いつかたどり着く

漫画を中心とした感想&レビューサイト。

犯すことのできない「聖域」の話。あなたの「聖域」はどの作品?

あなたの「聖域」は何?

というわけで今回はちょっと漫画感想とかそういうのとは違う話。
私は大好きな作品などの薄い本(ここではHなシーンが含まれる同人誌とします)は、なかなか読めない。


最近は読みこそしますが、それで性的欲求を満たす……というのが出来ない人間。
それは、大好きな作品が私にとって侵すことのできない「聖域」だから。


えっちな同人とかそういうのが好きな人間でも、この作品だけはそういうのは駄目……というのがあるそうな。


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……ということが生徒会のヲタのしみ。に書いてあった。
前述の通り私は昔から持ってたけど、、やっぱり他の人にもあるんだなあという印象。


ちなみに、私が「聖域」とする作品は複数ある。

最近知世ちゃん可愛いということに気づいた「カードキャプターさくら」もそうだ。

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さくらちゃんを汚すことは私にはできない。生涯できる気がしない。
小狼と幸せに……と願わずにはいられない。あと知世ちゃんにも幸せになってほしい。
絶対大丈夫だよ、は社会人の今でもたまに思い出す。

ルリが可愛すぎておかしくなった(私が)「機動戦艦ナデシコ」

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文字ではルリと書けますが、心の中では今でも「ルリさん」と私は呼んでいる(こじらせ)
簡単に「◯◯は俺の嫁」なんて言うこともありますが、ルリに対しては一時期冗談でもなかった。
現在はそこまででもありませんが、やはり好きなキャラNo1。
汚すべからず、敬うべき。

サタアルかシェアルかと聞かれたらシェアルな魔導物語


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2015年3月に、いくつかのゲームが収録されたPCソフトが発売だよ!
厨2病のころに読んだからかシェゾが大変お気に入り。アルル可愛い。
薄い本でえっちぃ内容のも買ったことはありますが、作品として楽しんで終了というレベル。
性的よ休を満たすために使うなんて私にはできない……!

(えっちな同人とか)あるのか知らないけど学園戦記ムリョウ


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同人誌を買い始めたのが冗談抜きに大学入ってからなので、あるかどうかとかまったく分からない(笑)
ただ、学園戦記ムリョウは本当に好き。
力を持たない村田くんにスポットを当てて描く構成とか、今でも凄いと思う。那由他は可愛い。
和テイストのSFとして、今見ても面白い

私の「聖書」スクラップド・プリンセス


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ルリの薄い本と並んで絶対に無理なのが、このすてプリ。
最も多感な時期に読んだことも影響しているのだろう。お説教くさいという意見もあるけれど……まあそのお説教にどっぷり使って人生観を作りあげてられてしまった(笑)


お兄ちゃんとっちゃやだーなパシフィカも大好きだし、あらあらうふふなラクウェルも好きだし、マスター大好きのぜフィリスも大好き。要するにみんな好きだ。

というように、私は「聖域」とも言うべき作品が複数ありますが、生徒会のヲタのしみ。ではそれぞれ一つくらいだった。まあページ数の関係だと思うけど。


聖域多いと、思春期は苦労するかもしれないね(ゲス顔)


生ヲタにも描いているけど、やはり年少期に出会った作品は「聖域」となるケースが多いのかなあと。
私が上で上げた作品もほとんど小学校時代に読んだり見たりしたもの。
ヲタということを意識する前なんだよなあ

最近で言うとはじめてのあくがそれに該当する。これも薄い本は買っているけど、内容を楽しんでそういう意図ではない。好きすぎるとどうもね。


……きっとみんな、好きという理由で、ただその作品を繰り返し見るだけの時代もあったんですよ。
純粋な時代が。


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……そしてこうなるんだよ、道を踏み外した人間が。
あ、動物だけは本当に苦手。ケモノ耳なら大好物なんだけど。


あと同人ヲタじゃないから、好きなサークルさんが描いたよく分からないジャンルにはまるというのがまだ分からない。
まあそれでも、上で上げた作品はずっと「聖域」であり続ける気はしている。


あなたの「聖域」は何ですか?


