7月も半ばに入ってしまいましたが、上半期の漫画でも振り返ってみましょうか。
私はこんなに書けないので、20作品をランキング形式で紹介します。
まあ別にランキング形式にする意味はそんなにないけど、おすすめの目安があったほうが分かりやすいかなと。
じゃあ、やってきましょー!
20位 背すじをピン!と
ジャンプで連載が開始されたばかりで、また単行本も発売されていませんが、もう大会前の今の時点ですでに面白い。
気弱な主人公が、競技ダンスを通して成長していく様、パートナーと心を通わせていく様を魅力的に描いている。
ヒロインの渡ちゃんも、前に出て引っ張っていくタイプではないけど、上手になりたくて頑張る姿が、結果として主人公を突き動かしているのが好き。
早く単行本発売して下さい!
もっと上にしようかと思ったけど、これからという期待でこの順位。下期は1位になっていて欲しい。
19位 つうがくろ

つうがくろ(1) (アクションコミックス(コミックハイ!))
- 作者: かがみふみを
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2015/03/10
- メディア: コミック
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単発の破壊力ならば、このランキングでもNo.1と言える漫画です。
二人で歩くつうがくろは、一人の時とはまるで違っていて。
ちょっとしたアクションが、読者を悶絶させるような展開を生み出してしまうのが恐ろしい。
こんな風に、私も誰かとつうがくろを歩いてみたかった……
赤面は正義。
18位 恋と嘘

- 作者: ムサヲ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/06/09
- メディア: コミック
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結婚相手が定められている世界で、政府通知の相手がいたとしても、恋をする少年少女。
主人公の根島と、表紙のヒロイン高崎がそうでした。
政府に決められた結婚相手が嫌な奴だったら楽なのに、このヒロイン・莉々菜がまた可愛くて。
根島と高崎の恋を応援する莉々菜ですが、彼女はまだ恋を知らず、自分が根島に惹かれていることにも気がついていない。
自分の気持ちの正体を知った時、どうなるか考えただけでもう切ない。
体育座りする女の子って可愛いよね。
17位 山羊座の友人

- 作者: 乙一,ミヨカワ 将
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/06/04
- メディア: コミック
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この手の漫画の感想は書くのが苦手なんだけど、読めない展開が正直凄かった。
誰かといるときだけ、普通の生活をおくれていた。
その一言が、なぜか胸に染みた。
どうするのが良かったか分からないけれど、救えない心を救ってくれた。
ネタバレになるから多くは書けないけど、驚きと優しさを含んだラストが大好き。
16位 食戟のソーマ

- 作者: 佐伯俊,森崎友紀,附田祐斗
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/06/04
- メディア: コミック
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こいつニワカだって言われても私はランキングに食戟のソーマを載せる。
上半期で選抜の後半戦やスタジュール編を描いていたと考えると、かなり濃密な半年だったと思う。
「出会うことでしか成長しない」という父の言葉があったように、創真は学園の出会いを確実に成長の糧にしているのが凄い。
その対比としてエリナが描かれているのがまた面白い。
料理人にとって停滞は退化と同義ならば、エリナもまたどこかで佇んでしまうかもしれない。
その時に彼女がどうするか、周りがどうするかということを考えると、まだまだ楽しみはつきない。
四宮も、創真や田所と出会うことで進むべき道が見えたし、多分「出会うことでしか成長しない」というのはこの漫画の真実なんでしょう。
ここまで書いたら多分分かると思うけど、この漫画大好きなんだ。
ラブがコメる展開も期待できるしな!
15位 だがしかし

- 作者: コトヤマ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/05/29
- メディア: Kindle版
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駄菓子漫画界でNo.1の作品(この漫画以外にあるかそもそも知らないけど)
この漫画の何が良いかって、馬鹿なことを全力で楽しんでいる感に溢れているところです。
これほど気楽に読める漫画も珍しいし、純粋に楽しい気持ちになれるのは大きな魅力。
駄菓子食べたくなること間違いなし!
ちなみに、勢いで箱買した「モロッコフルーツヨーグル」がまだ大量に余っている。購入は計画的に。
14位 岡崎に捧ぐ

