からかい上手の高木さん最新刊は、期待を裏切らない素晴らしい内容でした。
高木さんのからかいはいつだって、魔法のように読者を否応なくニヤニヤさせてきます。
悔しいくらい、頬が緩んでしまう。
からかい上手の高木さん単行本最新刊である7巻も、読者を幸せにするからかいが詰まっていました。
勝てない、我々は高木さんに勝てないのだ!!
本日「からかい上手の高木さん」⑧、スピンオフの「からかい上手の(元)高木さん」2巻(稲葉光史さん)@Y6W9v、「恋に恋するユカリちゃん」1巻(寿々ゆうまさん)@39140UMA
— 山本崇一朗・高木さん8発売中 (@udon0531) 2018年2月9日
3冊同時に発売です。
高木さん8巻はフィギュア付きのもあります。どうぞよろしくおねがいします pic.twitter.com/enlJZxzE3D
このたび「からかい上手の高木さん」「からかい上手の(元)高木さん」「恋に恋するユカリちゃん」という、高木さん関連漫画が3冊同時に発売されることを記念し、高木さん祭として3日間連続高木さん記事を更新します!
第1弾は、当然「からかい上手の高木さん」8巻の感想です。
第2弾の高木さんスピンオフ「恋に恋するユカリちゃん」感想を公開しました。
からかい上手の高木さんスピンオフ!賑やかで楽しい「恋に恋するユカリちゃん」が良いのだ! - いつかたどり着く
第3弾の高木さんスピンオフ「からかい上手の(元)高木さん」感想を公開しました。
大好きな人だから、ずっとからかっていたい。「からかい上手の(元)高木さん」にニヤニヤした! - いつかたどり着く
高木さんの巧みな展開力
高木さんのからかいの破壊力が凄まじいのは確かですが、いきなり凄いのがドカンと来るわけではありません。
本命のからかいまでに、いくつかの前フリというべき小からかいを挟み、西片の動揺を誘うこともしばしば。
バレンタインの話では、下駄箱に入ったチョコを見つけた西片を、端的な言葉で動揺させてしまう。
絶対に聞こえているのに、もう1回言わせる高木さんが流石すぎる
駄目押しの一言で、西片にバレンタインと言わせた時点でもう完全に高木さんの勝ちなのだ。
西片が動揺しただけでなく、これで完全にバレンタインへの意識付けをしてしまった。
拍手で讃えたくなるほど、見事な展開力。
この状態でチョコを渡し、西片がチョコを2つ持っている状態に。
戸惑う西片に対してあっさりと、しかしエゲツない破壊力の本命のからかいを見せつける。
これでニヤニヤしない方が難しい……
高木さんの巧みな展開力は、攻める時ばかりではありません。
西片だって、時には攻勢をしかけることもあります。
当然、その状態は基本的に西片が有利なはず。
でも高木さんは、単純な守勢に回るようなことはせず、いつの間にか自分に有利な条件を引き出してしまう。
西片が想像通りに動いた時の、高木さんの顔と言ったらもうね……
少し含みのある笑顔に、思わずこちらもニヤッとしてしまう。
高木さんの何がいいかって、「楽しい」っていう感情が読者に真っすぐ伝わってくる部分だと思っています。
西片をからかうことや一緒に入れることの楽しさ、嬉しさ。
それがダイレクトに伝わってくるって、相当凄いことだと思う。
高木さんにこんな顔をさせてしまったら、もう西片の敗北は固い。
西片が高木さんに勝てないのは、自分が勝てる状況に物事を展開させていく高木さんの能力が高すぎるということもあると思います。
でもきっと、この展開力は誰に対してでも発動できるものじゃない。
よく知っている西片だから、いつも見ている西片だから、どう展開すれば楽しくなるか高木さんには分かってしまうのだ。
高木さんのからかいの原動力は、「西片」だからなのである。
ああ、西片が羨ましい……
勘違いされちゃっていいよ
7巻最大の破壊力を秘めた話は、何と言っても体育倉庫の話でしょう。
西片が高木さんに何とか勝とうと、わざと体育倉庫に閉じ込められたふりをして。
動揺を誘いたいのはわかりますが、客観的に見てもかなり怪しい演技。
高木さんに通じるわけが無いのに、なぜか高木さんはその設定に乗ってしまいます。
ああ、この設定を利用して逆にしかけてくることが容易に想像がつく。
西片が一番いい反応をするのは、高木さんを「異性」として認識してしまった時。
それを踏まえて、今の二人の状況から、高木さんは西片にもっとも効くからかいを選択する。
このままでは勘違いされてしまうと。
小悪魔的にかわいいよもう!!
全男子が高木さんの前に敗北した瞬間です。
「体育倉庫」「二人」というワードが、組み合わさった時の破壊力よ。
色々な妄想が頭を駆け巡り、CPUやメモリが高騰し、脳内システムはハングアップしてしまうのだ……
この絶妙な表情もたまらない。
まさに蠱惑的という表現がふさわしい。
高木さんに、西片も読者も惑わされてしまった。
この場面で、勘違いされちゃうよと高木さんは言っていますが、恐らくは勘違いされちゃってもいいのでしょう。
そもそも二人で登下校をしている時点で、勘違いしている人も多いでしょう。
高木さんとしては、二人の時間を邪魔されるのは嫌かもしれませんが、「そういう関係」に見られることは気にしない気がします。
むしろ、嬉しいと思っているのではないでしょうか。
付き合っているんじゃないか、そんな風に見られているといいな、みたいに。
全話を通して、高木さんはきっとメッセージを発信している。
勘違いされちゃっていいよ
……と。
この考えは、アニメ「からかい上手の高木さん」のOPの影響も大いにあるとは思います。
でも勘違いされてもいいと思っていることは、間違いないでしょう。
そんなことを我々に思わせてくる高木さんが、大好きです。
※気まぐれロマンティックがめちゃくちゃ高木さんとマッチしているから、ぜひ聞いて欲しい……
まとめ
からかい上手の高木さんを読み終わった後の、圧倒的な幸福感。
それを7巻でも体感することができました。
もはや中毒的と言ってもいいかもしれません。体が高木さんのからかいに悶絶したがっている!
ちなみに記事内でバレンタインの話に触れていますが、巻末のおまけ漫画としてもう1つバレンタイン漫画が収録されています。
なんというかもう、右ストレートでぶっ飛ばすって宣告されてるのに避けられず右ストレートでぶっ飛ばされます。
これが間違いじゃないから困ってしまうのだ……
※1~7巻の単行本感想
1巻
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2巻
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3巻
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4巻
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5巻
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6巻
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7巻
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