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最終話のタイトルが痺れるアニメ

どうも、懐古厨オタクです。

アニソン記事を書いてから、昔のアニメの情報とか漁ってるんですがタイトルで泣ける。
特に最終回のタイトルとか、素晴らしいなあって思うものが何個かあったので記事にまとめてみます。

いつか大人になる私へ/ぷちぷりユーシィ

この誰かに向けたメッセージ的なのがタイトルにくるのが好きすぎる。
ぷちぷりの場合、終盤で当初の願いだった大人になることを願いませんでした。
大切な人達のために、使った願いの力。

でも最後には呪いもとけて、柱に刻まれた傷から身長が伸びていることが分かるんですよ。
そういう展開も含めて、このタイトルは破壊力がある!!

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あたしはここにいるよ/ちっちゃな雪使いシュガー


高校生だったこともあって、物凄く熱心に見ていたわけでもないんですけど最終回は泣いた。
タイトルで分かるように、大切な友達に向けてのメッセージです。
訪れる別れ。それを受けてのメッセージのように感じました。

ここにいるよ。きっとまた会えるよ。
そんな優しい世界だと私は信じている。お別れの言葉は「さよなら」じゃなくて、「またね」だったんだから。

明日への帰還/ZOIDS


土曜6時はガンダムSEEDと同じくらいゾイドのイメージが強い。
圧倒的な強さを持つ敵と戦う最終回のタイトルがこれですよ。
「帰還」という表現を未来に対して使うのが、たまらなくカッコイイ。

バンにとって、「今日の次の明日」は帰る場所なんだ……と感じました。
まさに痺れるタイトル。

いつか逢う貴女のために/機動戦艦ナデシコ


ナデシコもまた、未来の誰かに向けたメッセージをタイトルにしています。大好きだよもう!
実はこのタイトルをどういった狙いでつけたか、今でもはっきり理解はしていません。
それでも、これから色々なことが起こるけどきっと大丈夫的な未来へのメッセージを込めたのかなあと勝手に思っています。

意味分かってないけど好きです。だってカッコイイし。痺れるし。


機動戦艦ナデシコ 最終話 - YouTube


そして、ぼくたちは恋していく/最終兵器彼女


地球に最後の時が訪れるその時に……このタイトルだよ!
切なさがタイトルだけで伝わってきます。
極限の状態であって、いや極限の状態だからこそ恋をするというね。

「そして」の後に「、」を入れてるのが好きです。こちらに話しかけているような気がして……

いつか星の海で/勇者王ガオガイガー


最終回のEDのタイトル持ってくるのもズルいね!
はるかな星の海に旅立つ護に合わせたこのタイトルはグッとくる。
この後に続く言葉を考えるのも、また楽しかったりする。

再開を約束する言葉が、きっと続くはずです。

月はいつもそこにある/機動戦士ガンダムX


ベタベタで申し訳ない。でもカッコイイんだもの。
ガンダム史に残る最終話タイトルだと思っています。
Xとは切っても切り離せない月を、最後のタイトルに入れてくるかと見ていて震えました。

色々と言われるアニメですけど、私は好きです。あなたに力をって言ってくれるヒロイン……良いよね!

きみの帰る場所/瀬戸の花嫁


瀬戸の花嫁大好きだったなあ……アニメから入って漫画も集めました。漫画は迷走した感が強いですけど(笑)
ヒロインの燦が別のところに嫁ぎそうになってる時の最終回のタイトルがこれ。
燦の帰る場所は、永澄のところなんだというのがタイトルから伝わってくる。

マーベラス。まさに痺れる最終回のタイトル!



いかがでしたか?思い入れのある作品ほど、やはりタイトルで痺れる気がする。
ガイナックスは大体カッコイイ感じがする。ナディアの「星を継ぐもの」とか。
ヴァンドレットの最終話TRUSTは、1期のOPを持ってくる憎い演出が好きです。


全部見直したくなりました。
あなたの痺れる最終話のタイトル、何ですか?


