個人的に、「かぐや様は告らせたい」が、2016年で一番面白かったと思っている漫画だと思っています。
天才たちの頭脳を駆使した恋愛バトル。
それが、人知を超えたニヤニヤを生み出してしまうのだから、読者としてはもう幸せで仕方ない。
例え、天才たち?の恋愛頭脳戦という感じになってきたとしても。
もうね、天才感はだいぶ薄れている。
純情な少年少女の、遠回りしまくりでこじれてしまった恋愛模様を見ている感じです。
でも本人たちは至って真面目。
こんなにも両想いなのに、本人たちがそれを理解する気配がないから、ひょっとして世界で気づいているのは私だけなんじゃないかと思った。
その1日後に発売された単行本で、「ガチの両想いだから笑える」って書いてあった。
周知の事実だったのか……(当たり前だよ)
そんなかぐや様たちですが、本編でも実はイチャイチャしているということに気づいてしまう人物が現れました。
これも周知の事実ですが、藤原書記ではありません。
藤原書記はラブ探偵の名前を返上しよう。
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無自覚にイチャイチャする二人
この漫画で、一番恋愛マスターと言えるであろう、柏木さん。
かぐや様に恋愛相談をしていたのが、遠い昔のようです。
もう、かぐや様の方から相談されるレベルになっています。
そんな彼女が、「客観性」を持って生徒会室を訪れます。
変人……もとい天才たちばかり集まる生徒会では、意外とこの「客観性」が失われやすい。
柏木さんから見て、会長やかぐや様はどう見えるのでしょうか。
冒頭から、会長のコンプレックスの目についての話に。
乙女のように悩む会長を、励まそうとするかぐや様。
というか、かぐや様はそこが会長のチャームポイントだと思っているくらいなので、励ましにも熱が入ってしまいます。
まあっ!
この世を受けてから片手の指ほど人を褒めたことがない私でも、お可愛いのはかぐや様の方ですという賛辞が思わず飛び出るくらいの可愛さ。
恥ずかしくて横を向いちゃうかぐや様が、お可愛くて仕方ない。
ニヤニヤが隠せません。これだからヤンジャンは電車で読めないんですよ!
藤原書記や石神会計ではこのサインに気づけませんが、柏木さんはばっちり気づいています。
かぐや様は、会長が好きだということを、
そう、ようやく読者がとっくに知っていることに、気づいてくれる人物が登場したということなんです。
本当に、生徒会メンバーには普通の人間がいないんだな……
かぐや様は会長が好き。会長もきっとかぐや様が好き。
それが分かってしまえば、二人のやり取りも違って見えてくる。
犬と猫のどちらが好きかという、きのこたけのこ戦争並みの危険ワードが放り込まれて、それぞれ別れてしまう会長とかぐや様。
これは天才たちの頭脳バトルが始まり、どちらがいかに相手を論破するか……的な展開になるはず。
犬猫の話ですよね!?
完全に、会長・かぐや様それぞれの魅力を語っているようにしか見えない。
どんだけお前ら、相手のことが大好きなんだよ!
そんな気持ちを、柏木さんは読者と共有してくれました。
犬猫の話じゃないことに、彼女も心の中でツッコミを入れていました。
分かった。この漫画は、二人の恋愛に対するツッコミ役が今まで不在だったんだな。
だから毎回カオスな展開になるのか。
でも柏木さんも思ってもツッコミしない。だって本人たちがボケていることに気づかないのだから。
客観的に見ればもう、二人がイチャイチャしているようにしか見えません。
そうか、この漫画はいちゃラブコメディーだったんだな……
来週から、「かぐや様はイチャイチャしたい」が始まります。
……嘘だけど、多分イチャイチャしたいのは本当(笑)
会長は犬。かぐや様は猫。じゃあ藤原書記は?
今週号では、それぞれ会長は犬っぽくて、かぐや様は猫っぽいとされました。
では生徒会の残りのメンバーである、藤原書記はどうでしょうか。
作中では、かぐや様によって藤原書記の前世は牛ではないかと思われているので、牛が候補でしょう。
食べられたい女、藤原チカ。
かぐや様ではありませんが、私をはじめ読者もまた、藤原書記は牛っぽいなと思っていました。
あ、雰囲気がですよ、雰囲気が。
決して戦車級の破壊力を持つおっぱいで、そう言っているわけじゃない。
牛乳なんて全く思ってないから!
ちなみに、先週号でも「私を食べて下さい」って言ってましたね。
やっぱり藤原書記は牛だってはっきり分かんだね。
そして、藤原書記の前では、男は狼になってしまうのである。
これは食べられちゃう奴だ。
多分、頼り方次第で食べさせてくれそう(笑)
最近は会長の母と化しつつある、藤原書記もまた可愛くて大好き。
読了後の多幸感が半端ない。
ニヤニヤ無しでこの漫画は読めない(断言)
終わりに
石神会計を動物に例える必要性を感じないので、全く考える気はありません(ひどい)
しかし、先週に藤原書記が大活躍してしまったので、ヒロインは私だとばかりに、今週はかぐや様が可愛さを全開に出してきました。
結果、読者の頬が幸せなった。
末尾には、今週の勝敗がいつも記載されていますが、書かれていないだけでいつも読者は勝者です。
こんなに楽しい気持ちになることができているのだから。
その一方で、ある意味敗者かもしれません。
この作品に、抗いようもなくニヤニヤさせられてしまっているのだから。
試し読み
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