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止まっていた時間が動き、再び熱い夏がくる。「サマーソルトターン」を今読まずにいつ読むんだ!

サマー・ソルト・ターン(1) (講談社コミックス月刊マガジン)

サマー・ソルト・ターン(1) (講談社コミックス月刊マガジン)

サマーソルトターンという、水泳漫画がある。
この漫画の存在を知ったのは最近なんだけど、読んだ瞬間ハマってしまった
熱い水泳漫画が始まっていた。
確信もしている。この漫画が、多くの人の心を打つ名作になることを。

もう来ないと思っていた夏


主人公・水野はかつて神童と言われたほどのスイマーだった。
しかし小学五年生で出したタイムが自己最高タイムとなり、それ以降は伸び悩む。
泳ぐことを避けるようになって、物語はそこからスタートする。


幼なじみに告白するも、フラれる。
水泳から逃げて、自分に走ったと思われたようだが、そう思われても仕方ない。


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後日、こんなことまで言われちゃったら、メンタルボロボロになるわ!
幼なじみのハルは、多分水野にハッパかけてるつもりかもしれませんが、これはちょっと辛い。
どうしたら良いか分からなって、衝動に身を任せたくなる気持ちも分かる。


そんな水野が再びプールに入ることになるのだが、きっかけは鮎川というもう一人のヒロインの存在だった。
彼女の「究極の泳ぎの形はまだ見つかっていない」という言葉に、水野の心は揺れ動いた。
一度は水泳を諦めた。
それが今、僅かでも可能性が見えてきて。押し殺していた感情が、再び浮上してくる。


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熱い、熱い展開だよこれは!


水野はかつて、水の中じゃないと息もできないと言った。
だけど5年生以降の彼は、きっと水の中で呼吸できていなかった。
でも今は違う。彼は水の中で呼吸ができる。


泳ぐのが好きだから。負けたくないから。
そこが自分の居場所だと、もう一度気がつくことができたから。


苦労するのは目に見えている。自分の泳ぎを再構築するのだから、壁にぶつかることはあるだろう。
それでも、自分の存在意義がそこにあるのだから、乗り越えるために手を伸ばし続ける姿が想像できた。


主人公が成長していくであろう姿を想像しただけで、今から軽く震えちゃうね。
これこそスポーツ漫画だよ!
壁にぶつかって。乗り越えられなくて。それでも手を伸ばす。
彼らはきっと、そうせずにはいられない生き物だから

参っちゃうくらいの青春


ことさら青春って単語を使っているわけじゃないけど、私が考える青春が作品のあちこちから感じられて辛い。
例えば水野が鮎川の言葉で再び泳ぐシーンで、鮎川がタイムを図っている。
水野がゴールした時、鮎川はもちろんタイムを記録していた。だがしかし。


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このセリフ回しは反則だよ。。。


確かにこのシーンにおいて、タイムは無粋だ。
大事なのは、水野の時間が再び動き出したことだからだ。
なんとも言えない少し憂いを帯びたような、それでいて少し楽しそうな顔で、「どーでもいいか」なんて言われたら、私の胸がキュンとしちゃうじゃないか!


勘弁してくれ。青春の甘酸っぱさは、この歳になってくると破壊力が凄まじいんだ。


この鮎川というキャラ、サバサバしていて非常に可愛い。
ヒロイン力が非常に高くて、この漫画にラブコメ要素を入れてくれる素晴らしい存在だったりする。


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水野の前で突然脱ぎだして泳ごうとした時は、どう頑張っても色々見えちゃうだろ!と思ったりしたけど。


こういうカラッとした性格だから、きっと水野の背中をポンと押すことができたのだろう。
水野が止まりそうになった時、彼女がまた背中を押してくれそうな気がする。
そして彼女が止まりそうになった時、背中をおしてくれる男の子が誰かということが非常に気になるのだ。
やはり青春は、ラブ抜きには語れない。


スポーツ漫画として熱くて、ラブはコメりそうで。面白くない方がおかしい。
梅雨があければ夏が来る。
青春に満ちた、夏が来る。今読まずにいつ読むんだ!ってくらいおすすめしたい。


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