いつかたどり着く

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いつかたどり着く

漫画とかの駄文書く。

「暁のヨナ」訪れる邂逅の時。感情が、爆発する

漫画 暁のヨナ 漫画-少女漫画

発売から1ヶ月ほど経ってしまいましたが、何回読んでも暁のヨナ16巻は読み応えがありすぎる!


暁のヨナ 16 (花とゆめCOMICS)

暁のヨナ 16 (花とゆめCOMICS)


表紙にハクが大きく描かれていますが、この巻は彼のためにあると行っても過言ではないでしょう。

爆発する感情


前巻で再び登場したスウォン。ヨナとは接触していましたが、ハクとは未だ接触していません。
そう、ハクは1巻を除けば、直接的にスウォンと接したことはありません。
戦いの最中、遠目からその姿を確認するくらいでした。


もうね、焦らしてくるんだよこの作品。
あえてハクを、スウォンから遠ざけている。接触しそうと思っても、タイミングが合わない。
ハクは戦の中で味方となっている水の部族から、「雷獣」がいるから心配ないと聞いているとの情報を得ます。
ファンの期待を煽ってくるなあもう!


ヨナを敵の首領の刃が襲おうとした刹那、ハクは颯爽とその場に現れヨナを守ります。
恐ろしいほどの、殺気を放って。


この殺気は、ヨナを殺そうとした相手に対するものなのかと当初は思っていました。
しかしどうやら、それ以上にその場にいる「宿敵」とも言える相手がいたからこその殺気なのでしょう。
その証拠に、吹き飛ばした首領には目もくれず、ただ1人を見つめていたから。


その後ハクは側近をなぎ倒しながらスウォンに近づいて行きますが、最終的には四龍に阻止されました。


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スウォンを目の前にして爆発する、ハクの想い。
ヨナの気持ちを、自分の気持ちを踏みにじったスウォンが許せなくて。
楽しかった過去を、夢見た未来をねじ曲げたことが許せなくて。


思いの丈を、吠える。押さえつけてきた感情が、溢れる。
ただ、ハクはスウォンをどうしたかったのかとも思います。
「あいつだけは」
その先を、ハクが言葉にすることはありませんでした。


ヨナの言葉で狂気が去ったということもあると思いますが、ハク自身が、どうしたかったかよく分からないのでしょう。
憎い、それは確かにあって。
しかしハクに殺せたか、と問われると私は答えに困ります。


殺せるのかも知れないけれど、「本当に殺したいのか」と言われると自信がない。
このシーンを何度も読み返して、考えてしまいます。


「彼はとても大切な友人だった」
ハクとスウォンが邂逅する話のタイトルです。誰目線のタイトルかこれもちょっと考えてしまうのですが、分かっていることは一つ。
「大切な友人だった」という過去形だと言うこと。切ない。


この巻で印象的だった部分がもう1つ、ヨナとハクの戦闘後のやりとりです。
傷ついたハクと、それを気遣うヨナ。


ハクに笑って欲しくて頑張っていましたが、この巻のハクは、笑顔とは程遠い表情をしていました。
二人で歩く中、ちょっとしたやりとりにふと見えたハクの笑顔。


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ああ、ここでヨナは泣くのか。
ヨナの張り詰めた糸を緩めたのは、見たかったハクの笑顔でした。


戦いが終わっても、ヨナの気は休まらなかったのでしょう。
ハクのあんな姿を見て。憎しみに支配された表情を見て。
だからこそ、ハクの笑顔を見た時に、「いつものハク」がそこにいたことに安堵した。


ヨナの中に、ハクがいることを強く実感しました。


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ハクを抱きしめるシーンもまた、印象的です。
腕を回すだけでなく、服を弱々しくも握りしめるその腕は、ハクを留めようとするように見えました。
自分の側から離れないように。ハクが、自分の好きな「ハク」であり続けられるように。


もちろん、想いの強さの分だけ握りしめたというシーンだと思いますが。
少し深読みかもしれない(笑)

ジュドの想い


まだほとんど描かれていない、スウォンサイドの感情ですが、今回少し分かったことがありました。
ジュドは、ヨナを殺めたくはないということ。


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ジュドがスウォンを主として選んだ理由は、未だ明かされていません。
なぜヨナの父を殺すことに加担したか、分かるのはまだ先のことでしょう。


ただ、ヨナという人間に対しては、そういった殺意というものは無かったようです。
むしろ、彼はヨナに生きていて欲しかった。
ジュドの情と忠誠心が見えるシーンでした。


ハクになすがまま殺されそうになったスウォンに対しては、ジュドは叱責します。
ここではスウォンを主に選んだ、ジュドの想いが見えました。


ふと、この場面でのスウォンの回答を読んだ時、事が済んだらハクに、あるいはヨナに殺されても良いとスウォンは想っているように感じました。
「次は切ります」
この言葉に、説得力が感じられなかったからなのかもしれない。


暁のヨナ16巻に、未だに魅了されっぱなしです。
見たかったシーンは、予想以上の破壊力で描かれていました。
作者の術中に見事にハマってます。やられたよ、草凪みずほ先生。


暁の華

暁の華

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