないにしろありましたからね。


生徒(小学生)と教師の本気の恋愛とか、天下のNHKでは放送しにくい。
それでも、これは間違いなく私の大好きなCCさくらだと思える内容で、購入して本当に良かったと思った記憶があります。今でも普通に読み返しますからね、この漫画。
アニメと決定的に違うのは最後か。


私は映画も含めたアニメが大好きなので、ラストに関してはアニメの方が私好みでした。こうね、寸止めとはちょっと違うけど、小学生っぽい精一杯の思いの伝え方というのをアニメでは表現していました。
本気のNHKクオリティーは冗談抜きに凄過ぎる。


映画のラストも私にとっては至高。
これのせいで、無責任艦長タイラーの「愛している」と「好き」は違うといったニュアンスの言葉に対して、反発を覚えてしまいました。
あのさくらちゃんの「大好き」が、巷に溢れている安っぽい「愛してる」に劣るなんて絶対に思えない……みたいな。


誰も優劣の話はしてなかったんですけど、私にとっては「大好き」という言葉が最上級の好意の表現になってしまいました。
影響を受けまくった作品です。


CCさくらの話はしだすと長いし、今回は簡単に当時を振り返りながらこんな風に素敵な作品だと感じたんだということを簡単に書いてみました。
NHKにはもっと頑張ってもらって、素敵なアニメを作ってもらいたいなあというのが私の願いです。


衛星アニメ劇場で育った人間なので。だぁ!だぁ!だぁ!がCCさくらの後に入って、6時半からはヒヲウ戦記、そして学園戦記ムリョウが始まって……。
衛星アニメ劇場の中でも、火曜は本当に素敵なアニメをやっていたと今更ながら思います


あんまり漫画の方に触れていませんが、アニメも漫画も実に面白いので興味のある方はぜひぜひ。
さくらちゃんの可愛さに悶えるが良い。私は勝手に小狼に悶える(今なお)


ちなみにですが、アニメはどの話も面白いですが個人的には
66話  さくらの一番好きな人
最終話 さくらと本当の想い
の終盤二つがやはり好きです。思い入れがありすぎる。
アニメを見終わったら絶対に「劇場版カードキャプターさくら 封印されたカード」が見たくなります。


本当に「大好き」な作品です。


あと歌も素敵でしたよね!プラチナ等が有名ですが、「劇場版カードキャプターさくら」の「遠いこの街で」も他の曲に負けないほど「大好き」←


www.youtube.com


カードキャプターさくら 主題歌コレクション

カードキャプターさくら 主題歌コレクション

  • アーティスト: アニメ・サントラ,木之本桜(丹下桜),大道寺知世(岩男潤子),李苺鈴(野上ゆかな),佐々木利佳(川上とも子),柳沢奈緒子(本井英美),三原千春(松本美和),沢木真奈,根岸貴幸
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2001/12/19
  • メディア: CD
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面白さが凝縮された1巻完結のオススメ短編漫画を挙げる

defender-21.hatenablog.com


元記事はこれ。私なら何を挙げるかなあとか考えました。
上記リンクで紹介された作品以外を挙げてみます。

外天楼

外天楼 (KCデラックス)

外天楼 (KCデラックス)


みんな知ってるよ……とか思ってても、やはり外せません。
短篇集かと思いきや、収束していく予想外の展開。
ネタバレを食らうと勿体無いので、未読の方は調べずにそのまま読んで欲しい。

読んで良かった。そう思えるはず。

FLIP-FLAP

FLIP-FLAP (FUNUKE LABEL)

FLIP-FLAP (FUNUKE LABEL)


とよ田みのるファンとして、FLIP-FLAPもまた外せない。
ピンボール世代では全くないが、それでもピンボールというゲームの魅力を、これでもかと詰め込んでいます。
主題はピンボールですが、それを通したラブコメもまた、たまらなく心地良い。

最近、Kindle版が出ました。みんな読もう。

みずいろパーフェクト

みずいろパーフェクト (ヤングキングコミックスデラックス)

みずいろパーフェクト (ヤングキングコミックスデラックス)


この作品は眩しい。人夏の少年少女の物語。
忘れかけた、「郷愁」に近い感情を、喚起させるものがあります。
むず痒い表現だけど、この漫画の澄んだ空気が伝わってくるような。

カラー絵がまた、見惚れてしまうんですよ。
どこまでも優しい気持ちになれる作品。

青春少年マガジン1978~1983


青春少年マガジン1978~1983 (KCデラックス 週刊少年マガジン)

青春少年マガジン1978~1983 (KCデラックス 週刊少年マガジン)


1・2の三四郎や柔道部物語を書いた、小林まことが書くマガジンにまつわる漫画。
面白おかしく、時に切なくなってしまうような内容で、その時代を駆け抜けた人たちの青春を感じさせてくれます。
当時のマガジンの裏話なんかも面白いですが、やっぱり小林まことを中心とした人間模様が魅力的です。

それだけでうれしい


それだけでうれしい (まんがタイムコミックス)

それだけでうれしい (まんがタイムコミックス)


片想いがの切なさにキュンとします。
物語を進めながら、整理されていく主要キャラの気持ち。その展開がまた、どうなっていくのだろうという少しのドキドキを生み出していきます。
肩肘をはらない、等身大の恋心。

好きな人がしてくれたことだから。そんな想いが込められたタイトルが、読み終わった後心にじんわりと染みこんできます。

五色の船


五色の舟 (ビームコミックス)

五色の舟 (ビームコミックス)

この読後感は、他ではなかなか味わえない。
異形の姿を商売にして暮らす、見世物小屋の一座の話です。
全体として暗い雰囲気でありながら、それでいてキャラにそこまでの暗さは感じさせない。

先の読めない展開に、ページをめくるのが少し怖いくらいでした。
文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞受賞も納得です。

ちーちゃんはちょっと足りない


鬼才、阿部共実が描く、心を揺さぶるマンガです。
心を揺さぶるだけ揺さぶっておいて、落ち着かせてはくれないんですよ(笑)
読み終わった後、どこにぶつけたら分からない気持ちが芽生えるくらい、言葉にしにくい感情を読んでいて思えます。

もう少し、何か歯車が合えば、誰もが認める幸せな道が見えるかもしれない。でも、ちょっと足りない。
色々な意味で凄い作品です。合う合わないは結構ある。

じんべえ


じんべえ 1 (Big comics special)

じんべえ 1 (Big comics special)


あだち充の長編以外を読んだことない人は、短編も読んで欲しい。
この作品は、血の繋がらない父娘の物語です。
親子の関係を大切にしながらも、恋愛風味を感じさせて進行する展開に、読んでいて心が弾んでしまう。

1巻という中で、確かな世界観と魅力的な関係性を構築しているのは見事というしかない。

十月桜

十月桜 (リュウコミックス)

十月桜 (リュウコミックス)

人間の醜さなどを感じさせながらも、それでも「幸せになりたい」と願うのが人間なのだと感じさせました。
この漫画の良さを表現するのは、とても難しい。
それでも、心に何かが残る。優しくしたいし、優しくなりたいと思える。


キャラの表情が豊かなのも、印象的です。最終話のヒロインの赤面顔が可愛かった。
心を通わせ、救ってくれる誰かに出会える。それ以上に素敵なハッピーエンドなんて、ほとんどないよね。




とりあえずこんなこんな感じです。
や、もっとしっかり書きたいので、追記にするか再度アップするか検討します。

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