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2011年に行われた、プロ野球選手が選ぶ野球漫画ベスト5を紹介する

昨日の野球漫画の記事に、思わぬ反響があったのでその流れでこちらも。


2011年1月22日放送のすぽるとで、プロ野球選手が選ぶ野球漫画ベスト5という企画を見ました。

私も多少野球漫画を読んでいますが、やはり実際の野球選手、それもプロ野球選手があげる野球漫画というのは非常に気になっていたので、非常に楽しめました。
ベスト5に入っていた漫画は全て読んだことがある漫画だったので、軽く紹介できたらなと。

第1位 名門!第三野球部

名門!第三野球部 (1) (講談社漫画文庫)
むつ 利之
講談社
売り上げランキング: 74366


ちょっと私としては意外でしたが、栄えある第1位は名門!第三野球部でした。
この漫画は、名門野球部に三軍、通称第三野球部のメンバーの成長を描いていく物語です。
野球選手がこの漫画のどこが良いかと聞かれたときに、猛練習して三軍が一軍を倒すという風に答えていました。三軍と一軍、実力はかなり差がありましたが、それを何よりも熱い燃え滾るような闘志で埋める様は熱血したくなりますね!
初期はマネージャーも練習に加入。硬式ボールが当たって胸が腫れる……なんてシーンもありました。


絵で見れば爽やかさといった感じはありません。しかし野球に対するひたむきさ、情熱、仲間への思いというのはひしひしと伝わってくるのがこの作品の魅力です。
主人公のあすなろが、悩み苦しみながらも前へ進む様は野球経験者じゃなくても胸が熱くなりますね!
ちなみに私は海堂が好きです。あの漫画でスリーベースはカッコイイんだ、と思うようになりました。wiki見たら高校通算打率高過ぎだなと思いました(笑)


イチローの高校通算打率は5割5厘だそうですが(ちょっと不確定。五割以上は確か)、海堂は5割7分です。甲子園出ていてこの数字は半端ないですね!
あとはライバルキャラが凄いムキムキになって再登場したときは不覚にも笑ってしまいました。笑うシーンでは無かったんですが、ちょっといきなり過ぎだろなんて思ったり。意外とすぐ慣れてしまったのがこの漫画の真に凄いところかもしれません。

第2位 ドカベン



この漫画を紹介する必要はあるんですかね(笑)
国民的野球漫画のドカベンが当然のランクイン。いや1位は正直コレかなと思っていました。
国民的野球漫画ですが、1巻の表紙は柔道です。いや初期の柔道話も私は嫌いじゃありませんよ。岩鬼と影丸の対決とか普通に面白かったですから。


柔道編のキャラが野球にも出てきたのは結構嬉しかったりした記憶があります。当然ですがリアルタイムで読んでたわけではありません。追いついたのはここ数年ですから。


好きなキャラはやはり明訓の選手。プロ野球選手が言っていたようにやはり魅力的な必殺技が多い漫画です。殿馬の秘打とかよく思いつくなあって感じですね。私は悪球打ちの岩鬼が好きです。ここぞと言うときに打ってますしね。最初の甲子園の岩鬼は熱かったなあ。


あと山田を10球団指名してきましたが、私だったら不知火ですね。速球も変化球もチートの性能。超遅球もありますし、正直最強の投手だと思っています。
神宮球場の由規より速いとかもうね……凄すぎです。

第3位 タッチ



もう一つの国民的野球漫画。若い私くらいの世代でもその名前を知っているのだから間違いないでしょう。
甲子園のブラスバンドでもお馴染みだったりしますね。
野球部分よりも、繰り広げられる恋愛模様が好きという人もいるのが今作の特徴。


いやあだち充は読んだことがない人が思っているより、ちゃんと野球漫画描いてるって……本当。
野球にあまり興味がない人に最初に薦めるとしたら、私は上記二つよりあだち充作品を薦めます。入りやすいのは間違いないですから。
様々な思いが入り乱れながら展開されていく物語には無茶苦茶惹きつけられてしまいます。気持ちのこもったピッチングが見られる試合は熱いですね。


これを読んで面白いな、と思った人にはH2がお薦めです。私的にはあだち充の野球漫画で一番面白かったと思う作品がH2です。
野球と人間関係の展開具合のバランスが絶妙。あだち充作品のベストナインを読者が選ぶときに、この漫画から結構な選手が選ばれるんじゃないかな。


あだち充作品は、野球漫画入門書としてもお薦め。野球漫画好きにもお薦め。つまりは……面白いってことだよ!(ニワカっぽい発言)

第4位 キャプテン


キャプテン 1 (集英社文庫―コミック版)
ちば あきお
集英社
売り上げランキング: 5500

キャプテンがランクインして私歓喜。
連載が1972年ということで、結構昔の作品ですが今読んでも面白いです。この漫画は基本的にキャプテンとなる人物が不器用。
しかし不器用は不器用なりに前へ進んでいく様子が素敵です。


初代キャプテンの谷口は、強豪校青葉からの転校生ということで期待されますが、補欠であり大した実力はないということが言えず、歓迎される状況に葛藤を覚えます。
しかしそれでもキャプテンに指名され、日々厳しい練習をして実力を、そしてキャプテンとしての信頼を得ていく様子が非常にカッコイイ。歴代キャプテンで一番一緒に野球したいのはやはり谷口です。


……が、一番好きなキャラは丸井です(笑)
丸井は谷口を崇拝しすぎて最初はチームメイトの信頼を失いかけますが、そこから持ち直しひたむきに野球に打ち込む様子が好きです。
合宿の話とか大好きですね。イガラシが料理上手だったり、減っていく部員の中1年でただ一人残ったのが近藤だったり。
後のことなど考えず、全力で青葉との試合に打ち込むその墨田中のメンバーの姿に少し震えてしまった記憶があります。丸井のセーフティーバントが好きでした。


丸井キャプテン時代の青葉との死闘は作中No.1の試合と言っても過言ではない(私の中で)


第5位 MAJOR


サンデーで連載が再開するらしい、マーくんこと楽天の田中将大投手も好きな人気漫画です。
まあメジャーリーグ終盤はちょっとネタ漫画扱いされたりもしましたが、少年時代のMAJORは熱いですね。


逆境を乗り越えていく物語が本作の特徴で、主人公の茂野はどんな状況でも諦めることのない人物。その姿でナインを奮い立たせることが出来る稀有な人物と言えるかもしれません。
間間に空白期間があることも特徴。一つの時代に区切りがついたらテンポよく次のステップに進んでいくので読みやすいと思われます。


でもその空白期間のゴローというのも結構気になるんですけどね(笑)
甲子園に一度も出場していない、高校野球編があるというのもメジャーな作品の中では珍しいかなという印象。



数年前のランキングでしたが、いかがでしたか?
大半が実家にあるので、ちょっとすぐに読めないのが残念です。


2011年度を騒がせる野球漫画間違いなし(のような気もしなくもないような)


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