いつかたどり着く

漫画を中心とした感想&レビューサイト。

「初恋ゾンビ」近くて遠い、幼なじみ。意識し始める展開に、もうニヤニヤが止められないのだ!

雪です!東京も雪が降りましたが、初恋ゾンビは絶賛夏休みです!
先週までは、無人島で指宿くんが無双していました。
ヒロインとしての座を、がっちりキープすることができた。


もし指宿くんがそう思っているなら、慢心も良いところです。
初恋ゾンビの慢心王としての名を、君に与えよう。


指宿くんは、絶対的な宝具を持っているわけではない。
立ち回りで、上手いことやっているというのが正直なところです。
実は女の子というのは非常に強力な宝具だけど、今は使えない、セイバーでいうアヴァロンみたいなもん。


そう、決して彼女は慢心できるような状態ではない。


近くて遠い、幼なじみの魅力に江火野さんの魅力に、タロウが気づき始めてしまっているのだから。

恋愛の才能

天地無用の「恋愛の才能」という曲に、以下のような歌詞があります。

約束は いらないわ
意味のない ルールよ Fum…
偶然に 出会うのも
恋愛の才能

夏休み、タロウも江火野さんもそれぞれ、弟や妹のお守りとして近くのプールに駆り出されます。
タロウは基本的に家から出ないタイプで、江火野さんも部活三昧の日々。
そんな二人が、夏休みに偶然出会うのであれば、それはもう、二人に恋愛の才能があると言っても良い。


さて、初恋ゾンビの江火野さんは出ていたとはいえ、本物の江火野さんは久々の出番。
江火野さんファンは、首を長くして彼女の出番を待っていました。
私もそうです。


全国5000万人の江火野さんファンの皆様、おまたせしました!


https://blog-imgs-98.fc2.com/z/e/l/zelkova777/hz1125a.jpg


……うん、うん。実にけしからん。


何というか、このレベルまでくるともはや不可避の暴力。


どんなに他に好きな子がいても、ガツンと強力な一発を絶対にもらっちゃうよこれは。
明らかに、色々と漏れてしまっています。
漏れまくってしまって、読者の表情が大変なことになっている……(笑)


主人公におんぶしてもらって、密着しているのにも関わらず、女の子だと気づいてもらった誰かさんとは比べ物になりません。


レベルを上げて物理で殴る強力さが、この画像で伝わると思います。
い、指宿くんは戦士じゃなくて魔法使いだから(震え声)

もう、「ただの」幼なじみじゃない

タロウの弟は、江火野さんが初恋の相手です。
ただ、しばらく会わなかったことで、その想いは薄れつつありました。


でも、だからといって「忘れた」わけではなく。
タロウと江火野さんについて話をして、タロウに発した一言は、多分、物語を動かすきっかけとなる一言だったのだと思います。


もしタロウが、省エネ思考じゃなければ……という前置きをして。


https://blog-imgs-98.fc2.com/z/e/l/zelkova777/hz1125c.jpg


幼なじみとして、ずっと見てきて。
男の子みたいだった頃から、今に至るまで、長い間一緒にいて。
きっと、好きになっていたのではないか……
なるほどね。


ただ、私は弟くんとは、少し違う考えです。
タロウが省エネ思考じゃなくても、幼なじみであることが、魅力的な異性であることを気づきにくくさせていると思っています。


仮にタロウが省エネ思考ではなくても、江火野さんのことを意識することはほとんど無かったのではないでしょうか。
今、この瞬間までは。
おさななじみにの恋愛に必要なのは、きっかけなんですよ。


この直後のシーンがまた良いんですよ。
イブがタロウに対して、弟が言った言葉をどう思うかタロウに尋ねて。
タロウは、答えになっていない答えをイブに返します。
答えをはぐらかすように。


明らかに、これまでタロウは江火野さんに対して、異性として向き合っていませんでした。
ずっと一緒にいたからこそ、その関係は変わらないし、変われない。
でもそれが、思い込みであることに、タロウは気づきつつありました。


https://blog-imgs-98.fc2.com/z/e/l/zelkova777/hz1125e.jpg


変わってないと思い込んでいた。夏祭りのあの日までは。
幼なじみが見せる、女の子としての表情。


その横顔が魅力的なことに、気づいてしまったあの時から。
タロウにとっての江火野さんが、少し今までは違う存在になっていました。


そして、今週号から、タロウにとっての江火野さんがまた少し変わっていきます。


https://blog-imgs-98.fc2.com/z/e/l/zelkova777/hz1125d.jpg


プールで偶然見かけた、江火野さんの姿。
最初タロウは、弟の初恋ゾンビだと思っていました。
それがめちゃくちゃ輝き出した……と。


しかし、それは本物の江火野さんでした。
本物の江火野さんに対して、めちゃくちゃ輝いている、そうタロウが認識したんですよ。


タロウも、自分がそう思ってしまったことを意識してしまっていて。


ああ、ラブがコメりだしてきている!!


この後、弟の初恋ゾンビを復活させまいと、タロウが江火野さんをその場から連れ出そうとします。
手を掴まれた時の江火野さんの表情が、また最高に可愛い。
指宿くんとの恋愛模様は色々と複雑ですが、江火野さんとの恋愛模様はど直球に青春。


その甘酸っぱさに、思わずクラっとしてしまいます。
もう、タロウにとっての江火野さんは、「ただの」幼なじみじゃなくなりつつある。
可愛くて、魅力的な幼なじみだということに、ようやく気づいてきて。


こういう、感情の芽生えを丁寧に描いている漫画が、本当に大好きです。
幼なじみは、近いようで遠い、特別な距離感があって、それをしっかりと描いてくれているから、もどかしさも含めて全てにニヤニヤしちゃうんだよ!


江火野さんが可愛すぎて、生きるのが最高に楽しい……!

終わりに


はっきり言って、今週のサンデーで一番面白いラブコメは初恋ゾンビでした。
他の追随を許していないレベル。つまり最高ってことだよ!


ちなみに指宿くんの霊圧は消えてました。
江火野さんみたいに初恋ゾンビでの登場はできないからね、仕方ない。
(イブは完全に別の存在みたいなもんだし)


そうそう、今回イブは監視員姿になっていましたが、こんな可愛い監視員さんがいたら、そのプール通うわ。

https://blog-imgs-98.fc2.com/z/e/l/zelkova777/hz1125b.jpg


初恋ゾンビはもっと読まれて欲しいと心から思っているので、興味のある方はぜひ試し読みからどうぞ!

【試し読み】
seiga.nicovideo.jp

スポンサーリンク