2017年も、あっという間に上半期が終了しました。
最近単行本感想は書けていませんが、漫画は相変わらず読んでました。
今回は、7月が終わる前に上半期を振り返って、おすすめの漫画をランキング形式で紹介したいと思います。
新しい漫画の探す際の、参考にしちゃって下さい。
どれも凄く好きなので、ランキング形式にする必要はあまり無いかもしれませんが、おすすめの目安があったほうが分かりやすいかなと。
ぐるりみちさんが同じような記事書いてますが、紹介している作品が全く違うので、やはり選者の好みがものすごく出ますね(笑)
すでに上記記事で満足……という方も、かなり違う内容になっているので、本記事も頂ければ幸いです。
ラブコメ漫画とSF漫画が多めです!
※過去の上半期おすすめマンガ記事(2016年は書き忘れたらしい)
【オトコ編】2015年上半期面白かった漫画BEST20 - いつかたどり着く
【オンナ編】2015年上半期面白かった漫画BEST10 - いつかたどり着く
1位 不滅のあなたへ
1巻が発売されたタイミングで、このマンガがすごい!webで1位を取っていましたが、正直その時点では過大評価だと思っていました。
3巻まで発売された今だから言います。この漫画はマジで凄い。
死なない「フシ」というキャラを中心とした物語で、1~2巻は「フシ」がどういった存在かを読者に分からせるような展開。
そして喜びを手に入れる、成長の第3巻がもう……熱くて。
グーグー編とも言うべき3巻では、グーグーというキャラの迷い・苦しみを描きながら、「フシ」がグーグーから人間とは何かというものを学んでいきます。
人と人の間にいることで、不死が人らしい感情を見せるようになっていく姿にグッと来る。
二人の怪物が出会い、ケンカをして、そして絆を育む。
最高に面白い3巻なのに、4巻はそれを超えるくらい心を揺さぶる展開が描かれるのを知っているから、震えるしか無い。
マガジン読んで私は泣きました。
今年の上半期の1位は、この漫画です。
※試し読み
akm.md-dc.jp
2位 約束のネバーランド
最後まで1位を争った作品です。
毎週ジャンプを読む楽しみとなっています。先の読めない展開と、キャラの迷い・苦しさ、それらを打ち破る勇気が、心にビビッときます。
優しいマザーは、自分たちが無事出荷されるのを管理するのが目的の存在で。
喰われるために、出荷されるのを待つのではなく、脱出して生きる道を探す子どもたち。
マザーとの、まさに喰うか喰われるかの攻防戦は、殴り合うようなバトルにはない独特の緊張感があって楽しい。
何を一番に考えて、決断・選択していくか。そんな展開に魅せられる。
(引用元:約束のネバーランド/4巻/集英社)
※4巻は7月発売日だけど、雑誌掲載時は上半期
絶望を乗り越えていく強さが、ゾクゾクするくらい痺れます。
先が読めない漫画が読みたい……という要望があれば、今年はこの漫画をおすすめしています。
(ちなみに去年までは「僕だけがいない街」でした)
楽しみで仕方ない作品。
※試し読み
http://www.s-manga.net/book/978-4-08-880872-7.htmlwww.s-manga.net
3位 スローモーションをもう一度
この漫画を3位に挙げるのは私だけでいい……私だけで良いんだ……!!
スピリッツで連載されている、80年台文化が好きな少年少女の物語。
人に理解され辛い「好き」を共有した二人が、踏み込んだり突っぱねたり、もう1回踏み込んだりする展開が、甘酸っぱくて仕方ない。
ヒロインの薬師丸さんがどえりゃー可愛くて、よくアイドルの真似をしていたりするんだけど、私も思わず検索しちゃうからね(笑)
主人公の大滝に取って、きっと薬師丸さんは自分のアイドルなのだ。
それは、読者も同じである。
いたずらっぽく言う時の表情が、薬師丸さんは絶妙に可愛い。
この漫画を、もっと多くの人に読んでもらいたい……!
