ジャンプの「背すじをピン!と」が大好きです。
少年らしくちょっとだけ背伸びしている主人公が好きだし、地味だけど真っ直ぐで真面目なヒロイン・わたりちゃんは素晴らしく可愛い。
そういうキャラの魅力はもちろん素晴らしい。
でも今週は、努力する理由が心から良いなあと思った。
努力の描き方
この漫画の展開は、とても丁寧に描かれている。
何せまだ、ダンスで競っていないからだ。
この漫画は競技ダンス漫画だ。
ジャンプのスポーツ漫画で、8話経過した時点で戦っていないのは珍しいと思う。
もちろん、初心者からスタートしているので、練習は当然必要だ。
しかしその入部から練習するまでの描写を、じっくり描いている印象だ。
上のエントリーでも描いているが、努力の描写は昔に比べて少し変わってきている。
延々と修行編をやるのではなく、限られた話数の中でいかに「努力」して成長したのかという、見せ方が重要になっている。
そんな流れの中で、すじピンは丁寧に努力を重ね練習する主人公とヒロインを描いている。
ゆったりと感じられるかもしれないが、私はできることが増えていく二人を見て、非常にワクワクしている。
積み重ねた練習は、大会でどう発揮されるのか。
読む度に、次はどうなるだろうと楽しみにしている自分に気づく。ジャンプでは特殊とも言ってもいいペースでも、間延びしている感覚は全くないのが凄い。
適切なステップで成長していく様を描いている証拠だと思う。
努力する理由
努力する理由は様々だ。自分のためかもしれないし、誰かのためかもしれない。
それがすじピンの場合は、お互いのためだった。
もちろん、上手くなりたいからという理由もある。もしかしたら、わたりちゃんの場合はそっちが強いかもしれない。
でもつっちーの場合は、間違いなく両方だ。
自分も上手くなりたいのはもちろんだけど、パートナーのわたりちゃんが頑張っているのに、自分が頑張らないわけにはいかないという気持ちが生まれているのだ。
展開も非常に熱い。
自分もわたりちゃんに負けないくらい頑張ろうと思い、人気のない公園を探して練習しようとすると、すでにその公園でヒロインが練習している。
わたりちゃんより頑張ることがどれだけ大変か、つっちーは再確認させられます。
それでも一緒に練習することを躊躇わず、なおかつ明日からは倍頑張ろうと決意する姿は、思わず読む手に力が入った。
公園で練習しているヒロインと出会う展開も良いし、そのまま一緒に練習するというのがまた良い。
つっちーの申し出を、戸惑うことなくわたりちゃんが嬉しそうに受け入れる。
煽り文でも触れているが、二人がパートナーになりつつあることを、一読者として感じさせられた。
わたりちゃんの笑顔は、一緒に練習できる嬉しさが多分に含まれている。
一人より二人の方が捗るのはもちろんだろう。
しかし、パートナーと同じ気持ちを共有できているということが、笑顔の一番の理由だ。
自分だけ頑張るのではなく、二人で頑張ることができる。
そのことが、きっと嬉しいのだと思う。
オマケ
わたりちゃんの本当に嬉しそうな顔に、魅せられてしまった。可愛すぎるだろ……
こんなダンス漫画もあります。
ボールルームへようこそ(1) (月刊少年マガジンコミックス)
- 作者: 竹内友
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/12/07
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
鉄楽レトラ 1 (ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル)
- 作者: 佐原ミズ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/10/12
- メディア: コミック
- 購入: 5人 クリック: 98回
- この商品を含むブログ (13件) を見る