毎週、読者の心を抉るラブコメ漫画があるらしいです。
初恋ゾンビという名前らしいんですが、ご存知ですか?
最近はラブコメという皮を被った、もっとエゲツない漫画なのではないかと噂されるレベル。
先週に引き続き、江火野さんと指宿くんに重点を当てた話で、江火野さんが物語の核心部分に近づく様子を描いています。
今週は、特にエビナー必見の回でした……
※先週の感想
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その涙を拭わせて欲しい
江火野さんは、タロウがイヴに恋をしていることを知ります。
それまでは、タロウが好きなのは指宿くんではないかということを、ずっと悩みながら考えていました。
自分じゃない誰かを、タロウが好きでいるということに苦しんで。
それでも、今はそっちの方が良かったと江火野さんは言います。
自分の想いは届かず、タロウの想いは妄想に向かっていることを知ってしまったから。
もちろん、イヴは単なる妄想ではないことを、指宿くんも読者も充分知っています。
しかし伝聞のみで、更に見えない存在を江火野さんに受け入れろというのは、非常に酷でしょう。
いくら指宿くんが、タロウがイヴに恋したことを仕方ないと言っても、常人にそれを理解することはまず難しい。
何より苦しいのは、それを引き起こすきっかけを作ったのは自分という事実。
なぜ私は江火野さんの涙を拭ってやることができないんだ……!!
江火野さんの涙を拭うためだけの存在として、初恋ゾンビの世界に存在したい人生だった……
告白して想いを伝えることさえできなかった日に、江火野さんは泣けなくて。
彼女が次に泣くときは、タロウが彼女の想いをきちんと受け止めて、その上でタロウから気持ちを伝えられた時だと思っていました。
その涙を見守ってあげたいと思っていましたが、まさかこういう涙の形があるとは……心が痛い。
でももっとダイレクトに、心に訴えてくるシーンはこの後にありました。
エビナーであることを、今日ほど誇らしく思ったことはない。
江火野さんの人生の中で、この時間はトップクラスに辛い時間だったはずです。
自分の想いが受け入れられなかった原因を、自分自身で作ってしまっていたのだから。
タロウにボールを当てたという事実は、江火野さんを苦しめるものでしかなくて。
けれど指宿くんは、江火野さんがボールを当てたことで救われていた。
タロウが初恋ゾンビを見える様になっていたことが、指宿くんを絶望から救うことになっていたのだから。
江火野さんがボールをぶつけなければ良かった言った時の、指宿くんの辛そうな顔。
それが普通の反応だと理解していても、やはり辛かったのでしょう。
その顔に気がついたかは分からないけど、自分が辛く苦しい時に、指宿くんの心に寄り添った江火野さんを本当に褒めたい。
普通はできない。極限状態で、他人を思いやることなんて。
自分が辛く苦しい時に、他人の心に優しく寄り添えるなんて、普通はできないのだ。
でも江火野さんは、指宿くんの心に寄り添った。
「絶対ダメ」という強い否定までして、指宿くんの心に寄り添ったのだ。
江火野さんを好きでいて良かった……!
私はみんなに言ってやりたい。「どうだ、これが江火野さんだぞ!」って。
指宿くんも、飲み込んだ感情や言葉はきっとあったはずです。
でも江火野さんの言葉は、間違いなく指宿くんの苦しさを和らげてくれたはず。
そう言ってもらえただけで嬉しい、という指宿くんの表情を見て、もう二人を抱きしめたくて仕方なかった……
指宿くんの友達が、江火野さんで本当に良かった……
イヴという影
今回のタイトルは、シンプルに「影」というものでした。
この影は恐らく、イヴを表しています。ただ、当初はそれがなぜかというのがよく分からなくて。
それは、私がイヴという存在を認識できているからでした。
江火野さんは、指宿くんからイヴの存在を聞いても、それを具体的にイメージすることができません。
見えない、イメージもできないけれど、タロウの側にいる存在。
自分とタロウの二人だけと思っていた大切な時間に、潜んでいた……影。
江火野さんの想い出がいくつか浮かび、そこにシルエットだけが描かれるイヴ。
なるほど、確かに江火野さんに取ってイヴは影と捉えるしかないのか……
江火野さんのショックも見ていて苦しいんですが、指宿くんの表情の方が、私を苦しくさせました。
自分をモデルにした存在が、江火野さんを苦しめていることを申し訳ないと思っているのか。
あるいは、イヴをそういう影として捉えさせてしまうことが苦しいのか。
どちらにしろ指宿くんが悪いわけではありませんが、そんな表情をされると心がかき乱されてしまう。
悪いのは君じゃない(なるほどとすごいなは言いません)
罪深いのは、江火野さんのタロウと二人だけの想い出の多くに、実はイヴはいなかったということ。
初期のキーホルダーを渡された時などにはいましたが、プールや林間学校、ロミジュリやデートの時など、いなかったりあるいは江火野さんに心惹かれてイヴが停止していたり。
二人の時間の多くは、間違いなく二人の時間なんです。
でも指宿くんもそれを知らないから、江火野さんの中で「影」としてのイヴは大きくなってしまう。
こんな構成に仕上げてしまうんだから、この作者本当に凄い……
まとめ
書きたいことは山程あって、江火野さんのタロウへの想いを聞いてしまった時の指宿くんの表情とかもそう。
表情が描かれなかったことで、どんな感情が指宿くんに湧き上がっていたか、気になって仕方がなかったり。
「江火野さんはタロウを好きでいてあげて」という言葉も、どこか切ない。
そこに指宿くんの気持ちはあるのか……なんて考えてしまう。
最後のあの2ページで、指宿くんはタロウをどう想っているか、江火野さんに伝えられなくなったのではないかと考えていました。
でも江火野さん「は」という言葉から、最初から伝える気はなかったことが読み取れてしまって。
何を持って優しいとするかは人それぞれかもしれませんが、指宿くんは優しすぎるよ……(泣)
で、読者をラブコメに引き戻した最後の2ページ。
柱の文章が若干物議を醸し出しているらしいですが、私にとって、それはどうでも良いことで。
ただ、江火野さんには想像がつかない次元で、指宿くんはタロウに恋をしているということが分かりました。
好きが覆りそうな状況下でも揺らがないんだから、ある意味では変態的なのかもしれません(笑)
とりあえず、赤面している指宿くんは最高に可愛かったです!(ドン)
※画像引用元
初恋ゾンビ/小学館/峰浪りょう
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