まさか2週続けてすじピンの感想を書くと思っていませんでしたが、もう今週号は素晴らしいの一言。
大会前なのに、毎週高ぶってしまう。
今週号の二人が気持ちを共有する瞬間は、思わず身震いしそうになるほどでした。
練習したい!だけど、一人じゃ意味が無い
今週は、まさに大会直前!という場面が描かれています。
前日は衣装チェックだったり、髪の毛のセットだったりと身だしなみを整える時間でした。
大会前に疲れてしまっては、元も子もない……ということもあるかもしれません。
ただ、熟練者はそうしてコンディションを整えるのが普通かもしれませんが、渡ちゃんもつっちーもそこは初心者。
大会前の不安を、そう簡単に塗りつぶせるものではありません。
むしろ少しでも練習したい。
そう思うのもまた、自然なことでしょう。
朝早いこともあって、早めに寝たほうが良い。
つっちーも分かっているので、布団には付きます。
けれど、当然眠れません。
不安な動作を確認したい。ワルツを最後に合わせたい。
狭いけど、それ以上に一人じゃあまり意味が無い。
ワルツは二人で踊るものだから。
ちょっと表現が難しいんだけど、つっちーは自分が不安だというだけで、一人じゃ意味が無いって言ってるわけじゃない気がします。
上手く言えないけど、パートナーだからこそ二人で練習したいというか。
そういう気持ちがあったから、この後渡ちゃんを公園での練習に誘ったのかなと。
もちろん、自分が練習したいという気持ちはあったと思うけど。
もし自分のためだけだったら、つっちーは渡ちゃんを公園で練習に誘わなかったと思います。
自分のために誰かに何かしてもらう、ということをつっちーは性格的にできない。
そんな彼が渡ちゃんを練習に誘ったのは、寝ていてもおかしくない時間にLineをしてきた渡ちゃんが、自分と同じように少し練習したいと考えていることを、何となく分かっていたからでしょう。
そして踏み出した一歩。このやり取りが微笑ましくも熱い展開だと思っていたら、本当に凄いのはこの後だった。
不安な気持ちも、共有して。
勇気を出してLineで練習に誘うと、快くOKを返してくれた渡ちゃん。
二人は公園で合流し、大会前の最後の練習を行います。
練習後に、ベンチで二人は話をします。
渡ちゃんも練習したかったという話を聞いて、あまり驚いた様子を見せないつっちーは、やっぱり何となく彼女の気持ちに感づいていたのでしょう。
練習したいという気持ちまでは、知っていました。
でもその先は知らなかった。
渡ちゃんもまた、つっちーと同じく不安でした。上手くできなかったらどうしようかと。
一人で練習するのも良し。友達に電話するのも悪くない。けれど。
不安な気持ちまで共有できた二人は、本当の意味でパートナーなりつつある
お互い大会前で不安だったから、一緒に練習したかった。二人で練習したかった。
この気持ちを共有するシーンは、震えそうになった。
ため息が出そうになるくらい、素晴らしいと思いました。
先週号も、パートナーに近づいたと表現されていますが、今週号では更にと言えるでしょう。
確実に積み重なっていくこの感じが、たまらなく気持ちいい。
こんなに丁寧に二人が通じあっていく様を描かれると、青春の熱にあてられて上手く呼吸ができなくなりそう。
この漫画凄いな!
読み終わった後、心からそう思いました。
始まったばかりなのに、もうこんなにも魅せられてしまっている。
大会でどんなことがあっても、この二人ならきっと糧にできる。
何というか、素直に応援したくなる。こんな漫画、久しぶりです。
単行本が待ち遠しいなあ。
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