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劇場版機動戦艦ナデシコのリヴァイバル上映が素晴らしかった件

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星の数ほど人がいて、星の数ほど出会いがあるそして……別れ……

映画の冒頭で、ルリのこの言葉を聞いた瞬間にやはりこれはナデシコなのだと実感出来ました。
なかなかショッキングな内容で始まる劇場版ナデシコを、映画館で見たのは今回が初めて。
映画が公開された当時、私は8歳でしたからね……nhkのbsアニメ劇場で、ccさくらとか見てた時期ですよ(笑)
なぜか父親と一緒にその時期にエヴァを見ていた記憶はありますが……


さてリヴァイバル上映を行うことを知ったのは監督の佐藤竜雄氏のツイートからで、すぐに友人と見ることを決定しました。
新宿バルトナインで21時からの回と23時からの回があり、私は2回めの23時スタートでした。(21時からのはあっという間に予約が埋まってしまったみたいなので)


レイトショー的な時間は、べびプリ以来かな?なんて思ったり(笑)


初めて映画館で劇場版ナデシコを見て、懐かしさなども当然ありますが改めて素晴らしい作品だと思いました。

アキトとユリカがなぜか死んでいて、tv版で最も人気のあったホシノ・ルリを主人公とした映画版(ちなみに私は今でもあらゆる作品のキャラの中で今でも一番ホシノ・ルリが好きです)。

TV版に比べてシリアスな展開ではありますが、キャラの魅力は存分に描かれていました。
例えばルリが最初にアキトの存在が関与している可能性を認識した時。

アキトと口にした時の、彼女の笑み。
それは彼が死んでからその言葉を口にすることはなかなか無くて、そう発することができたことの喜び。
ただただ、また彼の名を呼ぶことができた。
それだけなのに、彼女は普段あまり見せることのない少女らしい笑顔を浮かべていました。


ちょっと頬がピンクに染まったその笑みがもう可愛すぎて悶える!


アキトは復讐者となっていますが、それでもやはりアキトなんだと思えるシーンはやはり「リョーコちゃん」と思わずピンチに声をかけてしまうシーン。

関係ないなら放っておけば良いはずなのに、それでも彼は声をかけてしまった。
変わってしまってもやはり彼は「アキト」であり、見捨てることなんてできなかったというのが痛いほど伝わってきました。
昔は昔と言いながらも、やはり彼にとってナデシコという「過去」は大切なものなんだというのが分かります。


テンカワ特製らーめんのレシピをルリに渡すシーンは、何度見ても切ない。
カッコつけと攻めるルリに対し、改造された姿を晒すアキト。
本当は、見せたくなどなかったのだと思います。そんな自分の姿を。変わってしまったテンカワアキトと。
死んだままにしていたのは、危険に晒したくないのももちろんあったと思いますが、見られたくなかったという気持ちも多少あったような気がします。


もう君に、ラーメンを作ってあげることはできない…


このセリフが切なくて、とにかく切なくて。
彼が五感の大半を奪われた時、すぐに納得はしなかったでしょう。何とかならないか、様々なことをしたことは容易に想像ができます。
それでも、できなくて。自分のらーめんの味が再現できているかも分からなくて。


それが料理人である彼にとってどれほど辛いことだったか。
TV版終了後に家族となったルリのために、ラーメンを作ってあげることもできなくて。
このセリフがいかに、テンカワアキトという人物が死んだと彼自身が思っているかを表現していました。
泣くだろこれは……


友人はアカツキナガレが「金持ちなめんなよ」と三枚目を演じるシーンが好きとのことでしたが、そのシーンで気になったのはむしろメグちゃんとホウメイガールズたちでした。
ライブ会場に敵が来た……という設定で最初は笑顔でライブを実行していた彼女たち。

しかし迫り来る敵が銃を向けた時に、彼女たちは彼らをまっすぐ見つめました。
ああ、これは彼女たちの戦いなんだというのが非常に伝わってきました。
ディストーションフィールドは展開されているものの、むき出しの殺意はやはり怖いと思います。