- 作者: 山本さほ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/05/20
- メディア: コミック
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過ごした幼少期の年代は多少ズレているかもしれないけど、毎日を全力で過ごしていた時間はあったことをこの漫画は思い出させてくれる。
流行ったゲーム、アイテム。
何がそこまで楽しかったかは思い出せないことも多いけど、ちょっとしたことが、子供だった私達にはとても大きな出来事に映った。
懐かしさが胸に満ちる素敵な作品です。全力で少年だった(スキマスイッチ的な)
13位 亜人ちゃんは語りたい

- 作者: ペトス
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/03/06
- メディア: コミック
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上半期を代表するラブコメ漫画です。亜人ちゃん特有の悩みと向き合いながら、心を通わせていく様はニヤニヤ必須です。
亜人ではあるけれど、彼女たちは同時に年頃の女子高生で。
ラブがコメ要素たっぷりで、1巻ですでに面白いのに更に面白くなる予感しかしません。
照れた女の子は、亜人ちゃんだって可愛い。いや、人並みが難しい亜人ちゃんだからこそ余計に可愛い。
亜人ちゃんと書いて「デミちゃん」と読む。女子高生だもの、可愛くいきましょう。
12位 恋は雨上がりのように

- 作者: 眉月じゅん
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/04/10
- メディア: コミック
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上半期に彗星のごとく登場した恋愛漫画。
透明感を漂わせながら、一途に思う気持ちに当てられた読者が多数発生しました。
可愛い女の子が、冴えない中年に恋するとかなんだよもう!
でもやり取りを描く中で、彼女が「惹かれておかしくない」感じが伝わってくるのが上手いと思いました。
クールな彼女が、乙女の顔をする瞬間が可愛すぎて僕はもう。
11位 繋がる個体

- 作者: 山本中学
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/07/23
- メディア: コミック
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今週号で一区切りついてしみました。終わるかと思ってたけどもうちょっとだけ続くんじゃ(ドラゴンボール的な意味だった良いな)
好きだけど、繋がられない。一緒にいられない。
素直じゃない姉と、素直な妹。そんな二人に翻弄される主人公。
この漫画の魅力を表現するのは難しい。というのも、この漫画自体が人間の「理屈じゃない」部分を描いていることが多いから。
キャラ自身でも上手く説明できない想いに動かされているのに、それが読者である私達も何となく理解できる。
それはきっと、「不合理さ」を多くの人達が持っているから。理屈とか合理性だけで行動するわけじゃない。
単行本が発売されていたら、確実にもっと上位でした。
試しに読んでみて、ハマって欲しい。恋愛漫画は面白いんだ!
10位 波よ聞いてくれ

- 作者: 沙村広明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/05/22
- メディア: コミック
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結構な人が上半期1位に挙げていそうな作品で、面白さは折り紙つきです。
この作者、ダメ女を書くのが上手すぎる。
でもその駄目な感じを、面白さに作中で昇華させているのがこの漫画の大きな魅力。
途切れることのない軽快なトークは、文字数が多いにもかかわらず読み飛ばすこと無く字面を目で追ってしまう。
すごい漫画が始まってしまった。
それが正直な印象です。これからの展開に更に期待しちゃうね。
9位 ハレルヤオーバードライブ

ハレルヤオーバードライブ! 14 (ゲッサン少年サンデーコミックス)
- 作者: 高田康太郎
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/06/12
- メディア: コミック
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隠れた名作なんて言わせない、これは名作なんだ!
音楽漫画は数多くあるけど、青春の「眩しさ」が奏でる音楽にこれほど乗っている漫画は、他にないでしょう。
誰かのために頑張る主人公の姿は等身大の少年で、ちょっと背伸びするシーンもあったりするのが逆に好ましい。
主人公はハルさんというヒロインのために頑張るのだけれど、それを支えるもう一人の主人公・麗が可愛くそして切ない。
彼女は勝ち目がほとんどない戦いをしている。
それでも挫けることも諦めることもなく、側に居続ける。一番辛い時苦しい時も、見守り支え続けた。
想いが報われても報われなくても、彼女の輝きは失われることはない。そう思えるほど、魅力的なヒロインです。
ゲッサンで1番のヒロインと断ずるに何の躊躇いもない。
息が詰まるほどの青春が、この漫画にはあります。もう一度書くけど、これは名作なんだ!
8位 アンゴルモア 元寇合戦記

