いつかたどり着く

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「初恋ゾンビ」心を痛めたヒロインに、ただ1つ言いたいこと

今週の初恋ゾンビで、泣きそうになったりあるいは泣いてしまった読者が続出です。


紙面を超えて迫ってくるような表現を、作品を褒める際に使うこともありますが、初恋ゾンビ最新話にこの表現を送りたい。
悲しさ、苦しさ、辛さがまるで自分のことかのように迫ってくる。
あまりに心がざわついてしまい、読んだら寝ようと思っていたのにそこから2時間ずっと初恋ゾンビのことを考えてしまった(笑)


クリスマスを前にした、ヒロインたちの前夜祭。
仮面を被り続けた少女でさえ、隠すことのできない感情があるのだ……


タロウの誕生日会に出席する人たち


現時点でのタロウの誕生日会出席者は、タロウと家族を除けば江火野さんのみ。
一人暮らしをしている姉も参加し、弟と一緒に素晴らしい誕生日会になるように計画中。
江火野さんのおっぱいを強調した、セクシーサンタコスという目論見もあるようです。


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弟の初恋ゾンビです。念のため


ぽよんじゃねーよありがとうございます!


タロウ弟の初恋ゾンビのレベルが思ったより高くて、思わず感謝の言葉が飛び出てしまいました。
セクシーサンタという姉の発言から、しっかりとそれを来た江火野さんを妄想できる弟・成人。
これは将来有望ですね……


初恋ゾンビであるにもかかわらず、タロウはサンタコス江火野ゾンビに少しときめいてしまったのも印象的。
読者が思っている以上に、タロウが江火野さんに惹かれていることが分かります。
成人の初恋ゾンビのクオリティが、タロウたちの想像より高くて驚いたせいというのもあるかもしれませんが。
イヴも思わず赤面しちゃうレベルだからね。


一方話題の中心となっている江火野さんは、誰かのプレゼントを探していると思われる指宿くんを見つけてしまいます。


www.itutado.com


江火野さんは指宿くんの表情から、それが自分のプレゼントではなく誰かのためのプレゼントだと直感的に思いました。
なぜそう思ったか。
それはズバリ、先週の記事で書いた通り。タロウを好きになった江火野さんだからこそ、分かってしまうことで。


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好きだから分かってしまうこと


前の江火野さんだったら、指宿くんの気持ちに気づかなかったことでしょう。
あるいは、気づくことはできても「なんで分かったか」が、自分でも分からなかったかもしれません。
でも今の江火野さんは、分かってしまう。
揺らがない確かな気持ちが、胸の中にあるから。


江火野さんは、恋をしている。
だからこそ指宿くんが、「誰か」にプレゼントを送ろうとしていることにも気がついていて。
指宿くんがついた嘘が、自分を傷つける時が来る。

心が痛む音が聞こえる


江火野さんに指宿くんが声をかけてしまったことで、妙に重苦しい雰囲気になる帰り道。
それぞれが「なぜあの場所に」という疑問を抱えて、どこまで聞こうか・言おうか迷っている。


江火野さんの凄いところは、自分の弱さを素直に認められる部分です。
自分が何のためにメンズフロアにいたか、指宿くんがなぜ同じ階にいたのか、聞くのも答えるのも怖い。
素直にそれを認めて正直になろうと思える強さは、作中の他のキャラには無い強さです。


タロウの誕生日について訪ねる江火野さんに対し、指宿くんは知らなかった態度を取ります。
指宿くんは、なぜここで嘘をついたのでしょうか。


いつものAutoな感じで、冷静さを装うとしたのか。
直接聞いたわけではないので、単にとぼけたのか。
あるいは、「江火野さんに」タロウを意識していると知られたくなかったのか。


真相は指宿くんしか知りません。
嘘をついて生きてきた指宿くんは、もしかしたら自分がどんな意図でその嘘をつくのか、もう自分でも分からなくなってきているのかもしれない。


答えを聞いて、江火野さんは安心してしまった。
指宿くんがタロウの誕生日会に呼ばれていないことも、知ってしまった。
この次のシーンは、なぜ江火野さんがあえてそう言ったかの心理が私には分からない。


