いつかたどり着く

漫画を中心とした感想&レビューサイト。

未完で3巻以内のオススメ漫画を紹介する

今回は、すぐに集められてなおかつ面白いよ!という漫画を紹介。
ネット上で見かけるのは5巻以内が多いので、今回は3巻以内にしてみました。
かつ、2巻以上というくくりも勝手にいれます(決して1巻漫画は別記事にするからでない)

ふだつきのキョーコちゃん

ふだつきのキョーコちゃん 1 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)

ふだつきのキョーコちゃん 1 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)

今大注目の山本崇一郎先生が描く、今年最高の妹漫画です。
妹の秘密がバレないか心配で心配でシスコンになってしまったお兄ちゃんと、表面上はクールに兄をあしらいながらも本当は兄が大好きな妹のキョーコちゃん。

もうこの関係性だけ書いても、妹好きにはたまらないでしょ。

お兄ちゃんのことなんか……というキョーコちゃんですが、リボンが取れると素直になるという特性があります。

例えば、朝の何気ない会話でリボンが取れないか心配だから着替えを手伝おうかとケンジが言うと、当然年頃の妹はノー。シスコンと言われ怒ったケンジもお前のなんて見たくないと言います。
……そんなやり取りの中、リボンが取れるとどうなるか。

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見たくないは心外らしい。最高ですねこのやりとり(笑顔)

つるつるとザラザラの間

つるつるとザラザラの間(1) (アフタヌーンKC)

つるつるとザラザラの間(1) (アフタヌーンKC)


月子先生が描く、悶えたい人必見の漫画です。
私としては、悶えすぎて死にたくなるレベル。


男子校に所属する主人公・環をヒロイン・さやちゃんが逆ナンするところから物語はスタートします。
環の純情が踏みにじられるドス黒い展開をちょっと期待していましたが、そんなこともなくさやちゃんはただただ良い子でした。


順調にお互いの気持ちを育んでいく中で、さやちゃんの家で彼女の姉妹と話をするシーンがありました。
「どの子が一番可愛いか」というペットに対する問いを、三姉妹に対する問いだと勘違いし、やっぱりさやちゃんが……的なことを答えかける環ですが、寸前のところで中断されます。


バレなかった……、そう思っていた時期が環にも読者にもありました。


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楽しそうにちょっと意地悪する姿が、最高に可愛い。
ニンマーってレベルのニヤニヤじゃない。頬が溶けるくらいのニヤニヤだよ!


他にもデートの後さやちゃんを家に送ったと思ったら、名残り惜しかったのか送ったり送られたり三往復もしたんですよこの二人。何なんだこの漫画は(恍惚)

覆面系ノイズ

覆面系ノイズ 1 (花とゆめCOMICS)

覆面系ノイズ 1 (花とゆめCOMICS)


この少女漫画がこれから話題になる。そんな風に期待しているのがこの覆面系ノイズです。
幼い頃別れた少年のために歌を歌う主人公のニノ。ニノを想いニノのために曲を作ってきたユズ。


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ニノにとって、ユズもまた大切な人です。少年と別れて心を傷つけていた時に、救ってくれたのがユズでした。
それでも交わらない想いがある。


このユズがまた良いキャラなんですよ。ニノのことをアリスって呼ぶのは自分だけ、という独占欲があったり。
恋を応援する言葉を吐いている心の内は、全く逆のことを想っていたり。
切ないなあ。好きな人が自分の曲を歌っているのに、好きな人は別の人のことを想って歌っていたりするんだから。

アルスラーン戦記

アルスラーン戦記(1) (講談社コミックス)

アルスラーン戦記(1) (講談社コミックス)


ご存知、ハガレンの荒川弘先生の作品。
銀の匙もいいけど、やっぱり荒川先生が描くファンタジーものは素晴らしい。


血と肉の質感が生々しく、戦闘シーンに迫力があるんですよ。
敵キャラの野心や、味方の忠義、主人公の度量と勇気。熱い、熱いよ!


