いつかたどり着く

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恋する幼なじみの可愛さここに極まれり!「初恋ゾンビ」が最高なのだ!!

この恋心、もう隠せない。


初恋ゾンビ最新刊である12巻の帯に書かれた言葉ですが、非常に的確だと思いました。
そう、もうヒロインたちの恋心は隠せない。


隠し続けてきたのは指宿くんですが、江火野さんも自分の気持を自覚して、どんどん恋心が表に出始めていて。
もう非常にニヤニヤしてしまうわけなんですよ。
その一方で、とんでもない切なさを喰らわせてくるのが初恋ゾンビという漫画で。


1秒たりとも目を離したくない。
初恋ゾンビはもう、そんな漫画になってしまった。

赤面・赤面・赤面!

江火野さんが大好きなエビナーにとって、12巻は表紙こそ指宿くんですが、かつてないほどエビナーを震わせにくる内容になっていると言っても過言ではないでしょう。
特筆すべきは、江火野さんの赤面の多さ。
恋心を自覚してからの江火野さんは、まさに乙女。


自分の気持ちにまだ戸惑うことはあっても、その気持ちを拒絶することはありません。
好きな人がいるという幸せを、存分に堪能しています。


11巻の続きで、タロウのイヴという発言を聞いてしまった江火野さん。
クリスマスイヴの話だとなかなかキツいごまかしをタロウにされますが、イヴが誕生日であるタロウの誕生日会に呼ぶという発言で、多少の違和感を覚えつつも納得してしまいます。
指宿くんほどではないけど、江火野さんもなかなかのチョロインだな……


その後、タロウが自分だけを誘った可能性に気づいた時の江火野さんがまた、どえりゃー可愛くて。


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これは恋してますね


赤面頂きましたー!!


自分だけを誘っていてくれているといいな、という独占欲的な乙女心をチラついています。
ああ、なんて江火野さんは恋する乙女になったんだ……!


もう可愛くて可愛くて震える。
「好き」って言わなくても、江火野さんのタロウへの気持ちが伝わってくる。
表情から、言葉の端々から溢れ出てきて……読んでいるこちらの頬が大変なことになってしまう。


江火野さんは恋をして、自分の知らない一面に出会っていきます。


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下がった眉毛と赤面。最高


好きな人を想って、プレゼントを考えることが楽しい。
きっと昔の江火野さんだったら、想像もできなかったことでしょう。
話を聞いても、自分には関係のない話とさえ思ったかもしれません。


そんな体験を、今まさに江火野さんはしていて。
自分がこんな気持ちになってしまうのか、と少し驚いて。
でもその嬉しさを、江火野さんは噛み締めている。
誰かを好きになる幸せを、江火野さんは日々実感しているのだ……


しかしこの漫画の恐ろしいところは、これまでの赤面を上回る最高の赤面が控えているところです。
これまでの赤面は、江火野さんの内から発せられたもの、あくまで内部的な要因のみで発生した赤面。
ヒロインの最高の赤面を引き出すのは、いつだって主人公の仕事なのだ。


誕生日会の出席者は、タロウ・ナスト・一姫、タロウ母という久留米家の面々。
指宿くんサイドは、指宿くんと朱々子。
江火野さんは、妹と弟を連れてきています。


……そう、タロウは江火野さんを「江火野」と読んでいますが、この誕生日会には江火野が他にもいるわけで。
その呼び方だと区別はできない。だからこうなる。


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ヒロインの最高の顔を引き出す。それが主人公


このシーンの何がいいかって、「ドキッ」とかじゃなくて「トキュン」なんですよ。
好きな人に名前で読んでもらえる喜び。
江火野さんはタロウに名前を呼ばれて、ときめいてしまっているわけです。


こんなの見せられてる読者の方がキュンキュンのキュンだよ!!


甘酸っぱすぎて思わず意識を失いかけました。
というか、キュンキュンしすぎて意識を失うのも悪くないとさえ思ってしまいました。
そのうち初恋ゾンビを読むときは、気付け薬を用意しなければいけなくなるのではなかろうか……


こんなに可愛い江火野さんが、約500円で堪能できるなんていいんでしょうか。
赤面するヒロインは国宝級と常々言っていますが、江火野さんの赤面は国宝級じゃなくて国宝でしょう。
もう私の中では人間国宝です。


幼なじみは重要無形文化財でしょ


12巻の江火野さんが可愛くて、震える。
応援するためにも課金したい気持ちでいっぱいなので、紙3冊と電子1冊を買いました。セルフガチャ回したっていいよね?
早く公式が10連ガチャを実装して欲しい(駄目な思考)
※多分江火野さんのSSRが出るまでガチャを回すので止めてください

抑えきれない気持ち

12巻で私を嬉しい気持ちにさせたのが江火野さんならば、悲しい気持ちにさせたのは指宿くんです。
それも、尋常じゃないくらい悲しかった。


指宿くんは男装女子です。これまでは、それで通ってきました。
しかしタロウと出会ってから、彼女もまた確実に「女性」として成長しています。
タロウへの気持ちが強くなるほど、指宿くんの秘密が剥がれていく。


