暁のヨナのアニメは終わってしまいましたが、原作はまだまだ続きます。
というわけで、17巻の感想です。
- 作者: 草凪みずほ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2015/03/20
- メディア: コミック
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暁のヨナは、ヨナの凛々しさと四龍の面々+ユンくんの可愛さを堪能する漫画です。
これが大体合ってる時が多いから困る。
四龍の面々は、幼さとか無邪気さとかそのへんが可愛い。。
が、やはり一番可愛いのはハクといる時のヨナなんだよね。
凛々しさの中にある確かな可愛さ。ヨナってば最強ね!
笑っていて欲しい人
地の部族の土地で出会った少年を親元に送るために、ヨナ一行は隣国・戎帝国を訪れます。
相変わらず、賑やかな一行ですが、ヨナの目に止まったのは、たった一人の笑顔。
ハクの笑った顔を見て、嬉しそうにしているヨナの姿にキュンとする。
16巻のハクは、憎しみに心を支配されかけていました。
自分が傷ついても、心を痛めても、スウォンへの憎しみが体を前に動かしていて。
今ハクは、ちゃんと笑えている。それがヨナには嬉しい。
旅の中で芽生えた、ハクに笑っていて欲しいというヨナの想い。
それは明確に、他の一行に対する気持ちとは異なるもの。それにヨナがいつ気づくか、楽しみで仕方ない。
さて、お気づきの方もいると思いますが、ヨナは嬉しそうな表情を見せているとは言え、控えめに喜んでいるような印象です。
が、子供ってのはよく見てる。あと読者もよく見てる。
ヨナのわずかな表情の変化を、見逃しませんでした。
「ヨナはあいつのこと好きなのか?」
オブラートに包むことなく、直球ど真ん中の質問を投げかけます。子供凄い。
この反応は、読者へのご褒美以外の何物でもない。
これぞ赤面という表情。言葉の意味を反芻するかのような「間」がまた良い味を出している。
その後に、ハクがこの会話に加わるあたりが展開的に美味しい。
草凪みずほ先生がわかりすぎていて困る。
読者のニヤニヤを、止める気はさらさらない模様。
ヨナのハクへの気持ちに、そろそろ少女漫画らしい名前が付きそうですが、一方のハクはと言うと相変わらずです。
そう、感情を未だに押し殺しています。
国同士の戦争が始まり、滞在していた村にも戦火が広がって。
四龍たちが戦えない状況で、ハクはヨナたちを守るために一人戦場に向かいます。
心配のあまりヨナが涙を流すと、何かぐっと来たのかふいにヨナの顔に自分の顔を近づけて。
優しく、自分の口でヨナの涙を拭いました。
大胆な行動ではありますが、今から死地に赴く人間だったら、もっと思い切ってもおかしくはありません。
ああ、この状況でもまだハクは自分の感情を殺すのか。
この感情を自分の中に留めた切なさ溢れる表情を、私達は前にも見たことがあります。
思えばハクが切ない表情を見せた11巻が、ヨナとハクの関係が変わっていくきっかけになりましたね。
自分が死のうとする時でも、ハクはヨナを最優先にします。
実らないから、言わないんじゃなくて。
ここで自分の想いを告げることが、ヨナのためにならないとハクは考えています。
もうね、ハクの見せる切なさの前に、私男だけとキュンとしちゃうわ。
ヨナ一行の関係性
ヨナ一行というと、ヨナ・ハク・ユンに、四龍の面々。あとプキュー。
四龍達はヨナとの関係が良好なのは当然ですが、何というか、この一行の関係性が凄い好きなんですよ。
ハクとキジャは喧嘩しながらも認め合っているし、ジェハはハクとの絡みも多い。
ヨナを中心とした面子ではあるけれども、その中で確かな関係を築いているというのが良い。
14巻でジェハが倒れた時、彼はこの一行が帰る場所になっていたことに気がつきました。
恐らくそれは、他の面々も同じでしょう。
17巻でも、一行の関係の深さが垣間見えるシーンがありました。
四龍が倒れ、寿命かもしれないという話を聞いてしまったユンの反応が、実に良かった。
ユンの涙が、ユンの言葉が表しています。
それぞれがもう、かけがえの無い仲間だということ。
これをユンくんに言わせるあたりが良い。ツンデレっぷりが見れる(笑)
たまにこの作品のヒロインがユンくんかと錯覚する。
美少年だから仕方ない。
暁のヨナ17巻も、非常に面白い内容でした。
アニメが意外に面白かったので、こうなってくると、ハクを意識し始めたヨナをアニメで見たくなってきたなあ。
そしてこの巻からしばらく、ゼノの時間になります。
ハクより切ない男がいました。早く続きが読みたい。
小説・暁のヨナ 同じ月の下で (花とゆめCOMICSスペシャル花とゆめノベルズ)
- 作者: 藤谷燈子,草凪みずほ
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