事案です。初恋ゾンビで事案が発生中です。
クリスマスに好きな人の誕生日が重なったら、そりゃもう浮かれるのは必然ではありますが、だからと言って少年誌で一線を超えてはいけません。
なぜこんなことを書いているかと言うと、表紙が明らかに一線を超えそうな雰囲気だったからです。
どうしたサンデー!マガジンと間違ってないか!?ドメカノじゃないんだぞ(名前を出すな名前を)
という感じで今回は、2018年16号の初恋ゾンビ感想です。
※前回感想
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この表紙が……もう
全てはこの表紙から始まりました。何も言わず見てもらいたい。
完全にエロマンガの煽り文である
ちょっとえっちな雰囲気が出ちゃっているじゃないですか。全国のイブスキーさんから悲鳴が上がっちゃいますよ(笑)
あだち充風に、「暗がりで……ムフ♡」だったら清涼感が出るはずなので、イブスキーさんのためにぜひ単行本で修正しておいて下さい
※単行本にはそもそも煽り文は収録されません
まったく、サンデーを読んでいたはずなのに、「快楽天」でも開いてしまったかと思ってしまいました。
……はい、何も見ずに名前を挙げられる成年漫画誌が「快楽天」くらいしか無かったんです、カラーが違うよとか言わないで許して!
たわごとはさておき、なかなかにぶっ飛んだ表紙で思わず笑ってしまいました。
タロウの目線が指宿くんのお尻にいってしまうのも、当然と言えるかもしれません。
ピッチリな感じが良いのだ(ぉ
さて冷静に状況を整理すると、タロウはナストが江火野さんに告白するのを邪魔するために自分の部屋に来ました。
静かに時を伺い、良いタイミングで江火野さんに電話するというのがタロウの作戦。
一方指宿くんはそんなことを知るわけもなく。単にお着替えをしていただけなので、この状況でタロウが部屋に入ってきたら、当然驚きの声をあげるはずです。
騒がれたくないタロウが取る行動は……もう予想がつきますよね。
あれ初恋ゾンビの薄い本読んでる!?
少し混乱してしまいました。
この部分だけ切り取ったら、成年漫画と誤解されていてもおかしくはありません。
というか、そんな展開になる可能性だって普通にあるシチュエーションですからね。
純真な初恋ゾンビ読者ならば、失神する人が出そうなくらいなかなかに過激なシーンです。
ちなみにこの後の指宿くんの赤面顔が一番ヤバイ。
待っているだけのお姫様では……
成年漫画みたいな展開をしながらタロウとキャッキャウフフしているタロウですが、事態はなかなかに緊迫していて。
ナストが江火野さんに告白することを、タロウが邪魔しようとしていることに、江火野さんのためだけじゃない何かを感じていたり。
イヴもそうですが、その辺はやはり女の勘とでも言うべき何かが働いているのかもしれません。
クリスマス会では一姫に尻込みする指宿くんと対象的に、江火野さんはタロウと接近していることもあって、危機感が働いているのかもしれませんが。
指宿くんはタロウが思い出すのを待っているため、基本的に自分からアクションすることはありません。
それはタロウと指宿くんをくっつけたい朱々子も同じ考えです。二人を接近させて、タロウからアプローチしてもらおうと。
タロウがずっと変わらないままだったら、それでも良かったのかもしれません。
しかしタロウは、かつての姿に戻っていく。その変化が、江火野さんとの関係も変えていく。
分かって欲しい。思い出して欲しい。それは美しい想いかもしれません。ただ、「して欲しい」という待ちの姿勢は、見方を変えれば甘えなのだ。
変わることも変わらないことも、等しく難しい。
簡単なことは、ただ流されていくことだ。
自体が良くなることを信じて待つというのは、状況に流されているだけに過ぎない。
もちろん、指宿くんがただ流されているだけとは誰も思っていない。一生懸命、あがこうとしている。
ただ、一番大事なところをタロウに委ねてしまっているのは事実だ。
委ねるのは構わない。そうするならば、思い出してもらうためのアクションをする必要があるんじゃないかと思う。
自分で書いていて、これ以上指宿くんに辛いことを強いる自分が極悪な人間に思えてくる(笑)
でも指宿くんに、泣いて欲しくない。待っていて悲しい想いをするということだけは、絶対にして欲しくないのだ……
指宿くんの心臓の痛む音が聞こえる
一姫がひどいと思う人もいるかもしれませんが、指宿くん(と朱々子)にはこれくらいの荒療治が必要なのかもしれません。
危機感を持ちつつも、江火野さん以上の具体的な行動を取れていないという状況もあります。
イヴを思って、という部分もあるでしょう。それでも指宿くん自身が幸せになりたいのならば、何かしなきゃいけない。
私はエビナーですが、指宿くんの悲しい顔も見たくないんですよ。
どれだけ苦しんでも、タロウへの恋心を捨てなかった指宿くんの気持ちが報われて欲しい、そう思ってしまいます。
だからこそ、後悔しないように一歩踏み出して欲しい。
どうなるか分からなくても、素直な気持ちでタロウに接してみて欲しい。そんなことを願ってしまいました。
まとめ
指宿くん祭りな回でした。エロマンガみたいな展開を繰り広げながら、ストーリー自体は至って真面目です。
イブスキーな方々の心肺が停止していないか心配です(ギャグじゃないよ)
今週の江火野さんはナストの部屋で色々やってましたが、先週のタロウの行動の真意をちょっと悶々と考えていたシーンが可愛い。
はー、可愛い。生まれてきてくれてありがとう(そして峰浪先生生んでくれてありがとう)
初恋ゾンビがあれば、1週間頑張れます。今日も1日頑張るゾイ(言いたかった)