※試し読み
yawaspi.com
4位 BEASTARS
チャンピオン勢が絶賛しているから、どれどれと読んでみたら……凄くて。
肉食獣と草食獣が共存する世界を描いた本作。
それぞれが歩み寄って生活していますが、当然トラブルは発生して。
主人公は大人しい肉食ですが、1つの出逢いを通して自分が「肉食」であることを自覚して、苦しんで。
それを乗り越えて、一緒にいたい、守りたいと思うようになって。
巻数を重ねるごとに、目まぐるしく変わっていく展開にすっかり夢中です。
愛しさに溢れる展開もあれば、身がすくむような「恐怖」に襲われるシーンもあって。
正直、ドキドキさせられっぱなしです。
この作品を読むために、真面目にチャンピオンの購読を検討するレベル。
※試し読み
BEASTARS|秋田書店
5位 人形の国
極寒の人工天体を舞台にした、SF漫画。このマンガがすごい!webでも発売月のオトコ編1位を獲得。
ちなみに私も、この作品に投票しました。
1つ1つのシーンに、先の読めない展開に、ただただ魅了されてしまうんですよ。
息を呑んで、見守ってしまう。
絶望しかない状況下で生き残ってしまった主人公が、これから何を成し遂げていくか、非常に注目しています。
復讐者。主人公はそう呼ぶにふさわしい、敵に対する憎悪を持っています。
楽しみなダークアドベンチャーが、始まってしまいました。
※試し読み
kc.kodansha.co.jp
6位 青のフラッグ
甘く、切なく、そして苦しい。
そんな凄い青春マンガが、今年ジャンプ+で連載をスタートさせています。
自分が嫌いだった男の子が、一人の女の子と出会って、お互いに関わり合って変わっていく中で、好きになっていく。
でもその女の子は、自分の親友が好き。
複雑に絡んだ「好意の線」が、甘酸っぱく、苦しい。
青春と恋愛の全てがここに。
帯にそう書かれた言葉は、決して大げさではありません。
呼吸を忘れて魅入ってしまうような青春が、この漫画には確かにあります。
一部ではすでに話題ですが、もっともっと読まれて欲しい作品。
三角関係、なんて生易しいレベルじゃないよ!
7位 まどからマドカちゃん
モーニングで連載復活しました。やったぜ。
正体不明、ミステリアスという言葉がぴったりのまどかちゃんと織りなす、窓際コミュニケーション。
窓を開けば、そこはまどかちゃんが作る不思議な空間が広がっていて。
自由に遊ぶ、楽しむ。そんな表現がふさわしい。
今日はどんなことが起こるだろう。
そんな風に思ってしまうワクワク感が、この漫画にはあります。
コミティアの同人誌も買ってしまいました。まどかちゃんは考察要素も多くて、この漫画について人と話すのも結構楽しかったりします(笑)
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morning.moae.jp
8位 大上さん、だだ漏れです
思春期のリビドー溢れる青春マンガ。
女の子だってエッチなのは、すでに謎の彼女Xで学習済みです。
男の人のアソコが気になったり、自分のワキの処理が気になったりする大上さん。
今は、キレイな顔した柳沼くんに夢中です。
こんな美少年でも、一人で自慰したりするのか……みたいなことばかり考えています。
実はこの柳沼くん、自分に触れた人の本音を引き出すという特殊な能力を持っていて。
そんな彼に大上さんが触れたら……こうなる。。
笑えるシーンも多々ある中で、思春期特有の人付き合いの難しさを丁寧に描き、心に響く内容に仕上がっています。
アフタヌーンが、また良い作品を生み出してきてくれて嬉しい。
中毒的にハマる人が出るような、不思議な面白さがあります。こういう漫画大好き。
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www.moae.jp
9位 きみを死なせないための物語
壮大な少女漫画SFが始まってしまいました。
「少女マンガの宇宙 SF&ファンタジー1970-80年代」という本を買ってしまうくらい、少女漫画SFが好きなのですが、この漫画は古き良き、かつての少女漫画SFの正当な後継者です。
読んでいて、グイグイ惹き込まれる魅力があります。
地球に思いを馳せる旧人類と、その感覚が分からない新人類。
宇宙に住む今の人間と、地球との関係はどうなっているのか。気になる要素が、盛り沢山です。
特に終盤の展開は、やられたと思うほど見事。もうこの漫画の続きを今すぐにでも読みたい!