- 作者: たかぎ七彦
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
- 発売日: 2015/02/10
- メディア: Kindle版
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センゴク、ヒストリエに並ぶくらい、凄い歴史漫画が始まっています。
元寇と聞くと中高の社会では台風のおかげで何とかなったと、戦いそれ自体がピックアップされることはそうありませんでした。
そんな元寇を対馬を舞台に、熱く描いているのがこの作品です。
戦場での「生死」を強く感じさせ、死中に活を求める展開には思わず読む手に力が入りました。
3巻まで描いていて、それでもまだ主人公の本質が見えてこないのがまた憎い。
それが明らかになった時、また1つ面白くなるということに確信を持っています。
というか3巻が非常に気になるところで終わっているから、4巻が待ち遠しいんだよ!
7位 ふだつきのキョーコちゃん
日本中のラブコメ好きが今注目している作家、山本先生が描く今作品は、読む度にニヤニヤしてしまう。
ヒロインのキョーコちゃんが可愛いのはもちろんだけど、恋心を自覚し始めた院長の日比野さんが最近可愛くて。
それをキョーコちゃんが察して、やきもきする様はもう頬が緩んでしかない。
リボンを結んでいる時は基本的に見えることはないけど、それでもふとした瞬間に見せる兄を大切に思っている気持ちに、私はあてられて悶えてしまう。
上半期は発売されなかったけど、同作者のからかい上手の高木さんも素晴らしい。3巻発売されたら下期上位ランクイン間違いなし。
6位 サマーソルト・ターン

サマー・ソルト・ターン(1) (講談社コミックス月刊マガジン)
- 作者: 保志レンジ,井龍一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/05/15
- メディア: コミック
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熱い水泳漫画が始まってしまっています。
主人公は伸び悩んだ結果高校で水泳をやめてしまいますが、捨てきれない情熱と出会いを経た結果再び水中に戻ることを決意しました。
タイムはどうだっていい。
止まっていた時間が、動き出したことが重要なんだ。
主人公が成長していくであろう姿を想像しただけで、今から軽く震えそうになります。
これこそスポーツ漫画だよ!
壁にぶつかって。乗り越えられなくて。それでも手を伸ばす。
彼らはきっと、そうせずにはいられない生き物だから。
5位 僕はお姫様になれない

- 作者: 若林稔弥
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2014/09/26
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徒然チルドレンの作者が描く、極上のラブコメ。
何も聞かずに読んで欲しい。ニヤニヤなしに読むことはできない。
すれ違ってばかりなのに、絶妙なタイミングで噛み合って生まれる赤面が最高です。
男装の女子、方言娘など、ちょっと変わっているけど可愛いキャラたちが生み出すラブコメは、破壊力抜群です。
web漫画で短編を多く描いていたこともあってか、非常にテンポよく1話が進んでいくのも魅力的。
読めば幸せな気持ちになれること間違いなし!
ラブコメの神がこの漫画には都度都度降りています。そんな時は黙って悶絶しよう。
同作者の徒然チルドレンも素晴らしいので、合わせてどうぞ。
このラブコメ漫画をおすすめさせて下さい!「僕はお姫様になれない」が面白すぎる - いつかたどり着く
「徒然チルドレン」みたいな学生生活を過ごしたいだけの人生だった - いつかたどり着く
4位 ゴールデンカムイ

- 作者: 野田サトル
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/01/19
- メディア: コミック
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戦う料理漫画という評価もありますが、非常に熱いバトル漫画です。
力強い描写と、「生きる」ということがどんなことかを考えさせられるような深い描写も多くあり、漫画としての完成度が非常に高い。
始まったばかりではありますが、立派なヤンジャンの看板漫画になっています。
味方キャラ・敵キャラにそれぞれ心念があり、どちらが正しいというわけでもない。
分かり合えなくても、その心念に一定の敬意を払っているのが伝わってくるのも好きだったりします。
新選組の生き残りが登場したり、ワクワクする要素がふんだんに詰まっています。
これが面白くないわけがない(断言)
どうでも良いけど、アリシパさんがオソマ美味しいって言った時は、なぜかやったぜ!って気持ちになった。
3位 ダンジョン飯