それでも揺るがない彼女たちの目は、戦っていることを私たちに伝えています。
宇宙にいったメンバーたちとは違うやり方で、彼女たちだからこそできる戦い方で。
アキトと特に関わりの深い彼女たちですから、やはり様々な想いがあったのだとでしょう。

昔見た時には、これに気づけませんでした。あの表情のカットには、これが彼女たちの戦い方なんだというメッセージが込められているのだと思います。


イネスさんが説明お姉さんとして登場するシーンも素晴らしかった。
珍しく照れの入った、はにかんだような表情。
死亡したことにして隠れていた彼女も、やはりみんなと会いたかったのだと思います。

かつての自分を思い出していたのでいたのか、説明しましょうと照れながら話すイネスさんは正直可愛かった。
きっとこれも、ずっと言いたかった言葉なんでしょう。ルリのアキトと同じように(笑)


他にも銭湯のカポーンと言ったシーンや、3人娘とのやりとり、ウリバタケさんのこんなこともあろうかと……など見どころはたくさんありますが、なんといっても最後の戦闘シーンが熱い。

アキトが決着をつけた時、エステバリスの目から漏れるオイル。それはまるで涙のようで……
この演出はニクい。そして熱い!
やはり劇場版を見終わった他の方々もこのシーンについて話している姿がチラホラ見えました。数あるロボットアニメの演出の中でも、屈指の名シーンと言っても過言ではないでしょう。


EDの「Dearest」に入ると、劇場内には音楽とわずかな息遣いしか響かなくなり、曲が終わるその瞬間までをかみしめようとする空気が全体に作られていました。
ああ、みんな本当にナデシコが好きなんだ……そんな空気を会場内で共有できました。


今回のリヴァイバル上映で、様々なシーンの魅力に改めて気づきました。
そして大画面で見る迫力もさることながら、1番は臨場感のある音楽。

エステバリスの戦闘シーンで流れる音楽を聞いた時、震えるほど懐かしくなりました。
体全体でナデシコを体感している、劇場で見るからこその体感だったと思います。

家で見ても当然楽しめますが、劇場で見たほうがもっと楽しめました。
本当に行って良かった。


機動戦艦ナデシコは、本当に素晴らしい作品なので、未視聴の方はぜひぜひ。
昔好きだったなあ……という方はブルーレイボックスとか買うと良いんじゃないでしょうか!(笑)


『機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』を、みんなで見よう!

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機動戦艦ナデシコ「Dearest」 - YouTube

二つマルをつけて……の意味が理解できてちょっぴり大人さ

幽☆遊☆白書の曲は、名曲が多いのでよく聞き返します。

その中でも、微笑みの爆弾は特にお気に入りです。カラオケでも歌います(笑)
しかし実は、歌詞をよく理解できていませんでした。



幽遊白書のOP「微笑みの爆弾」 - YouTube

都会の人混み 肩がぶつかってひとりぼっち
果てない草原 風がビュンビュンとひとりぼっち

どっちだろう 泣きたくなる場所は
二つマルをつけて ちょっぴり大人さ


出だしになりますが、この部分がよく分からないまま聞いていました。
最近になって、友人に得意げにこの部分を説明されました。

果てない草原で、風の音しか聞こえないような状況だったら寂しいのは容易に想像がつく。
都会の人混みは一見寂しさとは無縁だけど、知らない人たちがせかせかと歩き回っていて、肩が誰かとぶつかっても何事も無かったかのように辺りが回り続けていたら、やっぱり寂しい。

泣きたくなる場所(寂しさで)はどちらかという問に対し、果てない草原だけでなく都会の人混みにいても寂しいということが理解できるようになり、そのどちらも寂しいと二つにマルをつけられるようになってちょっぴりオトナなんだよ……と説明されてもの凄く驚いた。


家に帰ってネットで検索したら、似たような答えが簡単に出てきた。知らなかったのは私だけじゃなかったみたいで安心した(そっちか)

微笑みの爆弾の歌詞を理解できて、ちょっぴりオトナになりました(笑)

蛇足だけど、アンバランスなKISSをしてもぜひ聞いて下さい!