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sokuyomi.jp
10位 初恋ゾンビ
もはや当ブログのメインコンテンツとなってしまった初恋ゾンビ。
2016年からスタートした作品ですが、巻数を増すごとにどんどん面白くなっていて、この漫画がラブコメ好きで話題になっていないのが信じられない。
林間学校編では、幼なじみの距離感が縮まっていく模様にニヤニヤして、男装女子が一人男子部屋で寝かされる展開に悶えたり。
主人公の布団に寝ぼけて入ってきてしまったヒロインの反応とかもう、笑っちゃうほど可愛いのだ。
この漫画、本当に好き。
あ、単行本最新刊は本日(7/18)から発売ですよ!
今日は初恋ゾンビ8巻発売日!!
— まみず (@arario127) 2017年7月17日
わーーい!!! pic.twitter.com/B60jRcLLT6
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seiga.nicovideo.jp
11位 バタフライ・ストレージ
人が死ぬと、魂が「蝶」となって抜け出る世界。
「蝶」は情報の塊であり、様々な利用価値がある中で、失われた妹の蝶を巡る物語です。
これもまたSFですが、人の強さ・弱さが垣間見える感じが好きです。
強そうに見える人も、実際には様々な「痛み」を抱えて戦っていて。
主人公も至らぬ点が多々ありながら、それでもたった1つの目的に向かって身を投げだしていく感じは、危ういながらも惹かれるものがあります。
ちゃんと人気が出てくれないと、終わってしまう可能性もあるので、ぜひ読んで下さい!
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12位 踏切時間
踏切と、そこで足止めされる女の子たちを描くオムニバス日常ショート漫画
踏切という共通のシチュエーションはあるものの、各話で描かれる物語は様々。
日常のちょっとした楽しい出来事を切り取っていて、ニヤニヤしたり、思わずふふっと笑ってしまうような短編が非常に多いです。
「マドからまどかちゃん」もそうですが、この漫画も非常に読んでいて「楽しい」という気持ちにさせてくれる漫画です。
ふとした時に読みたくなる、そんな魅力があります。
個人的には、先生関連のエピソードが好き。
あれは多分、卒業後には付き合ってるな!
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seiga.nicovideo.jp
13位 猫のお寺の知恩さん
スピリッツの凄い恋愛漫画その2。「スローモーションをもう一度」とは違う魅力が、この漫画にはあります。
知恩さんは、主人公のお姉さん的な存在。
包み込んでくれるような大らかさもあるけれど、主人公をからかうおちゃめな一面も兼ね備えていて。
つまり、めちゃんこ可愛いってことだよ。
田舎を舞台にしているからか、ゆったりとした空気感が作中から伝わってきて、安らかな気持ちで、知恩さんたちのやり取りにニヤニヤできます。
この漫画の雰囲気に、浸っていたくなるような心地よさは、大きな魅力。
それと、たまに知恩さんが見せる赤面顔が、個人的に良いのだ。年上のお姉さんの赤面顔……良いよね。
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14位 古見さんは、コミュ症です。
普通過ぎる主人公・只野くんと、美人だけどコミュ症な古見さんが織り成すラブコメディー。
古見さんの想いを、いつも只野くんが読み取ってあげていて、その関係性はニヤニヤせずにはいられません。
ちょっとずつ、意識していく感じが素晴らしい。
それでいて、まだ「恋愛の好き」の入り口にもたどり着いてないからね。先はまだまだ長いのである。
(引用元/古見さんはコミュ症です/5巻(予定)/小学館)
※単行本まだ発売されてないけど雑誌掲載時は上半期だから良いよね!
