いつかたどり着く

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いつかたどり着く

漫画とかの駄文書く。

なぜ入れなかった!おすすめの漫画ベスト100に出てない漫画を10作品紹介する

漫画

ベスト100では紹介できなかった漫画が、いくつもありました。


おすすめの漫画ベスト100をランキング形式で紹介する を合計したランキングを紹介する - あしみの 日記


で、何かランキング系の記事をまとめたこんな記事もあって。


今回は、上の集計対象になっている各サイトのランキングで紹介されていない(私のランキングも当然含む)、おすすめの作品を10個ほど紹介します。
ランキング記事を書いた後、なぜこれを入れなかったんだ……と思うことが多かったので、補足的なことを。

イズァローン伝説

イズァローン伝説 (1) (中公文庫―コミック版)

イズァローン伝説 (1) (中公文庫―コミック版)


竹宮恵子の作品の中で、私はこの作品が一番好きです。
人間と魔という間で揺れ動く主人公・ティオキアと、王として愛するティオキアを捕られなければならないことに葛藤するルキシュ。
ティオキアよりも、ルキシュに感情移入するのは、やはり彼がどこまでいっても人だからでしょう。


王妃、フレイアとルキシュのやりとりは、何というか凄くもどかしかった。だからこそ、本当の意味で結ばれた時嬉しかった。
人の弱さ、そして強さ。
スケールの大きなファンタジー作品でしたが、最後に世界を救ったのは「人」に対する想いだったのが素敵でした。

とめはねっ! 鈴里高校書道部

とめはねっ! 鈴里高校書道部 1 (1) (ヤングサンデーコミックス)

とめはねっ! 鈴里高校書道部 1 (1) (ヤングサンデーコミックス)


部活漫画を描かせたら、河合先生の右に出るものはいないと私は割と本気で思っています。
あの部活動の、ちょっとした空気の緩みというか。
メリハリを効かせる感じが、理想とする部活像で非常に心地良い。


今作の主人公はガチャピンに似た草食系男子ですが、要所要所で男気を見せてくれて、応援したくなります。
地味に思われがちな書道の、「熱さ」をわかりやすく私達に伝えてくれます。
帯ギュもそうですが、本当に楽しそうな部活を描いてるんですよね。
入部するよ、こんなの見せられたら。
貧乳を気にする、宮田さんが私のお気に入りのキャラ。

テツぼん

テツぼん 1 (ビッグコミックススペシャル)

テツぼん 1 (ビッグコミックススペシャル)


正直、この作品はどのランキングにも入らないだろうなあと思ってたら、案の定入らなかった(笑)
しかし万人には勧められないものの、鉄道が結構好きという人にはぜひオススメしたい。


鉄道オタクなら誰もが1回は考えそうな、鉄道を使った地方活性化のような話がふんだんに盛り込まれています。
地方だけでなく、首都圏の鉄道のイメージアップ方法など、鉄道全般の話を幅広く描いています。
知っている駅名が出てくると、やっぱり楽しかったり。
主人公は別に壮大な志を持っているわけではなく、単に鉄オタとして意見を述べる場合が多いのも面白い要素。


完全に私だけですが、たまにラブがコメる話がまた良い。妹が絡んだ時はもうガッツポーズですね(そういう漫画ではない)

イリヤッド-入矢堂見聞録-


何かおじさん漫画が続いてる(笑)
これも万人にオススメできるタイプではありませんが、考古学が少しでも好きならぜひ読んで欲しい作品です。


何と言っても、アトランティスを追いかけるという壮大なストーリー。
歴史ミステリー的な側面と、アトランティスの秘密を探るものを抹殺する集団との戦いというサスペンス的な側面。
世界史でやったような知識が、より深く神秘と結びついていく感じがたまらない。

男って、やっぱりこういうのが好きだと思います。ロマンですよロマン。
個人的には、マスターキートンが好きな人はきっと好きになれると思っています。

チェーザレ


チェーザレ 破壊の創造者(1)

チェーザレ 破壊の創造者(1)


この作品も、世界史を知っているともっと楽しめるんだろうなという作品。
イタリアを舞台に、当時の権力争いの様子を描いているんですが、とにかく洗練された絵が印象的です。
これは、美しいと言っても問題はないでしょう。


最近は完全に、ジョバンニを応援したくなる漫画になっています。
割と駄目キャラだった彼が、枢機卿たるにふさわしい人物になっていくのが素晴らしい。
アンジェロに弱さを打ち明けたり、人間として一回り大きくなっているのが読み取れます。
教皇」という存在を、今まであまり意識することがなかったので、そういった点でも非常に興味深い作品です。

ハレルヤオーバードライブ

ハレルヤオーバードライブ! 08 (ゲッサン少年サンデーコミックス)

ハレルヤオーバードライブ! 08 (ゲッサン少年サンデーコミックス)


ゲッサンを購読している人間がランキングを見れば、なぜどこもこの作品を入れていないんだと憤慨しそうなレベルの作品です。
巻を重ねるごとに、演奏の描写が凄みを増していきます。
聞こえないのに、作中で奏でられる音楽に飲み込まれていく感じがします。
音楽の魔法が、この漫画にはある。