「幽遊白書」YUYUHAKUSHO ED3 アンバランスなKissをして(高橋ひろ ...

幽★遊★白書 1 (集英社文庫―コミック版)

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劇場版「機動戦艦ナデシコ」リヴァイバル上映に関して思うこと色々

続編をぜひ作ってください!!(挨拶)

とまあ、機動戦艦ナデシコファンがずっと思っていることを冒頭に書きましたが、「機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-」のリヴァイバル上映が決定しました。

上映初回のチケットは即日販売してしまいましたが、追加上演は決定しているとのこと。
詳細はURLにて

http://www.starchild.co.jp/special/mo-retsu/gekijo/news/20131001.html

リヴァイバル上映に伴い、機動戦艦ナデシコについてちょっと書きたくなったのが今回の記事です。

私が機動戦艦ナデシコを見たのは、確か小学校高学年くらいの頃で、スパロボAをプレイしていてちょっと気になったのがきっかけです。

スーパーロボット大戦A PORTABLE

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元々ロボット物は好きでしたが、機動戦艦ナデシコのライトなノリ、それでいてしっかりと作りこまれた世界観とストーリーにすっかりはまってしまいました。

主人公のアキトが最初はヘタレ中のヘタレで、私はなんだこいつと思っていました。しかし戦闘を通して、また様々な人と触れ合って自分のすべきこと見つける姿に、いつの間にか憧れていました。

戦闘を嫌がって一度は艦を降りたアキトが、木星トカゲが攻撃をしかけてきた際に戦場に戻るシーンは今でも覚えています。

これはもう、僕たちの戦争なんだよ!

戦う覚悟を、地球を守る覚悟を決めた時のこのシーンは痺れた。
メグちゃんが泣いちゃったのも印象的でした。

宇宙でラブコメを繰り広げる軽さを見せながら、戦争により無情に散っていく命もある重さ。
そんなナデシコの二面性は、両立するかという怪しさもまた魅力だったのかなと思っています。


ナデシコはエヴァのちょっと後に作られたため、エヴァとの関係性について論じられることがあります。
それについて、後年佐藤竜雄監督が語っていたことが非常に面白かった。


エヴァはたくさんのアニメファンを獲得しましたが、同時にその多くを切り捨てようともしました。
ライトなアニメファンの受け皿として、機動戦艦ナデシコはあったようです。

このへんはリアルタイムで見ていなかったため、当時を知らない私にはとても興味深いものでした。
それでもライトなファンをしっかり受け止めながら、それでいて満足させることができたんじゃないかと勝手に想像しています。
それくらい私は、ナデシコが面白いと思っています。

ただまあ、メインヒロインのユリカは好きなんですけどキャラとしての作りこみがちょっと甘かったかなあという気はしないでもありません。
特に序盤が、ちょっとおバカさんぽさばかりが先行し好きになりにくかった記憶がありません。
終盤はキャラとしての奥行が作れていて、最終話ではユリカの気持ちがしっかりと伝わってきました。序盤ももうちょっと可愛くできたのではないか、とは少し思ったり。


テレビ版の話ばかりなので、最後にちょこっとリヴァイバル上映される劇場版について。

テレビ版に比べたら暗いです。
というか、最初見た時にこれは本当にナデシコの劇場版なのかと衝撃を受けました。

アキトやユリカが大変なことになっていますからね。主人公は1番の人気キャラ、ホシノ・ルリです。

少し大人になったルリと、変わってしまったアキト。
そして昔の仲間たちが再び終結し戦う……というのが主なストーリー。

シリアスな印象が強い本作は、心情の描写や戦闘シーンなど1つ1つのクオリティーが非常に高いです。
アキトとルリが再開するシーンは、少年だった私に大きな衝撃を与えました。


君の知っている、テンカワ・アキトは死んだ。
彼の生きた証、受け取って欲しい。

それ、かっこつけてます。

違うんだよ、ルリちゃん。
やつらの実験で、頭ん中かき回されてね。
それからなんだよ。
特に味覚がね、だめなんだよ。
感情が高ぶると、ぼうっと光るのさ。
漫画だろ。