文化祭編は、古見さんが可愛くて最高でした。
あと只野くんのメイド服姿が予想以上に可愛くて困った。
只野くん、ずっとその格好で良いよ(真顔)
15位 悪魔を憐れむ歌
「俺マン」で1位を取ったコオリオニ作者の最新作。
本作も、ド迫力で描かれる描写に圧倒されっぱなしです。どういう脳みそしてたらこんな漫画描けるのか(最大限の褒め言葉)
血と暴力と性。どぎつい要素が盛り沢山で、耐性のない人は少し読んだだけでノックアウトされてしまうかもしれません。
しかし、ハマってしまえば止められない面白さが確かにあります。
とりあえず、1話を読んで欲しい。
※試し読み
www.comicbunch.com
16位 空電ノイズの姫君
人より少し難しく生きている少女たちが、出会うことで変わり、少し素直に生きられるようになっていく物語。
踏み込んだり遠ざけたり、少しずつ距離が縮まっていく姿は、甘酸っぱさを感じてしまう。
冬目景先生の描く空気感は、何というか静けさがあって、物語にいつの間にか入ってしまっている感覚があって好きです。
このマンガがすごい!webで投票しちゃうくらい、おすすめの作品。
※試し読み
sokuyomi.jp
17位 CANDY & CIGARETTES
元警察官のジジイと、殺し屋の少女がコンビを組む異色のクライムアクション。
年齢は離れているけれど、意外といいコンビで、息の合った連携で窮地を脱出する展開に痺れることあったり。
主人公ジジイの人生の深みが随所に感じられて、それが少女に何かしら影響を与えていく気がしています。
テンポよく進むストーリーに、1巻はあっという間に読み終わってしまいました。
おかわり(2巻)をよこすのです。
18位 また、片想う
「また」というタイトルから分かるように、この漫画はかなり特殊な要素がある。
何を言ってもネタバレになってしまうから、やっぱり読んで欲しい。
片思い特有の切なさ、苦しさに加えて、その特殊な要素が入ってくるともう……呼吸困難になるレベル。
心をザワザワさせる、良作です。
読む人に言いたいこととしては、心を強く持ってくれ……ということ(笑)
19位 ぼくたちは勉強ができない
最近、人気急上昇しているラブコメ漫画。
表紙で一番大きく描かれているヒロインが、現在は恋愛戦線から一歩引いたポジションを取っていたり……どうなっているんだ!
後から登場した水泳部ヒロインが、かなり攻めているので、ラブコメ模様はかなりホット。
主人公への「好き」を、自覚しているヒロインもいれば無自覚のヒロインもいて。
読んでいて、色んな角度からニヤニヤさせられてしまいます。
やっぱりラブコメは面白い!
※試し読み
www.shonenjump.com
20位 真昼のポルボロン
期間限定で「親子」になった家族の物語。
疑似家族ものではなく、父親と娘はれっきとした親子ではありますが、父親は娘を捨てた過去を持っていて。
改めて「家族」をスタートする中で、当然一筋縄ではいかないことも多々あって。
課題にぶつかって、そのたびに家族とは何かを読者に考えさせてきます。
色んなことはあるけれど、それを乗り越えて一緒にいたい……そんな想いが描かれる時が、一番グッと来る。
「おはようとかおやすみとか」が終わってしまったので、家族漫画に飢えていた私を救ってくれた作品。期待しています。
※試し読み
be-love.jp
終わりに
他にも「上野さんは不器用」や「明日ちゃんのセーラー服」、「CICADA」あたり迷いましたが、考えた結果上のようなランキングになっています。
天野めぐみはスキだらけ!も入れようかと思ったんですが、どちらかといえば2016年の作品かなと悩んだり(笑)
自分色がかなり出た印象ですが、上位はすでに話題になった作品も多いですね。
でもやっぱり、話題になるだけあって面白いのだ……
少しでも参考になれば幸いです。
下期もいっぱい漫画読むぞー!