もう、我慢できない。
自慢ではありませんが、私はそこそこ忍耐力があります。
クラスの男子が掃除をサボっても、一人で掃除していました。
教師が職場放棄しかけた時も、何とか耐えて学級崩壊を阻止しました。
忍耐力には、ちょっと自信がありました。
そんな私にも、耐えられないことが存在します。
今週の初恋ゾンビの展開に対して、叫ばないということです。
本当に凄いものに出会った時、心が叫びたがることを知りました。
これは私だけじゃありません。
サンデーの漫画家たちも、今週の初恋ゾンビを絶賛せずにはいられない事態です。
「あかつきのタイラント」の伊織先生
今日発売のサンデー、初恋ゾンビの江火野さんが先週に引き続いて最高だった…!12Pのあの台詞とか、16Pのあの表情とか、17~18Pのくだりとか!
— 伊織 (@saxblue1061) 2016年11月30日
是非サンデー買って読むべし!
「天野めぐみはスキだらけ!」のねこぐち先生
今週の初恋ゾンビの、江火野さん最高ですよ。江火野さん優勝。
— ねこぐち (@nekomega) 2016年11月30日
江火野さんの為にも今週のサンデーは買った方が良い。江火野さん…。+゚(*ノ∀`)
「古見さんは、コミュ症です。」のオダトモヒト先生
今週の初恋ゾンビ読んでたらいつのまにか叫んでた。
— オダトモヒト (@aaaa_aa23) 2016年11月30日
2016年が終わりかけていますが、あまりに凄くて、こう思ってしまいました。
私の2016年は、初恋ゾンビと出会うためにあったのかもしれない……
変わらないはずの距離が、縮まっていく
先週の記事で、幼なじみの恋は、近すぎるが故に難しいと書きました。
しかし、幼なじみではなく、江火野さんが魅力的な異性であることにタロウが気づき始めてから、関係は少しずつ変わろうとしています。
弟の初恋ゾンビを眠らせようと、弟の初恋相手である江火野さんを連れ出すタロウ。
手を握って駆け出したところまでは、意識しませんでした。
でもね、これは意識しないなんて無理だよ。だって男の子だもん。
無理でしょ(断言)
サイズの合わないスク水とか、もはや男性に対する凶器でしかない。
まっすぐ歩けなくなりそう(笑)
色々と出ているというか……もはや漏れてる
これは男をダメにする水着ですね。
省エネ男のタロウも、流石にこれにはちょっとクラっときていました。
そう、タロウがクラっときているんですよ。
巨乳好きのタロウですが、彼はそういう美味しい場面でも比較的冷静です。
実際、海に行った時も迫られたと錯覚した時以外は、水着くらいで慌てることはありませんでした。
タロウ自身がそのことに気づいていなくても、彼をずっと見ていて、タロウが大好きなイブはしっかりと気づいています。
タロウに見張りを頼まれて離れる際に、しっかりと釘を指していくあたりは流石です。
ちょっと拗ねたような顔が可愛い。
イブはもう、知っているのでしょう。
タロウにとっての江火野さんが、「ただの幼なじみ」で無くなりつつあることを。
江火野さんの方は、こちらも無自覚ではありますが、指宿くんが登場してからタロウのことを明らかに意識し始めています。
弟から江火野さんを遠ざけたかったという話をタロウから聞いた時、江火野さんは少しドキっとしました。
タロウは初恋ゾンビのことを上手く隠しながら理由を伝えますが、それに対する江火野さんの反応がもう可愛くて。
状況的には、江火野さんがそう思っても不思議ではないでしょう。
でも、私も江火野さんが大好きなので分かる。
江火野さんは、タロウに妬いていて欲しかったんだよ。
それを本人が気づいていないから、もう悶えて床を転げ回ってしまう。
タロウが妬いてくれている、そう思った時の江火野さんがどこか嬉しそうで、そうじゃなかった時の少し残念そうな表情が、何よりも強くそれを物語っている。
思わず、小さく言葉にしてしまったのがまた可愛い。
もう江火野さんが可愛すぎて……可愛すぎてむせび泣く。
でも、本当に凄いのはここからだった。青春が爆発する。
そして世界の中心に君がいる
タロウと江火野さんの、プールの中での逃避行。
が、広大な敷地があるわけでもないので、弟たちとだって突然ランデブーしちゃいそうになる。
場所はプール。会いたくない人がすぐ近くにいる。やることは1つ。
飛び込め。
雑音の消えた世界に二人きり。
お互いの目に写るのは、相手の姿だけ。
次のページは1ページ使って。このコマをアップしたものが描かれています。
そこは本当に、二人だけの世界。
お互いが、相手の瞳に吸い込まれるかのように見つめ合う。
全てを忘れて、見つめ合う。
まるで読者も水中にいるかのように息苦しい。呼吸を忘れて魅入ってしまう。
あまりにも、あまりにも綺麗すぎて。二人だけの世界に引きずり込まれた。
水中から顔を出し、江火野さんが二人して何してるんだろうねと笑い出す。
そこでタロウが、弟の言葉を思い出すのだ。
兄ちゃんはさ、その性格に生まれなかったらきっと…
江火野さんのこと好きになってただろうね
ああ、そういうことなんだな。震えるように、私は次のページを迎えた。
ここが青春の最前線なんだ。
目が離さなくなった。次のページに進むことを少し忘れた。
間違いなく、この瞬間、世界の中心に江火野さんがいた。
指宿くんも、イブのことも忘れて。
タロウと、そして読者の世界の中心には、確かに江火野さんがいました。
少しして、ようやく放心状態が解除されて。
体が異様に熱くなっていて、冷え込んだ夜でも窓を全開にする。
それでも体に渦巻いたエネルギーは散らされず、口元に布団を当てながら叫ばずにはいられませんでした。
青春の甘酸っぱさという表現でも足りない。
もはやこれは、青春の爆発なのだ。
耐えられる訳がない。叫ばずにいられるわけがない。
今、確信しました。
私の2016年は、この江火野さんと出会うためにあったんだ。
あまり強調されていませんが、タロウがしばらく呆然としちゃうんですよ。
江火野さんの言葉にも、そっけない反応を返していて。
これほど、タロウの気持ちを読者が分かりすぎてしまうケースはまず無いでしょう。
本当に凄いものに出会った時、きっと人は言葉も忘れる。
……冒頭で叫びたくなるって書いた?
それは、忘れた後に我を取り戻して、そして叫びたくなるのですよ!(ホント)
タロウと別れた後の、江火野さんの表情は、もう読者に対する江火野さんのトドメ。
ああもう、最高だよ!!
少し荒い呼吸は、軽く走ったせいじゃない。
江火野さんのドキドキが、紙面を飛び越えて伝わってくる。
青春が溢れてくる。
もう、余計な言葉はいらない。
江火野さんの表情が全てだ。この眩しさが全てだ。
この青春は、もはや尊いのだ……
終わりに
週刊漫画の感想に2時間をかけて書いたことは、未だかつてありませんでした。
それくらい、今週の初恋ゾンビが素晴らしい。
2016年色々と漫画を買いましたが、本当に初恋ゾンビと出会うためにあった年じゃないかと思っています。
昔、からかい上手の高木さんがものすごく流行る前に、はてなでからかい上手の高木さんがもっと読まれますようにと書きました。
今は、もっと初恋ゾンビが読まれますようにと願っています。
未読の方は、まずは試し読みからどうぞ!ぜひ今週号が単行本化するまで読んで下さい。
【試し読み】
seiga.nicovideo.jp
※この記事を、全ての初恋ゾンビ好きに捧げます