剣と魔法と冒険の旅ではないけれど、「国」の戦いを描いた読み応え抜群の作品です。
国を追われた王子の旅が始まりました。
ここからどう成長していくか。幾人もの死を乗り越えることが予想されますが、そのシーンがすでに楽しみ

⚠︎確かに完全な荒川作品と言い切るのは適切ではないですね。すいません

月曜日は2限から

月曜日は2限から 1 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)

月曜日は2限から 1 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)


肩肘はらずに気軽に読める漫画を勧めるときの、私のイチオシです。
タイトルからゆるさ全開ですよ。1限何かゴミ箱ポイポイのポイよ!


主人公とヒロインが、ダラダラと話す4コマ漫画なんですけど、その会話がクセになる。
ユルユルとしたヒロインのボケと、本気かウソか分からない言葉とかがもうね。


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ドキっとするような言葉を言ったかと思えば、メタっぽい発言をしてみたり。
とらえどころがない、という表現がふさわしい。
心を打つようなシーンがあるわけではないけど、ふと読みたくなるタイプの漫画です。


ちょっとだけ、こんな学生時代過ごしたかったなと思うかも(笑)


いかがでしたでしょうか。
どれも自信を持ってオススメできる作品なので、ぜひ読んでみてください。

干物妹!うまるちゃん 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

干物妹!うまるちゃん 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

星界の紋章1 (メテオCOMICS)

星界の紋章1 (メテオCOMICS)

エゴコロ・トイロ 1 (ヤングジャンプコミックス)

エゴコロ・トイロ 1 (ヤングジャンプコミックス)

【レビュー】切なく、ほろ苦く、少しだけ甘い。「昇る朝日にくちづけを」

この作品は、多分に切なさを含んでいる。
しかしダウナー系というわけではない。

切なくてほろ苦くても、ある種の救いにも似た甘さがこの作品にはある。
今日は、そんな短篇集のレビューをします。

昇る朝日にくちづけを (ヤングジャンプコミックス)

昇る朝日にくちづけを (ヤングジャンプコミックス)

つけられなかった「傷」


「鬼火の夜」という話には二人の姉と弟が描かれます。
仲の良い姉弟。両親を亡くしても、二人で強く生きてきました。


姉は弟を支え強く生きようとしますが、弟が姉弟を超えた感情を抱いていることを薄々感じていて。


夢を諦め、家族のために生きる生き方。最後に残るのは、家族の形を崩さないという意地。
しかしその生き方に疲れを感じた時、一線を踏み越えてくる弟。


半ば自暴自棄になり、弟に身を委ねる姉でしたが……


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傷はつけられませんでした。
深い傷を、消えない傷を望んだ姉。異性として好きだった姉に、パワプロ的に寸前✕がつく弟は傷をつけませんでした。


つけられなったのか。つけなかったのかは定かではありません。
秘密は雪に溶けて、誰にも分からない。


とにかく、この姉の表情が印象的でした。
一面真っ白な雪の中で、それこそ雪に紛れて溶けてしまいそうな姉の儚さ。
どこか切なくて、ほろ苦い。


しかし抱かなかったことで家族の形を、新たに夢を紡ぐという救いを描いてくれました。
全体的に切ない物語の中で、こうした救いを示してくれるのが個人的に好ましい。


この姉の表情を見るだけでも、この漫画は買う価値あり。
魅入るとはまさに、このシーンのことを指す。

2つの朝日が眩しいという言葉


表題作、登る朝日にくちづけは3本構成になっています。
昔の話1本と、現代の話2本という構成。


昔の話は、はっきり言ってほとんど救いがありません。
村のために嫁ぎ、日々夫に暴力を受けながらも、幼なじみと会うことだけを励みに長い夜に耐えてきた少女。
恋い焦がれてきた少女が嫁ぎ、幼なじみの青年はある日少女を突き放してしまいます。


辛い夜を超えるために少女が取った方法は、夫を亡き者にすること。
その現場を見ても、青年は少女を繋ぎとめようととしますが、汚れてしまったと少女は断ります。


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やっと朝日が登ってきて、少し眩しいという少女。
しかしその現場を見た青年が思った言葉は、「夜があふれた」でした。


この対比が非常に切ない。青年にとっては深い深い夜でも、少女にとってはようやく訪れた朝なのだと。
夜明けがまだ遠い時間でも、少女にはその瞬間こそが「朝」だった。


救われない。救われないよこれ!


