あまり感情を表情に出さない、クールで可愛い女の子がクラスにいるとします。
その女の子が、自分に学校では見せない表情を見せてくれたら、嬉しくありませんか?
そんなこじらせた男性が憧れるシチュエーションが、「東のくるめと隣のめぐる」で描かれています。
- 作者: 我孫子祐
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2015/02/10
- メディア: Kindle版
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隣の席の子が、隣人になったら
主人公の耕助は、キラキラした青春に憧れるものの、特に何かあるわけでもない高校生活を過ごしていました。
数少ない心動かされる要素は、隣の席の塚原めぐるに関すること。
学校でも評判の美少女ですが、クール過ぎて取り付く島もないことでも有名でした。
めぐる相手では、消しゴム拾った程度で何か始まることはないらしい
笑顔一切なしだと、ちょっと怖いですね。
耕助も、この結果は予想はしていたでしょう。
していたけれど、それでも渡す直前のニヤケ顔は、絶対何か期待している顔だった。
オトコって、ホントバカ。
気持ちは痛いほど分かる。もうこの瞬間、この主人公に幸あれって思った私がいた。
そんな彼女ですが、色々あって隣人になったら別の顔が見られるようになりました。
ぎゃ、ギャップ萌えの範疇に収めていいのかなこれは……
ムチューとか、これは本当にめぐるなのかと疑いたくなるレベル。
双子の妹とか言われた方が、よっぽど納得する。
そんな疑問を覚えた後に、アフロと呼ばれている謎の生物にようやく注目がいく。それくらい誰だよってなりました。
ちなみにこのアフロ生物、どうやら猫らしい。
忍者ハットリくんの獅子丸を思い出した。あれは犬だけど。
隣の席のめぐるは、クールで可愛い女の子でした。
隣人のめぐるは、ちょっと不思議で、表情豊かな可愛い女の子です。
はにかんだり、照れたり
耕助が引っ越した先は、東久留米市です。
綺麗な川があったり、畑があったり。東京の端の方にあるこの街は、自然豊かな場所でした。
その街にいるときのめぐるは、学校にいる時の表情とは大きく違います。
隣人になったからこそ見れる表情が、たくさんありました。
こういうイベントに、男って生き物は死ぬほど憧れてしまうんだ(白目)
ちょっとハニカミながら渡してくるめぐるが、たまらなく可愛い。
実はその前にもお菓子を渡そうとしていますが、その時は緊張しすぎて渡せませんでした。
学校では見せないそういった「普通の女の子」としての表情が、非常に魅力的。
渡そうとしているお菓子は芋ようかんなので、「普通の女の子」かはちょっと自信はありませんが……
この普通とはちょっと違う部分も、まためぐるの魅力の1つかなと。
めぐるの隣人となった耕助は、東久留米での様子を学校では秘密にするように、めぐるから頼まれています。
普段の姿を知って、秘密を共有して。
心の距離は、前に比べたらずっと縮まっているのでしょう。
学校では、より一層めぐるのことを考えるようになっていました。
露骨に見過ぎです。男性諸君も気をつけよう(自戒)
このシーン、見られていることを意識して照れてるめぐるが最高に可愛い。
恐らく、めぐるは他の男子が自分を見つめても、そのことで顔に変化が出るようなことはないでしょう。
耕助が見つめていたから、照れているんですよ。
これが隣人効果か……
いや隣に引っ越せば必ずこうなるわけじゃないけど。意図的にやれば下手すりゃストーカーだからね……
ちょっとずつ、二人が打ち解けていく感じが、読んでいて心地良い。
打ち解けていくから、気になってくる。知りたいことが出てくる。
そのタイミングも、非常に読者の心をくすぐってくるんですよね。
この距離感が、たまらない。耕助と一緒に、めぐるのことを知って、心を通わせていくような感覚です。
良いご近所コメディが登場しました。1巻の終わりも、非常に気になる作りとなっています。
もっとめぐるのことが知りたいし、もっとめぐるの表情が見たくなっている。2巻待てるかな……
東久留米市が舞台になっていて、その風景が少なからず描かれています。
あまり縁のない街でしたが、この作品でちょっと行きたくなっています。
武蔵野市・三鷹市に住んでいた頃なら、簡単に行けたんですが……(笑)
最後に一言。
水着は残念でした(単行本で確認して下さい)
- 作者: 我孫子祐
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/12/07
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