別の場所で公開してた記事をちょっと修正。2013年度に公開された、web漫画の読み切りを紹介してみます。
ただの読み切りマンガではなくて、webで公開された読み切り漫画の薦め。
2013年公開された読み切りweb漫画の中から5作品を選んでみました。
簡単なルールとしては
・同じ作者の作品を入れない
・1サイト1作品(pixivは今回例外にしました)
・『アオイトケイ』人じゃない少女と、少年の夏の話
人じゃない少女と少年の、もう二度と戻らない夏の物語です(掲載サイトから引用)
人ではない少女が一人の少年と出会い、自分の存在を徐々に形作っていく。全ては、少年の隣に立ちたかったから。そんな彼女の願いと少年の思いは、いつしかすれ違いを見せ始める。それでも、少年の望む「天使」でいたかった彼女は、ある行動を少年のために取る。
何となくコミティアっぽいと感じた作品(調べたら作者の方出てました)
キャラの表情が素敵で、特に泣き笑いしている顔には胸が締め付けられました。
短いページ数の中で確かな世界を読者に感じさせ、綺麗にまとまっている素晴らしい読み切り。
・コンタクト
人気の若林稔弥先生の作品。初めて若林先生の作品を読んだのは、コミケだったかコミティアだったか覚えていませんが、何かもう最近はスゴい人という印象しかない(笑)
この漫画は、席が隣の少年と少女のお話。
すれ違う感じがもどかしくてキュンキュンするな。。。
赤面している女の子が可愛くて仕方ない。勘違いしたまま進んで最後に真意が分かる……ありそうな展開だけど、それで転げまわるくらい悶えてしまうのが、若林先生の凄いところ。
短い中でキャラを魅力的に作りすぎです。完敗。
・褪せないシアンの少女A
堀さんと宮村くんで有名な作者が書いた短編。
何となく、短編はいじめ等のキツイことを書きながらも、最終的には少しの爽やかさを読者に覚えさせて綺麗に終わるイメージがありましたが、この作品は違った。
どうやって少女を救うのかな……とか思ってたら。。。
夜に読むとちょっと怖い。いやちょっとじゃなく怖いかもしれない。
・Halloween Night
私の大好きな、高畠エナガ先生の作品。世界観は、Latinと同じだそうな。
アンドロイドが当たり前にいる世界で、ハロウィンに起こったできごとを優しく描いています。
アンドロイドと人間は違う。ではその中でどう共存しているのか……というのが高畠エナガ先生の作品では良く描かれているテーマ。
この作品も読者は人間と似通っている姿から同じものと捉えても、作中では「違うもの」として扱っていることからくるギャップに、最初読者は「冷たさ」を感じる。
しかしそれでも、ちょっとした行動などでそうではないことを読者は理解し、いつしかその関係性がたまらない魅力になる。
あとやっぱり、高畠先生が描く女の子が私好み過ぎて辛い。可愛い。
・中央線3番ホーム
冬のある日、高校受験に失敗した男子学生と、合格した女子学生の間に起きた出来事を描いています。
それぞれ心に抱えているものがあり、それがぶつかった時にどうなるか。
中央線沿いに住んでいる人間としては、作品の中の空気が非常に中央線の日常を醸し出しているように感じられた。
また同時に、冬の空気もこれ以上ないくらい私たちに伝わってきます。冷たさや、刺さるような澄んだ空気というようなものが。
今まさに日本のどこかで起こっているかもしれないようなちょっとした物語を、丁寧に描いたこの作品は、心が暖かくなる。
電車を待つホームで、向かい側のホームに見知った人がいないかを探してみたくなるくらいに。
いかがでしたでしょうか。
読み切り大好き人間としては、もっと読み切りが話題になると良いなあという思いも込めてこの記事を書いていたり。
とりあえず、全てwebで読める作品なので……読んでみません?
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