いつかたどり着く

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絶妙な距離感ともどかしさが、心の琴線に触れてくる。「四月馬鹿」を僕たちは好きになるしかない

pixivから凄い漫画が出ていました。

「四月馬鹿」という作品です。


端的に書くと、不良とそれを怖がらない少女の物語ですが……これがもう、ニヤニヤ必須の素晴らしい作品なんですよ。
赤面女子は大正義と常日頃から力説している私ですが、この漫画を読んで気付きました。


赤面男子もありだな!


私の価値観をちょっと変えてしまうくらい、この漫画は魅せてくれました。

側にいること、いられること

この漫画は、不良?の美男と、元気なヒロイン・花の物語です。
美男くんは不良なので、当然周りから怖がられています。
そんな中で、花だけが怖がらずに美男に話しかけていました。


花が不慮の事故で美男を怪我させてからは、彼の世話をしようと、常に彼の側にいるようになります。
美男も最初は煩わしいと思っていましたが、段々とその関係性が悪くないように感じるようになりました。


でも、そこは思春期の男の子。
「付き合っている」という噂が流れ、その噂に対して花が「何とも思っていない」と答えたのを聞いて。
突き放しちゃう気持ちは、ちょっと分かる。


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やめろ、その悲しそうな顔は俺に効く


何というか、ヒロインの悲しそうな顔を見ると、私も凄く悲しくなってしまうんですよ。
特に、拒絶された時の苦しさはキツイ。


でもこういうシーンをまっすぐ書くことで、その後の展開が、また映えてくる。


花が側にいなくなってから、美男の目が花を追っているのがよく分かります。
美男にとって、もう花の存在は日常の一部になっていたのでしょう。


怪我が治った日、花は美男の自宅を訪れていました。
治った手を見た時の花の表情が、凄く可愛くて。


美男も素直になるレベルの可愛さです。
素直になって、美男は言い過ぎたと謝ります。
そして、僕の心を鷲掴みにするシーンが来る。


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恋に落ちる音がした


もうこれで、明日から、花が話しかけてくれる日常が戻ってくることが伝わってくるんですよ。
「また」って言う言葉が、やっぱり良い。
花にとって、美男の側に「いること」は日常で、美男にとっては花が側に「いてくれること」が日常で。
美男と花が一緒にいる日常が、当たり前になっていたことがよく分かりました。


そりゃ美男も赤面しますよ。
私だって赤面したからな!


もうこの後は、基本的にずっとニヤニヤしながら読んでます。

ずっと見ていたい

この後の美男はもう、誰よりも乙女です。というかヒロインです。
花のちょっとした発言や行動にドキドキして、赤面しています。


初めて挨拶を返した時の赤面っぷりもね……思春期か!(思春期です)


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でも、挨拶を返してもらえたことが嬉しくて、何度も「おはよう」って声をかける花も可愛すぎて。


つまり二人共最高に可愛い


私も女子におはようって体当たりされたいだけの人生だった……
駅のホームで、知らない男性に体当たりされて、舌打ちされることはたまにあるけどね(泣)


ストレス社会に生きる人こそ、四月馬鹿を読んで欲しい(ぉ


ニヤニヤして、悶えれば、ストレスは間違いなく軽減されますよ。
だから皆、花と連絡先を交換した直後の美男を愛でよう。


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絶対これ、繰り返し画面見てため息をもらすやつだ。


ニヤニヤせずには読めないレベルで、美男くんは乙女です。
メール打つ時も30分くらいかけて送信しそう。
イマドキはLINEだっていうツッコミは無しで(笑)


仮にLINEでも、既読着くまでドキドキしてそうだし、既読ついて返信なかったらそれもドキドキしてそう。
つまり美男は可愛いってことだよ!

終わりに

好きって気づいてからも、不器用に花に接してしまう美男が可愛いし、それを全く気にしない花も可愛い。
花の色恋沙汰に無頓着な感じが、また美男をドキドキさせてしまうから面白い。


二人乗りしてて、花に後ろからギュッとされた時、美男がドキドキしすぎて死んじゃうのではないかと心配した(笑)
誕生日プレゼントも、ラッピングしてあったのをわざと破いて、プレゼント感を薄くしたり。
素直になれない感じが、もはや愛おしいレベルになっている。


この距離感と、もどかしさが、読者を幸せにしてくれるんですよ。
二人の日常を、ずっと見ていたい……


最高にニヤニヤさせてくれる漫画なので、みんな読もう!
特設サイトで試し読みできます!

webaction.jp

※追記

ブログやってて良かった……!!

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