※不快になられた方がいて一時非公開にしましたが、とりあえず元に戻しました。あくまで、自分の振り返りなので……
4月1日に、入社式が各会社で行われた。
私の務める会社もそうだ。
新入社員の前で、先輩社員として話をした。
1年前は、新入社員として話を聞く立場だった。
あっという間に過ぎた1年間を、簡単に振り返る。
人間関係
人間関係は、概ね良好だった。
ただし、研修中に軽くケンカを売られ、それに反応してしまったことで一人と修復が難しい仲になってしまった。
何とか改善しようと他の研修で努力したが、向こうにその気がなければ修復することはできないことを知った。
リーダーとして引っ張った研修活動の総評で、チームとして駄目だったとこき下ろされた。
思い返すと、なかなかに苦い記憶だ。
私はよく話す方なので、それがプラスに見られることもあったし、マイナスに見られることもあった。
男性陣はともかく、研修中の女性陣からの評判は、あまり良くなかった気がする。
配属された部では、人に恵まれた。
OJTの先輩は何かと気にかけてくれたし、忙しくとも質問には答えてくれた。
たまに嫌な顔をされることもあったけど(笑)
それも最近では、聞き方の問題だったような気がする。どのタイミングで聞けばいいか、どう聞けば良いか。
相手の時間をもらって質問する。そういう意識が少し芽生えた。
他チームの先輩も、何かと気にかけてくれたり、アドバイスをくれた。
見た目に反して、意外と人の懐に飛び込める性格が良かったのかもしれない。技術的な話や、社会人生活一般のことを気軽に聞ける機会が多かったのは、本当に良かった。
先輩だけでなく、他チームの上司にも飲みに連れて行ってもらうことができた。飲み過ぎて時差出勤したこともあるけど(笑)
管理職の目線は、自分たちと違うということが何となく分かった。
飲みニケーションは大事。
やっぱり仕事が人と人とで成り立つ以上、コミュニケーションが取れるに越したことはない。
なかなか関わりのないチーム人たちと、お酒を飲んで交流する。
必須ではないけど、私にとっては重要なことだった。
別に食事だって何だって良いと思う。私の場合は、単にお酒が入ったほうがフランクに話せただけ。
直属の上司は、他チームの上司よりコミュニケーションが取れていなかった。
正直、話しかけ辛かったし、向こうは私のことを嫌っているんじゃないかと思っていた。
でも今は、全くそうは思わない。私をちゃんと育てようとしてくれていたことが分かる。
人事の人とは、今でも仲が良い。たまに飲みに行くこともある。
新人が入り、先輩社員となるこれからは、関わることは少なくなるだろう。
それでも、気にかけてくれているのは知っている。それが非常にありがたい。
部内の同期とは仲が良い。非常に助けられた存在だ。
文字通り、切磋琢磨することができたと思う。部署は変わっても、お互い頑張っていければと思う。
仕事の話
ITの会社で、未経験者がやっていけるのかと思っていたが、これが案外そこそこやれている。
と言っても、そこまで技術がいるような仕事はしていない。
手順さえ覚えれば、難しいことはそんなにない。
が、そういった本番業務を任されるまでには思いの外時間がかかった。
毎月の成果発表会でその月の成果を報告するが、なかなか本番業務の許可がおりない。
他の部に配属された新人たちが、次々に本番業務に取り組んでいるという情報が入ってくる。
私は焦っていた。置いて行かれるのはないかと。
今思うと、それは大した差ではないのかもしれない。それでも、あの時の私は焦っていた。
なかなか仕事を任せてもらえず、悶々とする日々が続いた。
新入社員の頃に抱いていたキラキラとして想いが、この辺りで崩れていく。
そんな時、上司と面談する機会があった。私は想いを打ち明けた。
上司はなぜ焦っているか分からないと言った。
このへんは、新人と管理職の違いがモロに出ている。新人の焦る気持ちは、多分近い年代の人しか分からないのだろう。
でも、その時にもらった言葉を今も覚えている。
「まずは与えられた仕事を正確にこなし、周りから信頼される人間になれ」
言われた直後は何を当たり前のことを、と思っていたが、今はその言葉の正しさが分かる。
仕事を任されるには、当然任されるだけの信頼を得る必要があったのだ。
その観点が、私には絶望的に足りていなかった。
漫然とこなしていれば、そのうち何とかなるだろうと。
その言葉を信じ、愚直に与えられた仕事を責任をもって行うようになった。
人に嫌そうにされても、分からない部分は人に聞いた。
雑務も進んで取り組んだ。むしろ雑務しかすることがなかったというのが正しいが、できることをやろうと思った。
なんちゃって新人賞も取ったりした。
でもそれより、本番業務の許可がおりたことの方が嬉しかった。
今思えば、部内でも特に忙しい立場だった上司が、レビューの時間を作ってくれていたのだ。
持ってきたものを私自身がちゃんと理解していないことに少し呆れながらも、時間を毎回1時間近く取ってくれた。
自分がどれだけ恵まれているか、当時は理解できていなかった。
配属された半年前より、少しは周りから信頼される人間になれているとは思う。
でもまだ、充分ではない。
私の会社では、言われた通りにしかできない人間ではなく、考えて行動できる人間が求められている。
でも、「与えられたことを正確にこなせる人間」であることが、前提としてあると思う。
この1年は、そういう人間になるための下準備だ。
本当なら、そういった人間にすでになっているべきなのだろう。
残念ながら、私はまだその域に達していない。
だからこそ、この1年でそうなれるように頑張りたい。
お金関係
給料として、一般の大卒の平均値くらいをもらっている。
残業をするようになったのはここ2,3ヶ月だが、残業するより早く帰りたい。
食費と趣味費(漫画)以外にはあまり使わないので、お金にはそんなに困っていない。
今の会社の好きなところは、残業代がちゃんと出るところだ。
当たり前かもしれないが、サービス残業している会社はやっぱりあるらしい。
最初の頃、残業が全くなかったので勤怠管理システムにもそうつけていたが、リーダーからちゃんと残業つけて良いよと心配された。
良い会社だな、と新人ながら思った。
残業したら給料が割と多く入ってきてびっくりした。これが貯められれば良いんだけど(笑)
2年目から税金が多く引かれるけど、まあ残業しない時の給料に戻るくらいかなとか考えてる。
休み
完全週休二日制だが、たまに休日出勤が入る。
振り休は現実にあった。取れないだろとか思ってたけど、むしろ取らないと怒られる会社だった。
平日休みは、社会人になってみると月1くらいで欲しくなる。
銀行とか行きたいときは、進んで休日出勤するくらいだ(笑)
有給は5日くらい消化した。もっと取っていいと言われたけど、気がついたら1年が終わっていた。
今年は業務をみながら、もう少し取りたい。
まとめ
大学の同期の話を聞くと、私は相当恵まれているらしい。
この記事を書いていて、うちの会社は良い会社だなあと改めて思っている。
もちろん、配属された部署・関わった人に恵まれたのも大きい。
今の待遇も新人だからで、今年からはもっと辛くなるかもしれない。
先のことはさておき、去年は社会人1年目としては、良いスタートが切れたかなと思っている。
想像していたより会社は優しく、暖かかった。
自分がどうなっていくかまだ上手く想像できないけど、今よりもっと、周りから信頼される人間になりたい。
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