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「初恋ゾンビ」江火野さんが可愛すぎて、幼なじみの呪いが解けそう

江火野さんみたいな幼なじみが欲しいだけの人生だった。


私の中で、相変わらず幼なじみが熱い。
あまスキの天野さん、初恋ゾンビの江火野さんが、サンデーでは一押しの幼なじみです。
そう思っていたら、まさかの「あおざくら」の幼なじみも久々に登場して、可愛かったり。
サンデーの幼なじみ、みんな可愛すぎぃ!


今週のサンデーで一番かわいい幼なじみは、江火野さんでした。
今年度の幼なじみにしたいヒロイン第1位(私の中の順位)の、あまスキの天野さんを抑えての快挙です。


一緒にいることに慣れすぎて、ドキドキしなくなってしまうのが、幼なじみの呪いならば。
今週の江火野さんは、その呪いを軽く吹き飛ばすほどの可愛さを見せてくれるのでした。

ただの幼なじみじゃなくて、可愛い幼なじみだということ


今回の夏祭り編は、江火野の意識が変わる……というよりは、タロウの意識の変化について描かれています。
江火野さんがタロウを少し異性と意識し始めたように、タロウもこの夏祭り編で、江火野さんが「ただの」幼なじみではないことを意識し始めていくのですよ。


そのためのシチュエーションは、万全です。

https://blog-imgs-95.fc2.com/z/e/l/zelkova777/hz6.jpg


夏祭り、二人きり


この漫画はラブコメです。でも、たとえラブコメじゃなくてでも。


このシチュエーションで、何かが起きないわけがない。


このシーンだと、まだタロウが江火野さんをほとんど意識していないことが分かります。
ちょっと動揺している江火野さんと違い、タロウは平然としています。
もちろんタロウから龍へのアシストとして、彼らを二人きりにしてあげようとしたのだから、江火野さんよりは展開に着いていけるというのもありますが。


江火野さんはもう、この時点で「二人」というのを意識していて可愛い。
甘酸っぱさに満ち溢れておるわ!!(興奮)


人混みが嫌いなタロウですが、イブの頼みもあって花火を見に移動します。
その後、タロウと指宿くんの共闘で幼なじみの呪いを解いたカップルが登場し、クラスメートに見られたくないとして隠れる江火野さん。
予想通りはぐれました。


大半の読者は思ったことでしょう。


このタイミングで、タロウと指宿くんが合流する、と。


違うんですよ。
今週は完全に、江火野さんの時間でした。


さらっと江火野さんを見つけてしまうタロウ。
人混みの中、あっさり見つけてしまうのは、やはり長い間一緒にいた経験なのでしょうか。
さりげなく握られた手が、花火の瞬間に離れる。この感じが、近いようで遠い、幼なじみなんだ。


花火の中、ふと江火野さんが話す昔話。
タロウに「男が女の浴衣を来てるみたいだ」って言われたこと。
その言葉をきっかけに、髪を伸ばし始めたこと。
タロウも言葉を紡ごうとして……


https://blog-imgs-95.fc2.com/z/e/l/zelkova777/hz11.jpg


一瞬呼吸を忘れるくらい、魅せられる。

完璧にタロウ視点なので、もうどれくらいタロウが魅せられたかが分かってしまうんですよ。
花火を見ている江火野さん以外、目に入らなくなっていて。


この次のページがまた良い。
上記コマでは隠れていてよく分かりませんが、江火野さんの帯の部分に、タロウがプレゼントしたエビのキーホルダーがつけられていて。
渡した時の、江火野さんの笑顔を思い出して。


タロウの言葉が止まっているのに気がついた江火野さんが反応するまで、江火野さんのことを見つめてしまった展開が最高でした。
花火の音に紛れた、「ドクン」というタロウの心臓の音。
江火野さんにドキドキした何よりの証拠を、読者は見逃しませんよ!


見とれていたことは隠しながら、多分初めて、タロウは江火野さんの格好を似合っていると褒めます。
予告しましょう。今がMK5だ(マジで恋する5秒前)


https://blog-imgs-95.fc2.com/z/e/l/zelkova777/www1.jpg


恋に落ちる音がした。


えー、その音は江火野さんがタロウに、というものではありません。
読者が江火野さんに恋した時の音です。


私ですか?とっくに恋に落ちてますよ(誕生日プレゼントの話の時)


何回も書いたし、これからも何度でも書きます。


赤面女子は最高だな!


タロウが江火野さんを、「魅力的な異性であること」にちょっと気づく感じが、本当にたまらない。
隣りにいるのは、ただの幼なじみじゃない。
魅力的な、素晴らしく可愛い幼なじみなのだ。

今はまだ、これが精一杯だけど

この話の見せ場は、当然上記の花火のシーンです。
でも個人的には、終盤のシーンこそ、青春の甘酸っぱさが詰まっていると言いたい。


江火野さんとタロウは幼なじみで。
指宿くんと一緒にいるときのタロウが、自分の知らない姿をしていたことに、ちょっとヤキモキしていた江火野さん。
タロウのことを知っていたい、という気持ちは前々からありました。


https://blog-imgs-95.fc2.com/z/e/l/zelkova777/hz9.jpg


そう考えれば、この言葉は、それほど不自然なものでもないでしょう。
自分の知らないところで彼女を作るな。
ずっと見てきた幼なじみとして、ある意味、当然とも言えるかもしれません。


でも、この言葉を紡ぐ前の江火野さんを見たら、この言葉にどれくらいの勇気が詰まっているかが分かってしまう。


https://blog-imgs-95.fc2.com/z/e/l/zelkova777/hz10.jpg


ただの「またね」じゃ終わらないように、タロウからもらったプレゼントを握りしめて。
まだ名前のない感情だけど、小さく、しかし確かな一歩を江火野さんは踏み出す。


どこに向かうか分からないけど、変わることを恐れない、勇気を持って踏み出した一歩。


この一連のやりとりに、ただただ悶えるしかありませんでした。


精一杯なんでもないふりをしながら、紡がれた言葉が胸に響いてくる。
タロウの反応を見て、満足そうに笑った江火野さんが可愛い。


ああもう、なんでこんなに江火野さんは可愛いんだよ!!


江火野さんにドキドキして、悶えっぱなしの回でした。
青春の甘酸っぱさに、あてられてしまった……

終わりに

江火野さんを好きになるしかない話でしたが、他にも気になるシーンが書かれていました。
イブが眠りそうになるシーンです。
あれは、間違いなくタロウが江火野さんに見惚れたからでしょう。


忘れられた初恋を抱えている人間の初恋ゾンビが眠っている姿が、初期の方で描かれていました。
イブに起きた現象は、それに近いものでしょう。
初恋を忘れた時、あるいは初恋が純粋に思い出に変わった時、初恋ゾンビは眠りにつく。


そういった事実が発覚した回でもありました。
江火野さんといるときも、いつもイブばかり見ているタロウが、今回はちゃんと江火野さんを見ていましたからね。
1つのターニングポイントと言える話だったと思います。
幼なじみの呪いも解ける可愛さ。


お世辞抜きに、初恋ゾンビが面白くて仕方ありません。
単行本買ってない人は、ぜひ買って読んでみて下さい。お近くの書店にGO!


先週の感想
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1巻感想
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2巻感想
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3巻感想
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