読んだ時本当にちょっと文句言ってました(笑)


そしてその後、現代に物語は移ります。


シチュエーションこそ違えど、お互い好意を持っているのに上手く一緒になれない男女がいました。
今度は教師と生徒という関係で、世間体という壁があって。


物語は進んで、また同じような言葉が出てきました。


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どうでしょうか。どんな姿に見えるでしょうか。
恐らく、救われたのかな……というのが絵からでも読み取れると思います。


2つの画像は、セリフは同じですが表情は大きく違います。
先に出た画像の方が笑顔ではありますが、痛々しい傷跡を抜きにしても諦めたように笑っているように見えます。
一方後の画像ですが、笑顔ではないものの何か大切なものを見つけることができた表情のように感じます。


朝日が眩しいのは、目を開けたから。自分に、自分の気持ちに向き合ったから。


眩しくて困るならば、どうすれば良いか。
答えはもうタイトルに書いてありました。


完全にやられた。上手すぎるぞこの構成……


もっと言えば、3本は同じ「昇る朝日にくちづけを」というタイトルですがそれぞれ
「黎明編」「暁編」「曙編」というサブタイトルがついています。


始まりを指す黎明、未明を指す暁、そして明け方を指す曙という構成でした。
ちゃんとそれに合わせて、登る朝日に合わせて救いを示してくれました。


もちろん、全てを救ったわけではありません。
昔と今の話には繋がりはあるけれど、やはり違う物語です。


だからこそ、少しだけ甘いんですよ。
切なくて、ほろ苦くて、でも少しだけれど、確かに甘い部分がある。救いがある。
それが「昇る朝日にくちづけを」という作品だと私は思います。


元気が出るようなタイプではないけれど、ゆっくりと胸に何かが染み入ってくるような感覚。
読後感がとにかく不思議な物語でした。読んでみれば分かるはず。

【レビュー】前世に抗う「懲役339年」がとても面白い件

前世をテーマにした作品だと、ぼくの地球を守ってなどが思い浮かびます。
ただ前世ものも、前世に引っ張られ過ぎるのはあまり好きではなかったり。


それって本当に自分の人生なの?と疑問に思うから。


懲役339年は、その部分をテーマに描いた作品です。

懲役339年 1 (裏少年サンデーコミックス)

懲役339年 1 (裏少年サンデーコミックス)

懲役339年という重み


日本の場合、最も重い刑罰は死刑です。
339年牢獄にいる……という刑罰はありません。他の国にはあったと思いますが。


しかし物語の国の制度は、現実のどの国との異なるものがありました。
それが、来世に罪を引き継ぐということ。


物語は、歴代の「ハロー」という人物にスポットを当てます。
最初のハローの犯した罪に伴う339年という刑期を、次のハローが引き継ぐ。
その中で起こった出来事を書いています。


ハローの場合、二代目以降はその生のほとんどを刑務所で過ごします。
その生き方に疑問を抱く者が出て、その芽が少しずつではありますが次世代に引き継がれていきました。


3代目のハローは女性で、彼女は看守・シナトと仲良くなります。
そのシナトから借りた本で、彼女が気に入る部分がありました。彼女はそれを、前世で関連する事象があったのではないかと推測します。それに対する答えが、実に素敵だったので紹介します。

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君が良いって感じたなら、それは、君自信が感じたことだ


前世ではなく、現世の「自分自身」が感じたということ。
それを大切にして欲しいというのが、看守の言葉から読み取れます。
とても素敵な言葉だと思いました。


これは前世の話に限らず、自分の価値観を大切にするという意味でも響きます。
誰の影響を受けようとも、自分がそれを「良し」とする気持ちを大切にするってことかなと。


ちなみにこの看守、ハローの前世に抗おうと脱獄します。
だから厳密に言うと、ハロー自身が直接的に前世に抗ったわけではないんですが。
二人で前世に抗う。本を借りてくるという些細な約束を守るために。


些細と書きましたが、ハローにとっては大きな約束なんだよなあと感想を書いていて思う。
刑務所で一生を過ごしてきた彼女にとって、それは毎日を変えるきっかけになった大切な約束なのだから。

ハローが可愛いくて……切ない


この漫画の絵柄は、いわゆる「萌え絵」というものではない。
それでも声を大にして言おう。ハローが可愛いのだ。


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脱獄して髪を切った時のやりとりである。
これを可愛いと言わずして、何を可愛いというのか!


