いつかたどり着く

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いつかたどり着く

漫画とかの駄文書く。

「暁のヨナ」その切なさに、悶絶しよう

暁のヨナ 漫画 漫画-少女漫画

近くて、遠い距離。
暁のヨナ11巻にテーマはこれに尽きると思います。



表紙からもう、何とも言いがたい距離感が伝わってくる。


11巻では、最初の2話にヨナたちの過去編が。
ヨナとスウォンの関係を改めて描くのかと思いきや、ハクとスウォンの関係にスポットを当てた話となっていました。

国ではそれぞれ立場のある身分である、ヨナ・スウォン・ハクの3人。
しかしヨナが城下町に出たことがないといので、城を抜けだして散策に出かけます。


初めて見る城の外の景色にはしゃぐヨナですが、6歳ということもあり人混みの中ではろくにその風景も見れません。
何とか見ようとするヨナの様子はとても微笑ましい。

その様子を見ていたハクは、至って自然にヨナを肩車してあげました。


スキャン0005


ヨナだけでなく、スウォンの表情も同時に描いたのが印象的でした。
ハクの上から見る光景を、眩しそうに見つめるヨナ。
その様子を見上げるスウォン。

過去編を通して伝わってくるのが、ハクはスウォンを、スウォンはハクをそれぞれ尊敬しているということでした。
この場面でスウォンは、自然にそう振る舞えるハクに憧れを覚えていたのかもしれません。
ハクに肩車されるヨナを羨ましい、と少し感じたとも取れますが。


その後はぐれそうになるスウォンに対し、手を差し出したハクを見る目は本当に嬉しそうで、ハクが大好きということが伝わって来ました。

逆にヨナが人さらいに会った時迅速に対応したスウォンに対し、ハクは驚きを隠せませんでした。裏の権力者とも知り合いで、スウォンの言葉で大勢が動くさまに、圧倒される程に。
スウォンの持つ不思議な力、魅力に薄々は気づいていたハク。それを間近で体験させられた時、確信に近いものに変わっていました。


ヨナを助けて、二人だけで語り合った夜。
スウォンを称賛するハクに対し、スウォンもまたハクに素直な気持ちを伝えました。

スキャン0006


思いがけない言葉が、胸に響く。
凄い人間が、自分を見ている。憧れている。
そう思うと、立ち止まってはいられませんでした。


元からハクは優秀な人間でしたが、国でも有数の武人であるグンテを若くして打ち破るほどの実力を後に身につけたのは、この言葉が大きかったのでしょう。
スウォンと肩を並べて歩けるように。親友でいるために。


この過去編は、暁のヨナの心情を読み解く上でかなり重要な話でした。


過去編が終わり現代に戻ると、ヨナの修行シーンからスタートします。
ヨナが剣を振るうのは、ハクを初めとする大切な人を守るため。
しかし剣は武器であり、使い方によっては命を奪うものです。


ヨナに剣を教えるたびに、ハクは迷っているのでしょう。
その剣が奪うのは、何かということを。


ハクの夢のシーンで、それが明らかになりました。
上達するヨナを褒めるハク。しかし返って来た言葉に、ハクは凍りつく。


スキャン0008

これは、ヨナがスウォンへの想いを捨てていないことを知っているから驚いているのではないでしょう。
「スウォンを殺す」という行為そのものに驚いていました。

ヨナだけではなく、ハクもまたスウォンを殺す覚悟はまだ定まっていません。
肩を並べて歩くはずだった友を、そう簡単に殺せるわけがないでしょう。
それでも、ヨナがスウォンに傷つけられようとするならば彼は戦わざるをえない。


わずか4ページの夢のシーンに、ハクの葛藤の多くが込められていました。
これまではヨナのスウォンに対する想いの複雑さが描かれていましたが、ハクもまた表面に出さないだけでヨナ以上に複雑な感情を抱いているのかもしれません。


城にいた頃は、ヨナがスウォンに好意を持っていることを知って押し殺した感情。
今はそれに加え、従者として彼女を守るため押し殺す感情。

時折それは顔を覗かせるものの、ハクもヨナも冗談で済ませてきました。
11巻では、好きにして良いというヨナの言葉にこれまでにない大胆なアプローチをしました。
それを受けて、少しだけヨナもハクに対し変化を見せます。


しかしここでまた、物語を動かしてきた簪が出てきます。
スウォンから貰った、簪。憎き相手からの贈り物を、未だ捨てられずにいるヨナ。
それこそが、スウォンを未だに想っている何よりの証拠でした。

ヨナのスウォンへの想いを誰よりも知っているのが、またハクというから切ない。
恋敵であり主君を殺した相手であり、そして一番の親友だった。
その全てがもう、切なくて。


簪の入った箱を、やや隠すようなヨナの手。
それを見つけたハクは、不意に手を重ね、顔を近づける。

けれども……


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離れる手、そして顔。
深く何かを達観し自分を押し殺した、切なさの漂うこの表情。

なんだよこれ!切ないだろ!寸止め過ぎるだろ!
床を転げまわるレベルで悶絶する切なさです。
切なさはプリズムって言いますけど本当ですね!(興奮しすぎて意味不明)


全編通してハクの持つ複雑な感情と、ヨナに対する想いに切なさを感じているのに、11巻最後が一番切ないとか、もう読了後は悶絶必死です。
呼吸困難です。誰か酸素ボンベ下さい!


11巻の暁のヨナは、切なさが詰まりまくった巻でした。
以前ジェハがハクとヨナの関係を、近いようで遠いと評していました。11巻の最後なんてまさにそれでした。
キジャは割と新加入キャラなのに、物語を動かす印象です。白蛇様は一途過ぎるからハクを炊きつけるというのは無理でしょうね。

最後に全く関係の無い話ですが、暁のヨナで一番可愛いのは誰だと思いますか?

スキャン0007

間違いなくユン君です。なんだよその言い方ツンデレか!


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