絵を描くために人をよく見るのか、席田くんに女性ということだけではなくタロウへの好意も見抜かれていた指宿くん。
ただ、それもいずれは席田くんだけでなく、他の人にも分かってしまうことが示唆されています。


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性別も、気持ちも、隠すのに限界がきている


恋は乙女を輝かせる。指宿くんも例外ではないということでしょう。
タロウのせいで初恋ゾンビが見えるようになり、男装している指宿くん。
けれどタロウへの恋心が、彼女を「女性」として成長させているというのが、また色々と複雑です。
指宿くんを縛っているのは、初恋ゾンビ以上にタロウなんだな……ということを改めて感じてしまう。


指宿くんは、自分を縛る原因ではあるものの、一途にタロウを想い続けていました。
その気持ちは、昔より強くなっていると言ってもいいでしょう。
そんな指宿くんは、江火野さんとは別ルートでタロウの誕生日会の開催を知ります。


そこに呼ばれるかどうかで悶々としている指宿くんが可愛かった。
……可愛かったのだけれど。


指宿くんが呼ばれなくてもタロウへのプレゼントあげたいと思い寄ったお店で、江火野さんと会ってしまう。
誕生日会に呼ばれていた、江火野さんに会ってしまうのだ。


江火野さんが言わなければいい。私は心の中でそう思っていました。
ただ、言っても大丈夫だと江火野さんは考えてしまったのでしょう。
弱さが出てしまった。指宿くんはタロウのことをなんとも思っていない、そんな風に思い込みたくて。


この辺は色々思うところがあって、江火野さんは隠すのが苦しくて、楽になりたくて言ってしまったようにも見えるんですよね。
素直な部分が江火野さんの長所ですが、時には秘める強さも必要だよなあと。この部分はもしかしたら弱さかもしれません。


とにかく、指宿くんは知ってしまいました。
江火野さんは誕生日会に呼ばれ、自分が呼ばれなかったという事実を。
もちろんこれもタロウの配慮があったわけですが、指宿くんは当然そんなことは知りません。
そして悲しみが訪れる。


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心の痛む音が聞こえた


今すぐ全てを投げ出して指宿くんの元に行きたいとさえ思った


悲しさ・苦しさ・辛さ。
指宿くんの心の痛みが、フィルター無しにダイレクトに伝わってくる。
痛い、心が痛い。


Tune the Rainbow(坂本真綾:菅野よう子)を聞きながら、頭の中で指宿くんの涙を何度も拭うんですが、想像の中でさえ指宿くんの涙が止まることはありませんでした。
泣かないで欲しい、とこれほど強く願ったことは近年無いでしょう。
エビナーの私が、指宿くんの悲しみを共有するだけの友達として初恋ゾンビの世界に存在したいと思ってしまうほどに。


峰浪りょう先生の渾身の描写であることは間違いありません。
伝わってくる圧倒的な悲しみ。
読者は抗うことを許されず、その波に飲まれるばかりでした。


江火野さんの言葉を引き出したのは、指宿くんがついた嘘です。
タロウの誕生日について訪ねる江火野さんに対し、指宿くんは知らなかった体を取ってしまいます。
なのでこれはある意味、指宿くんが嘘をついた結果という風に見ることもできて。


でもこれを、自業自得だと指宿くんを責めることはできません。
誰にも言えない苦しさ・辛さをずっと一人で抱えてきて、今もなお誰かを傷つけないように、指宿くんは嘘をついています。
嘘をつかざるを得ない人生をおくってきた指宿くんがつく嘘を、責めるなんて私にはできない。


このシーンを連載時に読んだ直後、両手で顔面を覆って、天を仰いで「止めてくれ」と声に出してことを覚えています。
単行本で読んだ時、何度も読んだシーンに関わらず、どうしようもなく悲しくて泣いてしまいました。
指宿くんは、幸せにならなきゃ駄目だよ……

終わりに


初恋ゾンビ12巻も最高でした。
頬を幸せにする喜びも、胸を締め付ける切なさも併せ持つとか、ちょっと強すぎるのではないでしょうか。
ラブコメは比較的ライトな恋愛が多い印象ですが、初恋ゾンビは濃くて深くて。
12巻まで読み続けてきた幸せを、今更ながら噛み締めてしまいます。


書きたいことはたくさんあるんですが、まとめきれないのでもうとにかく読んで欲しい。
恋することの喜びや苦しみが、痛いくらい伝わってくるから。


でもこれだけは言わせて欲しい。


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存在が破壊光線


ニットの江火野さんは最強。


シンプルに強い。勝てない。
むしろずっと負けていたい。最高(語彙力が死んだ)


そうそう、現在初恋ゾンビが1~3巻まで無料セールを実施しているようです。


もしまだ読んでない人がいたら、この機会にぜひ!
※参考
www.itutado.com

画像引用元
初恋ゾンビ/峰浪りょう/小学館

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