いつかたどり着く

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何度でも、高木さんにからかわれたい。「からかい上手の高木さん」がやっぱり最高なんだ!

朗報です。からかい上手の高木さん5巻で展開される、高木さんのからかいが過去最高に素晴らしいのだ。
ボジョレーヌーボーみたいに単行本が出るたびにそう言っている気もしますが、気のせいです。


高木さんのからかいは、なぜこんなにも読者の心を掴んで離さないのか。
初めはゲッサンminiというゲッサンのおまけ雑誌でスタートしたこの漫画も、徐々に人気が出始め、去年からはゲッサン本誌での連載もスタート。
書店員が選んだマンガランキング2017でも、1位を取る快挙を達成。
Twitterで人気が出たバレンタイン漫画も、今年は特設サイトで複数掲載される人気っぷり。


今、からかい上手の高木さんに風が吹いている。


古参も、新規読者も関係ない。
からかい上手の高木さんの前に、いつだって読者は、女子にドキドキしてしまう思春期男子に戻ってしまうのだ。

この「からかい」に悶絶しよう

水着選び。
それは思春期男子に取って憧れのシチュエーションであるものの、同時にものすごく恥ずかしいイベントなのである。
何と言っても、女性の水着売り場というのは、男子にとっては非現実的な空間。
彼氏という「手形」がない限り、その空間に入ることはないと、ほとんどの男子は考えることでしょう。


偶然ショッピングモールで出会った、高木さんと西片。
いつものごとくからかい勝負に負けた西片に、水着選びを手伝わせる高木さん。
もうご褒美じゃないですかやだー!
彼氏という手形ではなくても、女子から「選ぶの手伝って」と言われたらそれもまた「手形」なのである。


しかし、当然と言えば当然であるが、彼氏という手形に比べれば効力が薄い。
非現実的な空間にいることに加え、付き合ってないけど気になっている女の子の水着を選ぶという、気恥ずかしさ。
そのダブルパンチを、西片は喰らっている状況なのだ。
流石は高木さんである。


水着試着中、西片に水着を取るように指示を出す高木さん。
試着室の中から、仕切る布の隙間から顔を出している高木さんに、男子として当然1つの疑念が生まれる。
今、高木さんはひょっとして……え?


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高木さんによる、あの伝説の技・幸せパンチが炸裂する!!


※分からない人はワンピースのアラバスタ編を読みましょう

当然ではあるものの、それは高木さんのからかいなわけで。
高木さんが、そんなスキだらけ!なはずないじゃないですか。
サンデーのスキだらけなヒロインとは違うんですよ。天野さんだったら確実にパンツが見えてた。



西片の慌てる顔を見て、実に楽しそうな高木さん。
なんでこんなにも、高木さんのからかいは読者を幸せにしてくれるのだろうか。


誤解の無いように書きたい。
高木さんは可愛い。それは事実だ。
ただ、高木さんが一番可愛いのは、西片をからかっている時なのも間違いなく事実です。


いつもの帰り道、二人は2択ゲームとでも言うようなものをします。
1つは絶対に選ばない用で、もう1つはからかい用。
もう西片の敗北しか読者には見えないけど、そんな予定調和もまた良いのである。


この手のゲームで、高木さんに勝てるはずがないのだ。
絶妙に上手い選択肢を用意して、西方をからかうのである。


「一生テストで0点しか取れない」という選択肢と、「私とキスする」という選択肢。
何なんだこの選択肢は。
凄すぎる。こんな選択肢を考えてしまう、高木さんに震えてしまう。
思春期男子絶対殺すマンだ。


西片の選択肢は、もう1つしかないのだ。これを選ぶしかないのだ。


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高木さんが可愛くて生きるのが楽しい。


西片をからかっている時の、高木さんのこの表情。
これが本当に楽しそうで、可愛くて、何度も何度も読みたくなってしまう。
何度だって、高木さんにからかわれたいって、読者は思ってしまうのだ。


おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。
なんて文章を綴った手紙を思わず親元に出してしまいそうになりました。
ちょっとした悩みなら、吹き飛ばしてしまう破壊力を持つ高木さんのからかいが、私は本当に大好きです。


ちなみに単行本5巻は、珍しく西方のクリティカルな攻撃が、高木さんにヒットしています。

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訓練されていない読者にも分かる。
高木さんのようなからかい女子は、こういうストレートな表現に弱いのだ。


西片の攻撃がクリティカルヒットした高木さん。
作中で初めて見せるような表情に、読者の頬は溶けた。

この漫画、ホント最高だな!!

衝撃の展開。大人になった高木さん

単行本5巻感想で、この話に触れないわけにもいかない。
ゲッサン本誌に載った時に、読者に忘れられない衝撃を与えた「思い出」という作品である。
これは、高木さんが大人になった時の話なのだ。


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卒業アルバムを懐かしそうに見つめる高木さん。
その視線の先は……西片。


もう、ここまで書いただけで、その衝撃が伝わってくることでしょう。
ゲッサン本誌でこれを読んだ時の衝撃を、私は一生忘れることがないかもしれないレベルです。
今まで、西片が受けた「からかい」を、初めて読者が体感する構成になっています。


ちなみにこの後、さらなる爆弾が投下されています。
何なんだこの漫画は……!!


全ては、高木さんの手のひらの上。
煮るなり焼くなり、好きにされるしかないのだ。
予想は裏切る。期待は裏切らない。


この驚愕の「からかい」を、ぜひ体感してもらいたい。

終わりに

5巻も本当に最高でした。
何度でも、高木さんにからかわれたい。
嘘偽りのない、私の本音です。というか、大体の読者の総意だと思います(笑)


冒頭でも書きましたが、今年は「からかい上手の高木さん」のバレンタイン漫画がキュンパッドというサイトで公開されています。
他の小学館漫画、味噌汁でカンパイ!などのバレンタイン漫画も掲載されているので、絶対に読むべき。
詳細を以下記事にまとめているので、合わせてどうぞ。

www.itutado.com


また、「思い出」は誤読すると読者に深刻なダメージが入ってしまうので、補足として以下の記事もどうぞ。
ネタバレになるので、注意して下さい。


今年も、高木さんのからかいに抗うことはできないようです。
不可避の幸せのおすそ分け、とでも言うべきか(笑)
強い言葉なので、普段あまり使うことはありませんが、この作品だけは別です。言わせて下さい。


読まないなんて勿体無い!


試し読み(新作のバレンタイン漫画)
http://www.shogakukan.co.jp/pr/kyunpad/recipe/karakai/koushaura.phpwww.shogakukan.co.jp


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