仕草やシチュエーションで、キャラの可愛さを表現しています。
恋をしたのも初めて何だろうな、というのが読み取れる。
いじらしい反応です。抱きしめたい。


しかし物語は残酷で、この二人の物語をハッピーエンドにはしてくれませんでした。
漫画の表紙の麦畑は、ハローが見たかったもの。そこで二人は果てます。


帯にも使われた、シナトの言葉が切なくて泣きそうになります。


「生まれ変わっても一緒だ」なんて 僕が言えるわけ無いもんなあ…


これを切ないと言わずにはいられない。
生まれ変わりを否定したシナトが、死の間際に二人の来世での出会いを願う。なんという皮肉なんだろう。
胸が締め付けられるシーンでした。


設定もそうですが、先を読ませない話の展開が非常に面白い。
裏サンデーは面白い作品出してくるね。コンテンツは本当に気に入っています。


webで連載中なので、興味があればぜひ。

裏サンデー | 懲役339年

Helck 1 (1) (裏少年サンデーコミックス)

Helck 1 (1) (裏少年サンデーコミックス)

猛禽ちゃん(1) (裏少年サンデーコミックス)

猛禽ちゃん(1) (裏少年サンデーコミックス)

読み切りweb漫画作品を薦めてみる

別の場所で公開してた記事をちょっと修正。2013年度に公開された、web漫画の読み切りを紹介してみます。
ただの読み切りマンガではなくて、webで公開された読み切り漫画の薦め。

2013年公開された読み切りweb漫画の中から5作品を選んでみました。


簡単なルールとしては
・同じ作者の作品を入れない
・1サイト1作品(pixivは今回例外にしました)


・『アオイトケイ』人じゃない少女と、少年の夏の話


人じゃない少女と少年の、もう二度と戻らない夏の物語です(掲載サイトから引用)

人ではない少女が一人の少年と出会い、自分の存在を徐々に形作っていく。全ては、少年の隣に立ちたかったから。そんな彼女の願いと少年の思いは、いつしかすれ違いを見せ始める。それでも、少年の望む「天使」でいたかった彼女は、ある行動を少年のために取る。
何となくコミティアっぽいと感じた作品(調べたら作者の方出てました)

キャラの表情が素敵で、特に泣き笑いしている顔には胸が締め付けられました。

短いページ数の中で確かな世界を読者に感じさせ、綺麗にまとまっている素晴らしい読み切り。

・コンタクト

4コマ漫画『コンタクト』 by 若林稔弥(16日単行本発売) on pixiv

人気の若林稔弥先生の作品。初めて若林先生の作品を読んだのは、コミケだったかコミティアだったか覚えていませんが、何かもう最近はスゴい人という印象しかない(笑)
この漫画は、席が隣の少年と少女のお話。

すれ違う感じがもどかしくてキュンキュンするな。。。

赤面している女の子が可愛くて仕方ない。勘違いしたまま進んで最後に真意が分かる……ありそうな展開だけど、それで転げまわるくらい悶えてしまうのが、若林先生の凄いところ。
短い中でキャラを魅力的に作りすぎです。完敗。

・褪せないシアンの少女A

堀さんと宮村くんで有名な作者が書いた短編。
何となく、短編はいじめ等のキツイことを書きながらも、最終的には少しの爽やかさを読者に覚えさせて綺麗に終わるイメージがありましたが、この作品は違った。
どうやって少女を救うのかな……とか思ってたら。。。

夜に読むとちょっと怖い。いやちょっとじゃなく怖いかもしれない。

・Halloween Night


私の大好きな、高畠エナガ先生の作品。世界観は、Latinと同じだそうな。
アンドロイドが当たり前にいる世界で、ハロウィンに起こったできごとを優しく描いています。

アンドロイドと人間は違う。ではその中でどう共存しているのか……というのが高畠エナガ先生の作品では良く描かれているテーマ。
この作品も読者は人間と似通っている姿から同じものと捉えても、作中では「違うもの」として扱っていることからくるギャップに、最初読者は「冷たさ」を感じる。
しかしそれでも、ちょっとした行動などでそうではないことを読者は理解し、いつしかその関係性がたまらない魅力になる。
あとやっぱり、高畠先生が描く女の子が私好み過ぎて辛い。可愛い。