青春ど真ん中の作品なので、恋愛的な面でも非常に楽しめます。
ハレルヤオーバードライブの主人公周りの三角関係は、連載している作品ではトップクラスに魅力的。
いじらしさ、切なさといったものに心を撃ち抜かれます。私は麗が大好きです(ここで宣言)
ゲッサンの表紙をハレルヤオーバードライブが飾る度に、見惚れちゃうけど仕方ないよね。

ARIA

ARIA (1) (BLADE COMICS)

ARIA (1) (BLADE COMICS)


いやあ、信じられないことに、ARIAがどこのランキングにも入ってないんですよね(私のにも入ってない)
作品全体を包み込む、果てしない優しさと穏やかさ。その中に確かにある、暖かな厳しさ。
一言で言えば、全てが心地良い。


この作品を読んだ後では、世界を見る目が少し変わってしまうレベルです。
流れる雲も、川も、風も。それら全てが、どこか愛おしくなって。
これほどまでに、優しい気持ちになれる作品は他にないでしょう。
1つの理想郷であり、この世界に触れていたいと思ってしまう。

PEACE MAKER

PEACE MAKER 1 (ヤングジャンプコミックス)

PEACE MAKER 1 (ヤングジャンプコミックス)


ADAMASも好きだけど、最近の皆川亮二作品を勧めるならこっちになる。
ガンアクション作品で、闘技場での個性溢れるスタイルが楽しめる。


1部の主人公・ホープは業を背負って再び兄の前に立とうとしますが、かつての意思を、守った少女が引き継いでいるのが熱い。
何より嬉しいのは、ホープは業を背負ったとはいえ、極力殺しはしないスタイルが変わっていなかったこと。
きっと、またかつてのホープが戻ってくる。そう読者は信じることができます。


どのキャラも、それぞれ信念を持っているのがカッコイイ。
死ぬキャラでも、生き様を感じさせてくれることが非常に多いのがこの作品の特徴。
からくりサーカスもそうだけど、かつては無力だった人間が、守ってくれていた相手の背中を守れるようになる……という展開は熱い、熱いんだ。

からん

からん(1) (アフタヌーンKC)

からん(1) (アフタヌーンKC)


当時、これが打ち切られたことに対して漫画感想系のブロガーから不満が上がることも多かった。
京都の学校を舞台に描かれた、女子柔道漫画


と言っても、メインは柔道描写よりは人間関係部分。
一癖も二癖もある面々を、高瀬がどうやりこなしていくかという作品だった。
主将・大石の豪快さが私は好きでした。小難しいことは抜きに、真っ向から叩き潰そうとする姿勢が。


最終話で、1年の面々が互いを信頼するようになるのが良かった。
描いていないことがいっぱいあったので、もっと連載して欲しかった……

ショートプログラム


あだち充は、短篇集が凄い。いや正確には、短篇集も凄いなんだけど。


短編というページ数の少ない中で、読者にクローズドの世界を分かりやすく伝える技術。
登場人物の心情の機微を、字数を多くすることなく、それでいて丁寧に作りこんでいきます。


あだち充の何が凄いかって、至って自然に、作り出された世界に読者が埋没していくんですよ。
キャラの視線や表情、セリフのないコマによる間で、作中の空気を自然に伝えてくる。伝わってるというか、その世界に入りこんでいるという方が正しいかもしれない。


最近出た、SHORT GAMEも素晴らしい短篇集でした。
何というか、絶妙に良いところで終わるんですよ。でもその先は、描かなくても分かるというのが素敵。


終わりに

結局少女漫画は少ないままでした。開拓の余地あり。


ランキング形式で、オススメの漫画ベスト100を紹介する - はてなで語る


上記記事で結構ブコメで描いてもらってますが、いくつかは読んだ上でランキングに載っていません。
ぼくの地球を守っては、今回も描こうか迷ったけど難しい。良い作品のは間違いないんですが、こう……好きだけど好きになりきれない部分がある。私にとっては、ちょっともにょる部分です。


あとはチャンピオン系が弱い。いや読んでいるけど、滅茶苦茶ハマるほどではないというか。ハンザスカイもそうですが、なぜだ……

ここまで書いて、水惑星年代記を思いっ切り書き忘れたことをブコメで思い出した。
もう嫌だ……ええい、紹介するぞ!

水惑星年代記


高校生の時、表紙の美しさに見惚れて買った。
宇宙や自然、テクノロジー。描かれるテーマはいくつかありましたが、やはり人間はどこまでいっても人間なのかなと思いました。


人としての在り方。生き方だったり、思いやりだったり。
どんなに文明が発展しても、変わらないことがある……というのが非常に好きです。
大石まさる先生のカラー絵は、いつ見たって綺麗で、吸い込まれてしまいそうだ……





ということで、ようやく終わり。10作品じゃなくなってしまったけど(笑)
「聖戦記エルナサーガ「フリージア」あたりが未読なので読んでみたい。
ブコメで書かれている作者も、知らない方が何人かいたのでチェックしないとなあ。


ランキング系の記事は反響も多い反面、批判的なことも多く書かれます。
誰もが納得するランキングは私には作れないけど、せめて紹介した作品に対する私の気持ちや、作品の面白さが少しでも伝わればいいなと思います。

※追記
フリージア読んだことないとか、思いっ切り嘘ついてた。実家で兄が集めてて、去年読んでた……

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