嘘だろ……というくらい、衝撃を受けたシーンです。このシーンは今でもはっきりと覚えています。忘れられません。
ナデシコ未視聴の方がいる可能性を考えて多くは書きませんが、テレビ版を見てから劇場版を見ると驚きますよ、ほぼ間違いなく(笑)

ちなみに、劇場版主人公のホシノ・ルリは私の一番好きなキャラです。今まで見てきたすべての作品の中で一番です。
バカばっかって言われたいバカです。というかルリ好きなら絶対言われたい。

劇場版では、バカばっかが聞けないのが少し残念ではあります。でもお風呂シーンや浴衣姿はあるもんね!(ぉ

最後に余計なこと書きましたが、機動戦艦ナデシコは素敵な作品なので、昔好きだったという方、まだ見てないけど興味はあるという方はリヴァイバル上映にぜひ行きましょう。

「機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-」を、みんなで見よう!(これが言いたかった)

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紅の豚を見た時、通り過ぎていった過去の分だけ溢れてきた

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先週、宮崎駿監督の引退を受け急遽紅の豚が放送されました。
いやあ、見終わった後自然と泣いていました。
号泣というわけではなく、一筋の涙が頬を伝う……と言ったレベルでしたが。

昔からその辺の子どもと同じようにジブリが好きだった私は、小学生くらいまでの頃はラピュタが一番好きでした。
中学生くらいから、それと同じくらい紅の豚が好きになっていました。
ユーモアもエスプリも、そしてダンディズムも持ち合わせているポルコに憧れて。

ジブリのヒロインの中でも、フィオやジーナは特に好きになっていました。

そんな私は先週の放送まで、紅の豚は見終わった後やっぱり面白いなあもう!くらいの感想でした。
魅力は色々ありますが、見終わった感想は「面白かった」という一言で大体まとめられます。

それが先週の放送を見た時、「切ない」という感想を持ちました。
切なさを感じた時、私は泣いていました。

終盤までは、単純に物語を楽しんでいたと思います。
ポルコとフィオのやり取りにニヤニヤしたり、空中戦にワクワクしていたり。

しかし最後に、作中で楽しかったやり取りが「過去」としてフィオに話された時、たまらなく切なくなりました。
私が今楽しんでいたポルコたちの光景が、急激に「過去の楽しく懐かしい時間」という扱いを受けた時に、胸に来るものがありました。

以前なら気にならなかったそのナレーションが、刺さる。

きっとそれは、私の通り過ぎていった懐かしく楽しい過去を喚起させるものだったから何だと思います。
まだまだ20代前半の若造ですが、それでも20年余りの「通りすぎていった過去」があります。
その時間を、あの映画の最後は私たちに思い出させているのでしょう。

20代前半の私でさえ、こうなるという事実。
私より年上の方は、さらに思うことは多いでしょう。
積み重ねてきた過去。あの映画の終盤は、その積み重ねの分だけ見た人の想いを溢れさせる。

子供の頃よりは、私も単純に年をとったということなのでしょう。
楽しかった過去を、振り返ることがある程度には。


ナレーションで、あっさりと後日談を語るというのがもう反則的に切ないんですよね。
まさにそれが、先ほどまで見ていたフィオ争奪戦が過去であることをはっきりと主張していて。

淡々としながらどこか爽やかで、しかし切ない終わり。
あの終盤のナレーションを、私はそう評します。
今まであまり気にならなかったのが嘘のように、このシーンが好きになりました。

最後のEDテーマは反則でしょう。涙腺ブレイカーにも程がある。
約束された涙の歌というレベル。まだ泣いていない若い方もこの意味を、いつか理解すると思います(偉そう)

「時には昔の話を」
もうこの歌を含め、本当にラストは我々の過去を喚起させますね。ズルい!


時には昔の話を(映画ver.)加藤登紀子/宮崎駿「紅の豚」水彩画集 - YouTube

「紅の豚」が、面白い映画から「面白くて泣ける」映画になりました。
数年後見た時、私はきっと今より涙を流すのでしょう。

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