・中央線3番ホーム


冬のある日、高校受験に失敗した男子学生と、合格した女子学生の間に起きた出来事を描いています。
それぞれ心に抱えているものがあり、それがぶつかった時にどうなるか。

中央線沿いに住んでいる人間としては、作品の中の空気が非常に中央線の日常を醸し出しているように感じられた。
また同時に、冬の空気もこれ以上ないくらい私たちに伝わってきます。冷たさや、刺さるような澄んだ空気というようなものが。
今まさに日本のどこかで起こっているかもしれないようなちょっとした物語を、丁寧に描いたこの作品は、心が暖かくなる。

電車を待つホームで、向かい側のホームに見知った人がいないかを探してみたくなるくらいに。


いかがでしたでしょうか。

読み切り大好き人間としては、もっと読み切りが話題になると良いなあという思いも込めてこの記事を書いていたり。
とりあえず、全てwebで読める作品なので……読んでみません?

高畠エナガ短編集 1 Latin

高畠エナガ短編集 1 Latin

7と嘘吐きオンライン―HERO個人作品集―(ガンガンコミックスONLINE)

7と嘘吐きオンライン―HERO個人作品集―(ガンガンコミックスONLINE)

サンデーの名作の名言で打線組んだ

なんJでお馴染みの打線組んだシリーズに挑戦。
うしおととら、GS美神、ARMS、コナンで打線を組んでみた。

うしおととら


1(遊)行こうぜ、とら
2(中)男ってのは一生のうち何人の女の子の涙をとめてやれるんだろう
3(三)いやな時ってさぁ トンネルみたいだよなぁ 寒くて一人でよ でもさ……いつかは抜けるんだぜ
4(一)もう…喰ったさぁ ハラァ…いっぱいだ
5(捕)もう誰も…こぼさねえ!
6(二)泥なんて…何だい、よ
7(左)お前はそこでかわいてゆけ
8(右)オレと一緒に母ちゃんにいいとこみせようぜ
9(投)今、オレ達は…太陽と一緒に戦っている!


こだわりはいぶし銀の2番。4番は3割40本120打点が期待できます。とらとうしおのクリーンナップ。
7番は珍しいぐう蓄うしお。いや言ってる相手が相手だけど(笑)
8番は舐めてかかると危険な相手。
9番は球界の大エース。

GS美神極楽大作戦!!


1(中)のっぴょんぴょーん!
2(二)こうなったらもうおキヌちゃんでいこう!!
3(遊)こころは いつも あなたと ともに
4(三)私の現世利益を妨げる奴は、神も悪魔もぶっつぶす!
5(捕)ちち!しり!ふとももーーー!
6(右)俺には女のコを好きになる資格なんてなかったんだ……!
7(左)一緒にここで夕日を見たね、ヨコシマ……昼と夜の一瞬のすきまーー短い間しか見れないから……きれい……
8(一)時給250円!!
9(投)極楽へ行かせてあげるわ!


機動力はあるものの、安定感のない1.2番。
クリーンナップは強力。ただし4.5番は欲望に忠実。4番は誠意は言葉ではなくお金の名言を残す。3番は球界随一のぐう聖。
6.7は真面目。外野はテンションの高さが違いすぎる。
8番は年俸に見合わないほど活躍をする。

H2


1(中)だれのためにがんばっても、がんばった自分は木根くんのものよ。
2(二)切れるもんか!
3(左)待ってる時間もデートの内でしょ?デートの時間は長い方がいいもん。
4(三)この先どんなに長い野球人生が続いたとしても、二度と来ませんよ。この夏を超える夏は―
5(右)だって、一番好きだもん。
6(一)だれかを好きになった気持ちは、報われようが報われまいが、それだけで十分意味があるんだよ。
7(遊)みんなに伝えとけ。甲子園は見るモンじゃねぇ、行くとこだってな。行けよ・・・・・・来年。
8(捕手)光栄に思え。俺は八百屋にサンマは注文しねえよ
9(投)I love you 違うか?発音。


