このまとめを読んで、私だったら何をあげるかを考えてみた。
というわけで、私が読んで考えさせられた漫画を紹介します。
ヴィンランド・サガ
- 作者: 幸村誠
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/10/23
- メディア: コミック
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この漫画は、ヴァイキングの生き方を描く漫画だと私は思っていました。
戦いに明け暮れる、そんな作品だと。
当初はそうだったんですが、憎しみに囚われたトルフィンが生きる意味を失った後に、憎しみを乗り越えて再び生きようとするなど非常に考えさせられます。
他にも王子が、「愛」とはなにかを辛い経験を経て自分なりの答えに出会うシーンもまた深い。
「愛」や「生きる」という人間の根本的な部分を非常に考えさせられる漫画です。
ギルドマ
アタゴオル 外伝 ギルドマ (MFコミックス フラッパーシリーズ)
- 作者: ますむら・ひろし
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
- 発売日: 2014/03/31
- メディア: Kindle版
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ますむらひろし作品は大好きですが、その中でもこれは特に印象に残っています。
敵方の作った規律に入ってしまえば自分などいなくても良い。
規律の外にでるのは怖いことだから。
敵の作った規律に囚われた人たちの思い。これは本当に痛いところをつかれます。
自分と世界というものを、非常に考えさせられます。ただ漫然と周囲と同調しているだけじゃないのかと。
一番好きで同時に切ないシーンは、主人公・ヒデヨシが可愛がっていたキャラが消えてしまった時。
その時の言葉が、今も私に強く問いかけてきます。
どんなにすさまじい憎しみがやってきても、それを本当に破壊するものは、微笑みの中にしかないんだ
まさに考えさせられる言葉でした。
リアル
- 作者: 井上雄彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2013/11/22
- メディア: コミック
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ご存知車いすバスケ漫画。いやバスケ以外のことも結構してるんですが。
知識としては何となく障がい持つ人のことを理解していても、その心内までは3割も理解していません。
自由に動ける体を得られなかった、あるいは失った彼らは何を思い、行動を選択するのか。
傷つけた側は、どうすれば償えるのか。分からない。
彼らがそうまでして戻りたい場所、行きたい場所というものを深く考えさせられます。
「リアル」
このタイトルに嘘はないでしょう。彼らの気持ち・情熱といったものが感じられる作品です。
イティハーサ
- 作者: 水樹和佳子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2000/05/01
- メディア: 文庫
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SF漫画として名高いこの作品を読む度、私はいつも心を動かされます。
人間には綺麗な気持ちだけじゃなく、何かを傷つけることに快楽を感じてしまう部分もある。
そんな「醜さ」もまた、人間としての姿だということをこの漫画は改めて伝えてきます。
それを超えて、他人を思いやる優しさ。労る気持ち。
意識から外れてしまいがちな、自然への敬いなどを、この漫画は私達に問いかけてきます。
終盤である神が安定して統治していた国を、主人公たちが壊す場面があります。
混沌への道。しかしそれは確かに、自分の決めた道でした。
なんて強い意思だろうと思います。己の目で見定め、歩むべき道を決める。
人としての強さを考えさせられます。この漫画は本当に素晴らしい。
3月のライオン
- 作者: 羽海野チカ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2008/02/22
- メディア: コミック
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何を今更というレベルの有名作品だけど、何度読んでもいじめの話は考えさせられる。
なぜ、こんなに良い娘が苦しまなければいけないのか。泣かなければいけないのか。
どうすれば良いのか。どうすれば良かったのか。
多かれ少なかれ、誰もが経験したであろうこの問題は、やはり思う部分が強い。
子供だけの問題じゃなくて、大人でもあることだから。
せめて大切な人が傷ついているときは、側にいてあげたいとこの漫画を読んで思いました。
いじめだけじゃなく、競技を引く間際の人の気持ちとか感情の深い部分に訴えかけてくるシーンが多いんですよ。
完結してないけど、もう掛け値なしに名作ってレベル。
だって愛してる
- 作者: むんこ
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2006/04/03
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考えさせられる漫画という観点で、この漫画を挙げている人をあまり知らないけど私はいつも考えさせられる。
主人公の売れない作家は、基本的にダメ人間です。
売れてないのに飲むわ撃つわ吸うわ。浪費しまくりです。
奥さんは可愛い活発な女性で、そんなダメ旦那を日々尻を叩きながら支えます。
傍から見ると、なぜこんな旦那に素敵な奥さんがいるんだろうと思わずにはいられない。
しかし、そこで漫画のタイトルが出てくるんですよ。
だって、愛してる
この言葉の前には、私達はもう二の句が継げない。それくらいの強い言葉。
何というか、人を好きになるのに色々理由はあるんだろうけど、最後にはこの言葉にたどり着くんじゃないかって何となく思ってしまう。
この言葉を前にすると、いつも私はそれまで作っていた理屈とかが吹き飛ばされてしまう。そのたびに、私はいつも言葉にしがたい気持ちをまとめようとついつい考えてしまう。だからここで紹介する。名作です。
機動戦士クロスボーンガンダム
- 作者: 長谷川裕一
- 出版社/メーカー: 角川書店
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最後はちょっと毛色の違う作品を紹介。
ガンダムですけど、この漫画は色々考えさせられるシーンが多い。
宇宙世紀だと主人公たちは割と宇宙を舞台にするんですけど、その中で主人公が地上の長い距離を歩くシーンがあります。
ニュータイプとかそういうのの前に、こういう人間として持っている当たり前の力を確認したり。
険しい戦いの中で、神に祈るシーンでは、決着は人間の手でつけるからどうか手を出さないでくれと祈ったり。
宇宙世紀のガンダムはとかくニュータイプに走りがちなイメージですが、「人間」という一つの種について非常に考えさせられる作品となっています。
俺は人間だ、人間で沢山だ
この言葉に、物語としてのテーマが集約されている気がします。ガンダムファン以外の方にも読んでもらいたい漫画です。
いかがでしたでしょうか。
本当はたいていの作品に色々考えさせられてしまうんですが、今回は特にという作品を選んでみました。
これも凄く考えさせられるよ!というものがありましたが、ぜひ教えて下さい。
寄生獣はもう、まとめでも色々書かれてるから今回は書かず。でも読むたびに泣いちゃうよ……
- 作者: 岩明均
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/08/08
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