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言っても大丈夫。江火野さんはそう思ったんだね……


恐らくは、指宿くんはタロウのことをなんとも思っていないと判断したのでしょう。
……違う。


なんとも思っていないと江火野さんが思いたかったんだ。


なんで言ってしまったんだ。
そう思う気持ちもあります。言わなくても切り抜けることは多分できたでしょう。
しかし江火野さんは、「あえて」言ったと感じました。


楽になりたかった、というのが本当のところかもしれません。
これはもしかしたら、江火野さんの弱さかもしれない。
秘めておく強さも、時には指宿くんのように必要でしょう。


この件で、江火野さんを攻めるのはお門違いです。
会話の流れとしては不自然ではないし、そもそも指宿くんが嘘をつかなければ、違った展開になっていたでしょう。


ただ指宿くんは、知ってしまった。
江火野さんは誕生日会に誘われて、自分は誘われなかったという事実を自覚してしまった。


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心の痛む音が聞こえた


私のほうが泣くから止めてくれ……


Tune the Rainbow(坂本真綾:菅野よう子)を聞きながら、頭の中で指宿くんの涙を5回は拭っていました。
※いい曲です。よかったら聞いて


泣かないで指宿くんと、祈らずにはいられない。
今はただ、指宿くんの悲しみを共有するだけの友達として初恋ゾンビの世界に存在したい。


先程、指宿くんが嘘をついた結果だと言いました。
でも指宿くんが嘘をつくことを、攻められる人なんて誰もいない。
誰にも言えない苦しさ・辛さをずっと一人で抱えてきて、今もなお誰かを傷つけないように嘘をついて。
嘘をつかざるを得ない人生をおくってきた指宿くんがつく嘘を、誰が責められるというのだろうか。


今週、何人のイブスキーさんが泣いたでしょうか。絶叫したでしょうか。
私はエビナーです。江火野さんが好きです。
それでも今週の指宿くんを見て、心を揺らさないなんてことはできない。


このシーンを読んだ直後、両手で顔面を覆って、思わず天を仰いで「止めてくれ」と声に出してしまった。
※マジです。そして泣いてた
指宿くんの抱え込んできた辛さを、1/10も分かってあげられなかったことが悔しくて仕方ない。
マチルダさんが死んだときのアムロの絶叫のような切なさを感じてしまった……


色々考えて、結局私から言えることは1つだけでした。
残酷なことでも、修羅の門のテディさんのように、伝えるべき言葉はこれしかない。
※修羅の門は格闘漫画です。


Stand & Fight


立って……そして戦いなさい


大丈夫、ちゃんとラブコメ漫画の話です。
外野がごちゃごちゃ言っても、結局は指宿くん自身(とタロウ)がなんとかするしかないんですよ。
タロウの対応に文句言っても、タロウはイヴを優先して考えると決めているわけだし、みんな今できることを考えてる。正解なんて誰にもわからない。


だから辛くても、苦しくても、悲しくても。
立ち上がって、自分で前を向く力が指宿くん自身に必要なんです。


事実、指宿くんは不格好でも立ち上がった。
会えるかどうか分からないけどタロウの家に向かって、文句を言うくらいの強さを指宿くんは持っているのだ。


Stand & Fight。
読者が先にタオルを投げ込むことなんて、しないよ!
そのタオルは私の涙を拭くのに使うから(ぉ

終わりに


後半は完全に指宿くんに捧ぐ文章です。
ガチっぽい感想は止めろって言われてるじゃないですかやだー!
多分なかなかにシュールな文章になっているかもしれませんが、ボロボロでも指宿くんが諦めない限り、応援していきたいなと思いました。


自分で毎週感想書いてて今更ですが、初恋ゾンビに首ったけって感じなんでしょうか。
巻数を重ねるごとにおもしろくなっていて、ここまで着いてきてよかったと心から思っています。
サンデーうぇぶりでの連載もスタートしているので、みんなもこの初恋ゾンビという波に乗ってくれ……!


www.sunday-webry.com

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