気がついたら外野が全部女性陣のセリフになってる……(笑)
四番と投手は主役の二人の言葉にしたかったのでこれ。
8番はリーグ1のキャッチー。野田ID野球。
二番はいぶし銀。目指せ一塁手。


ARMS

1(中)人の足を止めるのは絶望ではなく諦観 人の足を進めるのは希望ではなく意思
2(二)なに、ただの通りすがりのサラリーマンだ
3(三)神に祈るな!心挫ける!過去を思うな!敵は前にあり!
4(一)力が欲しいか?力が欲しいなら……くれてやる!!
5(左)人間は……ARMSには負けんさ
6(捕手)なんで世界を敵と味方の二つだけに色分けして考えるんだ。疲れんだろ、そーゆーの!
7(遊)明日を迎えるには踏み止まらなければならない今日がある
8(右)読めよ……うまく言葉にならないから……僕の心を読んでくれ
9(投)オレ達の目に映っているのは明日につながる“今日”だけだ!


何でもできる1.2番。特に1番は40盗塁は固い。
3番はチームを鼓舞する主将。
4番はホームランの年間記録を更新する逸材。なお服が脱げる模様。
6番捕手は性格的に決定。投手との息は抜群。
7番は若手中心の打線で渋い活躍を見せてくれます。

名探偵コナン


1(ニ)江戸川コナン……探偵さ
2(右)預けたわよ、私たちの命……名探偵さん
3(捕)真実を解き明かすのが、探偵のサガなんでねえ……
4(中)真実はいつも一つ
5(遊)どっかのアホが言うてたんや……推理で犯人を追い詰めて死なせたらアカン……てな……
6(左)さよならはお互いの気持ちに針を刺すかなしい言葉だもの
7(三)あれれ~おかしいぞ~?
8(一)見たら抹殺よ!
9(投)バーロー

コナンだけなぜかネタ要素多くなってしまいました。アニメも入ってます、映画版とか。
1.2番でランナーを2塁まで進め、クリーンナップが確実に返す。特に4番は球界の大スター。Mr.サンデーとも呼ばれています。
6番はさりげなく打点高いです。油断してるとスタンドに運ばれます。
7番は道化を演じているので、苦手コースが実は得意コースなんてことも。
8番は打撃が期待されるファーストがこのいち。三振して不機嫌な灰原に罵られたい(そこか)
9番は奪三振王候補最有力。ただしたまに炎上もします。

ということで、5作品で打線組んでみました。納得できるラインナップが1つでもあれば良いなあと思います。
これはやってて楽しいから、またやりたい(笑)

名探偵コナン (84) (少年サンデーコミックス)

名探偵コナン (84) (少年サンデーコミックス)

ARMS 1 (小学館文庫 みD 9)

ARMS 1 (小学館文庫 みD 9)

黒子のバスケは終わって良かったのか

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黒子のバスケ、ジャンプでの連載が終了しましたね。
世界編もやらずに。

黒子のバスケ 28 (ジャンプコミックス)

黒子のバスケ 28 (ジャンプコミックス)


っていうか誰だよ、どうせ世界編やるからなんて言ってたの……いや私もあるかなあとか思ってたけどさ。
アイシールド21という前科があるからね、ジャンプは……


前置きはさておき、あっさり……ではないけれど、今週で黒子のバスケが完結した。


世界編かはさておき、黒子のバスケは決勝が終わっても続くんじゃないか……そう思っていた読者も多いだろう。
漫画って引き伸ばすイメージあるし。特にジャンプ。


来年アニメあるしなあ……と思ってたけど終わった。
このタイミングでの終わりは、良かったのだろうか?