- 作者: 九井諒子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日: 2015/01/15
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グルメ漫画が今一大ムーブメントと言えますが、その中で異彩を放っているのがこの作品です。
タンジョンにいるモンスターをいかに美味しく頂くか。
どうやって、このテーマに辿り着いたか非常に気になるところです。
あの手この手で、モンスターたちを調理していく姿に思わず感嘆してしまうレベル。
飯を食わねば強くなれない。強くなければ飯を食えない。
それがダンジョン飯だと言わんばかりに、動く鎧さえ食してしまうからもうね。
ちなみに、基本的には美味しそうに描いていますが、そこはダンジョン飯。
中にはキツイのもあるさ……
2位 イチゴーイチハチ!

イチゴーイチハチ!(1) (ビッグ コミックス〔スピリッツ〕) (ビッグコミックス)
- 作者: 相田裕
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/03/30
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※名前修正しました。お恥ずかしい。。。
私が今まで読んだことがないタイプの、青春漫画です。
特にやりたいことがない少女が先輩の誘いで生徒会に入り、そこで中学時代のヒーローだった少年と出会います。
少年は将来を有望視された野球選手でしたが、怪我で選手生命を絶たれました。
そこで少女は、あることを決意します。彼を笑わせてやろう、と。
今はまだ、具体的なことは言えない。
けれど少女は、心の中で力強く決意していました。
このシーンで良いなと思うのは、「笑わせてあげよう」じゃなくて「笑わせてやろう」という部分。
彼のためじゃなくて、それはあくまで自分のため。
彼の笑顔がみたいと、彼女が心から思っている証拠だと思いました。
少年にとっては再生の物語ですが、少女にとっては目標に手を伸ばす物語です。
こういう青春漫画は余り読んだことがなくて、すっかり夢中になってしまいました。
このブログでは息が詰まるほどの青春と言った表現をよく使います。
でも、この漫画だと少しその表現は適切じゃない。
胸いっぱいに空気を取り込みたくなるような、そんな青春がこの漫画には詰まっている。
ここから始まる、ここから始める。そんな素敵な青春漫画です。
1位 四月は君の嘘

DVD付き 四月は君の嘘(11)限定版<完> (講談社キャラクターズA)
- 作者: 新川直司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/05/15
- メディア: コミック
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もう今更多くを語る必要はないでしょう。掛け値なしの名作と断言できます。
泣きたくなるようなシーンが沢山ありました。
たくさんの想いが交差して、それが音楽に乗る。
聞こえないはずなのに、演奏シーンが胸に響く。作中のキャラの想いが意識を支配し、目頭が熱くなる
展開に当てられることはあっても、キャラの想いに当てられるということはあまりないんですが、この漫画においては主人公だけでなく。様々なキャラの熱に当てられてしまいました。
最終巻でタイトルの意味を読者は初めて知ることになります。
4月につかれた嘘。誰も責めることはできない、優しい嘘。
忘れられない出会いが、忘れたくない想いがこの漫画には確かにありました。
何度でも言います。最高だよこの漫画は!
とにかく読んで欲しい。人生の漫画ベストを考えた時に、トップ10に入る可能性を秘めた作品だから。
終わりに
久々に長い記事になりました。
最後まで読んでくれた方、ありがとうございました。
ラブコメがやっぱり多いですね。こればっかりは好みだから……(言い訳)
誰かの参考になると良いんだけど、ならなかったらごめんなさい!
【オトコ編】って書いてある通り、【オンナ編】もやりたいなと思っています。
流石に滅茶苦茶少女漫画を読み込んでいるわけでもないので、BEST10くらいにしようかなと思っていますが。
上半期は面白い漫画にたくさん出会うことができました。
下期にどんな漫画に出会えるか、非常に楽しみです。
この漫画が良かった、というのがあればぜひ教えて下さい。