良かったと思うよ!(結論)


キセキの世代強すぎて、正直他に敵がいないし。
最強の敵に勝ち全国優勝……非常に綺麗な終わり方だと思う。


アメリカにもキセキの世代みたいなのはいない、ってアレックス言っちゃってるし。
今更出てこられても、後付感が流石に否めなさ過ぎる。


物語を綺麗に終えられる……というのは、1つの幸運だと思っている。
人気がなければ打ち切られるし、人気になったらなったでズルズルと長引くケースがある中、黒子のバスケは敗北を糧にしてとうとう全国優勝まで成し遂げて終了。素晴らしいじゃないか。


決勝の話の内容は、誠凛が強かったというよりは勝手に洛山が弱くなっていった感も多少はあるけれど、最後に決めるべき人が決めて終わったのは間違いない。
ここで終わらせる、というのは決して間違いではない。


この作品がどういった物語かという捉え方はいくつもあるとは思う。
私にとっては、キセキの世代を黒子のバスケ、いや黒子たちのバスケで倒す物語だ。見返す、諭す、勝つことより大事なことを伝えるのどれかに言い換えても良い。


これまでの戦いを通して、そしてWCを勝ち抜いてその目的は達したと言って良いだろう。
だから私にとっては、この終わりはとても綺麗な終わりなのだ。


いや何か偉そうに描いてるけど、普通に毎週楽しんで読んでたけどね私(笑)
笠松の先輩っぷりとか、好きなシーンは結構ある。木吉が負傷からコートに戻ってくる時とか。


そうやって何が良かった、どこがカッコ良かった。
話せるくらい、この作品は物語を紡いできた。
スラムダンクと比較すると……っていう話もあるけど、比較対象になるレベルって言うだけで凄いことだと思う。


比較するのが良いか悪いかは正直分からないけど。ジャンプでバスケ漫画だったら自然とそうなるかな、という気はする。
スラムダンクでは描かなかった、全国優勝しての終わり……っていうのは、やっぱり良い終わりだと思う。


まあここまで書いてアレだけど、別雑誌で続編的なのは可能性結構あるみたいだけどね。
た、ただの後日談だしきっと(震え声)


とりあえず、お疲れ様でした。
ちなみに好きなキャラは、日吉と緑間と赤司(ぉ

スラムダンク全31巻完結セット [マーケットプレイス コミックセット]

スラムダンク全31巻完結セット [マーケットプレイス コミックセット]

もう夏も終わりだけど、夏に読みたい5つの漫画を紹介する

一瞬の煌き。
日本人が好きな表現だ。
儚さに美を感じる。瞬間の美しさ。
頂点は甲子園か。


夏というのは、四季の中で最も「瞬間」を感じさせる季節だろう。
そんな夏に読みたくなる作品を紹介する。夏終わりじゃんってツッコミは禁止。


☆ぼくらのよあけ

ぼくらのよあけ(1) (アフタヌーンKC)

ぼくらのよあけ(1) (アフタヌーンKC)

個人的に夏休みに読んでもらいたい作品№1なのが、このぼくらのよあけ。
これ以上無いくらいの、一夏の冒険が全2巻という巻数に凝縮されている。
意識ある無人探査機と出会い、彼を宇宙に返そうと周りの大人達に秘密にしながら奮闘する子供たち。


間に決裂を挟みながらも、導き手となる大人も巻き込みながら迎える物語の終盤に待つ予想していなかった展開。
本当に夏の「儚さ」を感じる要素が詰まっている。


夏じゃなくても読みたくなるけれど、夏に読むこの作品はさらに魅力的に感じる。
メインの登場人物は小学生たちですが、大人が読んでも心にグッと来るものが絶対にある。
忘れられない夏が来る。

☆ラヴァーズ・キス

ラヴァーズ・キス (小学館文庫)

ラヴァーズ・キス (小学館文庫)

映画化もされた、吉田秋生の作品「ラヴァーズ・キス」
夏という同じ時間軸の中で、3組・6人の視点から3回描くという実験的な手法が取られている。
素直になれないそれぞれ。想いが交差する夏がやってくる……
こちらも夏の持つ「眩しさ」「儚さ」が描かれているが、内容よりもその舞台があまりにも夏を感じさせる。
舞台は、夏真っ盛りの湘南というね。
登場自分物の背景に描かれる湘南が、本当に綺麗で。
眩しく煌めく海を見た時、全身で夏を感じている気分になるほどだった

内容と合わせて、背景でも存分に夏を味わえる作品。

☆夏のあらし!

夏のあらし! 1巻 (デジタル版ガンガンウイングコミックス)

夏のあらし! 1巻 (デジタル版ガンガンウイングコミックス)

ここでようやく、タイトルに「夏」が入る作品がきた。
この夏のあらし!という作品は、タイムリープの力を持つ女学生の幽霊嵐山小夜子(あらし)と、彼女に恋する中学生八坂一(はじめ)の物語。
これも物語の軸となる「横浜大空襲」が夏におきていて、それを中心に物語が進んでいく。
シリアスな展開の中で訪れる出会いと別れ。登場人物たちの葛藤も含めて、この物語は美しい。眩いくらいに。
内容的には儚さを感じることが多いが、夏の暑さに負けないくらいの「熱」をこの作品は感じさせてくれる


☆なつのロケット

なつのロケット (Jets comics)

なつのロケット (Jets comics)


夏に少年たちがロケットを飛ばす物語。
それだけなのに、なぜこんなにもこの作品は心に響いてくるのか。
なぜロケットを飛ばすのか。それは飛ばしたいから。
誰がなんといっても、ただロケットを飛ばしたいという思いは止められない。
今しかそれができない瞬間というのがきっと誰にでもあって、この少年たちにとってそれが「この夏」ということなのだ。

この作品を読んだのは比較的最近で2年ほど前だと思いますが、読み終わった後震えてしまった。
10年前にこんな素敵な作品があったのかと驚いたのを覚えている。
見上げれば、そこは宇宙。

☆夜とコンクリート

夜とコンクリート

夜とコンクリート


表題作は秋っぽいが、この短篇集全体としては、夏であろう作品が多いので紹介。
というか、収録されている夏休みの町を薦めたいだけなんだが。

「夏休みの町」は、夏休みの学生と友人を救おうとし続けている老人の話と、それに協力する大学生の夏休みを描いた話。
世界大戦中に未確認飛行物体に囚われた友人を救うため、66年間探し続けて世界を超えてきた老人に、若さと暇さが合わさった大学生が協力する。


読んで泣いてしまった。心の奥深くに、強く強く響く。


派手さはなくともちょっとした描写の1つ1つが、じんわりと胸に染みてくるのだ。

66年間友人を探し続けてきた老人と共に、花火を見る場面がある。


スキャン0011

きれいだ

主人公が思わずそちらに振り向いたように、この一コマで彼の人生が感じられた。
感じられるのは、その途方も無い孤独。

戦友を失ったこの飛行機乗りは、一人で飛び続けていました。
キレイ……、彼は戦友を失った後、何度そう思うことがあったのでしょうか。

全てを、戦友を探すことにつぎ込んだ彼の人生が、この一コマで断片的にではありますが伝わってきました。
この後文字による最小限の孤独に関する補足がありますが、その背景の演出が憎い。

最初は遠くから見た町並みを描き、次は揺れる雲を描き、最後に雲海とその上に広がる空を描き。

飛行機乗りが町から飛び上がり、離れ、空高く舞うようなイメージをこの孤独の描写の背景に使うという手法がもうね。
一人で飛び続けていたという言葉の重みを、より私たちに感じやすくさせる

簡素な背景が静かに訴えてくるこの感覚は、他に例えることができない。
ただ深々と、その孤独が心に降り積もる。

また、町田洋先生の「間」の取り方がとても好きだ。

セリフのないコマで、時間の流れを巧みに表現する。

スキャン0012

言葉を聞き終わり、考える素振り。僅かに動く体と髪。そして近づく顔。

言葉を聞き終えた僅かな時間の中での行為が、刹那にも似た「間」があって行われていることが分かる。
タメが時間の流れを遅くし、僅かな時間の流れを私たちにマジマジと体感させている。
この「無音のコマ」が私たちの感覚をコマに集中させ、私たちはその場面に魅入ってしまうのだ。

線だけでなく洗練された「音」もまた、私たちの心にそのシーンをより深く印象付ける。
大学生の夏休みを経験した社会人にはぜひ読んで欲しい作品。



以上5作品が、私がオススメする夏に読みたい漫画だ。最後だけかなりちょっと紹介が長いけど。
好きだから仕方ない。今年は町田洋推しだからね。。。


とりあえず、読んでみれば?

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